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タカフミくん

こんな話があります。

タカフミくんという男の子がいました。


両親と兄・正樹さんとの4人家族で
タカフミくんが3歳の頃に、
母親が病気のため亡くなりました。


タカフミくんが小学校高学年に
なった頃に父親が再婚し、
継母には連れ子がいたため、


タカフミには年の離れた
弟(義弟)ができました。



タカフミくんは、この年の離れた弟を
”チビ”と呼んで可愛がり、大変
喜びました。



弟には懐かれて非常に仲良く
成長したようですが、
タカフミくんと兄・正樹くんは、
継母に好かれることは一度もありませんでした。



思春期前でもあったタカフミくんは、
新しい母に対する遠慮も
あったかもしれません。


それでも、タカフミくんは
継母に心を開いてもらおうと
毎日面白いことをして、喜ばせようとしました。



しかし、どんなに継母を喜ばせようとし、
役に立とうとしても、

継母は、可愛がるのは、自分の子供だけ。

タカフミくんが側にいても、常に無視し続けました。

タカフミくんに関心を寄せたり、
可愛がる事は、ありません。


継母は、義理の弟だけを特別扱いし、
タカフミくんに心を開くことはありませんでした。


継母は、珍しい食べ物は、全部自分の子供にあげ、
その子が「これ嫌い!」とプッと吐き出しました。

その吐き出したものを、食べることを
強要しました。


なんで吐き出したものを食べなかアカンねんと、
タカフミくんは、よく泣きました。



タカフミくんは、亡き実の母を
懐かしく思いましたが、



継母と父は、亡き母の物は
全てごみとして捨ててしまったので、
亡き母の物は、1つも残って
いませんでした。


それでも、タカフミくんは、
悪いのは自分かもしれないと思い、


継母に気に入られようと、
学校で何か面白い事があると、
それを面白可笑しく継母の前で演じて、
何とか笑わせて気に入ってもらおうとしたという、

子どもの時にできる精いっぱいを、
タカフミくんは続けたのでした。



ある日…



隣の部屋で酒を飲みながら、
『うちの子はこの子(義理の弟)だけや……』
と言うのが壁伝いに聞こえ



タカフミくんは、兄と一緒に
二段ベッドで大泣きしました。


まだまだ母親を求めたい年頃の
二人にとっては、継母の態度は
身を刺すような、つらさが
あったに違いありません。


タカフミくんは、またの名を






「明石家さんま」という。



しかし、皮肉にも継母を
喜ばせようと面白いことを
し続けたことで、



お笑い芸人を目指すきっかけとなり、
学校でも人気者となったようです。


また、この経験により後に
結婚する大竹しのぶの連れ子だった
二千翔(ニチカ)くんには、とても気を遣い、



帰宅すると実子のIMARUちゃんよりも
先に、二千翔くんに触れるようにして
いたといいます。



日本のお笑い界を長らく牽引
し続けてきたビートたけし、
タモリと並んでBIG3と称される
明石家さんまさんですが、


彼はこのような過去を
持っています。



その状況に、きっと何度も
苦しくて、つらい思いをした
ことでしょう。



だけど、その状況に
負けることなく、自らの手で
人生を開拓していきました。



環境に甘んじることもなく、
明石家さんまさんは、つらい
状況を打破するために、



自分の人生に諦めることなく、
生きてきました。



 この話を聞いて、あなたは
どう思いましたか?



当時のタカフミくんが、ここまで
生きてこれて、成功を収めたのは、



自分の人生を良くすることに、
希望を捨てなかったからです。


ところが、ほとんどの真面目で、
誠実な頑張り屋が、こんな悩みを
持っています。


あなたの周りにも、心当たりが
あるのではないでしょうか?



「一生懸命やっているけど、
人生うまくいかない…こんなに
一生懸命頑張って、色々やって
いるのに…」


きっと、こういう悩みを持って
いる人は、本当に真剣に人生を
生きているのだと思います。



だから悩むし、苦しみますし、
自分の悩みを解消しようと
しています。


それは本当に素晴らしいことです。


だけど、あの明石家さんまさんだって、
あのような過酷な環境を抜け出ようと、
そこに全身全霊を注いでいました。


私たちはそこから何を学ぶのか?


いくら悩みを解消しようと思っても、
正しいやり方で、挑戦しなければ、
決して今のままで変わることは
ありません。



全ては、もっと幸せになりたいという欲求に、
どれだけ素直にいられるか?
ということ。


これを肝に銘じて、
あなたの可能性の塊である、
これからの未来に
期待を持って生きていきませんか?


文章出典元;さとうみちこのブログより
https://ameblo.jp/sugar777sugar/entry-12585064579.html?frm=theme


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