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【歌舞伎×ビジネス】モデリングで影響力を研きあげる

先日、自身が主催する〇天堂のイベントで、「歌舞伎をあまり観たことがない方もめちゃくちゃ楽しめる歌舞伎鑑賞をしたい」という無茶ぶりを、〇天堂の会員であり、歌舞伎スペシャリストのOさんが叶えてくださいました!
Oさん、ありがとうございます♪

演目は、「通し狂言 星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)」

圧巻の早替り、迫力の宙乗り(注:宙釣りではない)、桜の花びらが舞台にリアルに舞う歌舞伎座で市川團十郎さんがなんと、13役を演じわけるという歌舞伎でもありスーパーエンタメでもある演目。13役は、主役から脇役まで幅広く、それを團十郎さんが一人で演じ分けるという、はちゃめちゃな構成と聞いていましたので、瞬時の早変わりを見逃してはいけない!!と目を見開いて、耳をそばだてて、五感のセンサーをスイッチオン!して観賞してまいりました♪

臨場感・没入感を創り出すプロフェッショナルの技法をモデリングして、日常生活に転用できるのではないかと感じたポイントをまとめてみました。

外も暑い、歌舞伎座も熱い!


1.歌舞伎の「口上」をモデリング

歌舞伎の口上: 口上は、口頭で伝言すること、直接相手に伝えることです。セリフではなく、舞台上から役者が直接観客に向かって述べる挨拶を、歌舞伎では「口上」と呼びます。歌舞伎の役者は、初めて登場するシーンで強い印象を与えるために、特徴的な動きやセリフを使います。

日常生活での転用: お客様に敬意を表する「東西東西(とうざいとうざい)」という掛け声から始まり、「隅から隅まで ずずずい~っと希い(こいねがい)上げたてまつりまする」と締めくくるのが決まった型です。ビジネスのプレゼンテーションにおいて冒頭の自己紹介に、「隅から隅まで、ずずずい~っと」という表現は使えないかもしれませんが、真似るべきは言葉のテンポ、間合い、視線です。お客さん一人一人を見るがごとく、目線を上手から下手にゆっくり移す所作からビンビン伝わるものがあります。強調したいとこは、ためてゆっくり話す等…これは、プレゼンに使える!早速次回の講演や研修で使ってみたいと感じました。

2.歌舞伎の「感情表現」をモデリング

歌舞伎の感情表現: 歌舞伎の役者は、顔の表情を大げさにして感情を伝えています。約2000人も収容できる歌舞伎座。舞台から遠い席のお客様にも伝わる工夫にハッとしました。

日常生活での転用: ビジネスで、家庭で、取引先や同僚、家族と話す時に、感情をしっかりと表現することで、相手に自分の気持ちをより伝えられるのではないかと感じました。たとえば、嬉しいときには目も笑い、口角を上げて大きく笑う。悲しいときにはしっかりと眉を寄せて涙を見せることで、相手も共感しやすくなるのではないでしょうか。最初は恥ずかしいかもしれないので、まずは家で練習して、動画に撮ってみるのもよいかもしれません


3.歌舞伎の「しぐさや立ち居振る舞い」をモデリング

歌舞伎のしぐさや立ち居振る舞い: しぐさや立ち居振る舞いを丁寧に行い、役柄を表現します。男性の役を演じていた役者さんが、場面が変わり、女形を演じていました。そこで気づいたのが、体を小さく見せるためか、「内股で歩幅を小さくして歩く」「肩甲骨を後ろに下げてくっつけるようにすることで、なで肩に見えるようにしている」ように見えました。

日常生活での転用: 演じたいペルソナの所作を分析し、自分の動きを意識することで、周囲に良い印象を与えることができると感じました。たとえば、歩くときに背筋を伸ばし、ゆっくりと落ち着いて動くことで、自信を持った印象を与えられます。プレゼン時に、豪快で勇壮な感じを聴衆に伝えたい場合は、語調を言い切り型にし、身振り手振りをやや大げさに表現することを意識的にやってみます。

伝統芸能からの学びは、奥が深いですね!是非、皆様も、日本の伝統芸能からモデリングしてみてはいかがでしょうか^^?夏休みの宿題のテーマにも良いかもしれませんね♪

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