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1989年8月 閑古鳥が鳴く外野手が叫ぶ

1987年のドラマ「男女7人秋物語」の劇中で、川崎球場の外野席で待ち合わせをするシーンを覚えている方はいるだろうか?
片岡鶴太郎さん演ずる貞九郎のセッティングで、良介(明石家さんま)、高木(山下真司)の三人が、沖中美樹(岩崎宏美)、島村一枝(手塚理美)、小泉ひかる(岡安由美子)の三人と野球場で待ち合わせをする。面識がないので、男女それぞれのグループが、それらしい三人組を探すというシーン。
ちょっとシチュエーションは違うが、私たちも川崎球場で待ち合わせたことがあるのだよ。

平成最初のお盆休み、よく飲み会をやっていた中学からの仲間(通称:バカ会)の予定が合わず、少人数になってしまったので、たまには違ったことをしようと、ナイター観戦を思いついた。
急にナイター観戦と言っても、チケットなど取れる筈がない。が、しかしだ、この時代の川崎球場のロッテ主催ゲームは、フジテレビの「プロ野球 珍・好プレー」でもネタになっていたように、ガラガラだったのだ。
現在の千葉ロッテマリーンズ、ZOZOマリンスタジアムの熱さからは想像がつかないだろう。

参加人数は四人、一人が他の予定があって、遅れてくるという。「試合が始まる時間に間に合わないので、先に入ってていい」ということだったので、球場内の待ち合わせポイントを、ビジター側、左中間中段あたりに決めた。
当時は、携帯電話が高価で、一般的には普及していない時代。携帯電話と言ったら、肩に掛けるショルダーホンや、顔くらい大きな携帯電話の時代だったんだよね。今だったら不便を感じるのだろうが、この頃はあたりまえで、むしろ楽しかったり。

通話料もやたら高かったのだよ。

8月15日、遅れてくる“T君”以外の三人(N君、AG君、私)は、川崎球場へ試合開始の30分前くらいに到着、カードは「ロッテ VS 日本ハム」、当日券を楽々ゲット。
お盆休みなのにライト、レフトの応援団も疎ら、他もガラガラ。これなら待ち合わせの左中間じゃなくてもどこでもわかる。案の定、遅れてきたT君は、こちらの存在がすぐ確認できて手を振っていたし、こちらもT君がスタンドの上の方を歩いて来たのを確認できた。

ライト側スタンド(参考資料)

さて、試合の方はというと、時々吹く風は心地よかったものの、やはり蒸し暑く、ビールもかなりすすんだし・・・


覚えておりません!!スミマセン。

しいて言えば、日ハムのイースラーがレフトの守備位置で奇声をあげていたのと、川崎球場名物の肉うどんがうまかったのと、家に帰ってから「プロ野球ニュース」で、自分たちの姿を左中間スタンドに確認できたこと。

うーん、前年の10月19日には伝説となったダブルヘッダーが行われていた球場なのに、なんて無礼なことをっ・・・

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