鉄道と睡眠不足

電車は居眠り運転をできません。
駅はシャッターを開けなければ使えません。

彼らは、与えられている睡眠時間が3〜4時間。与えられている給与は、そこらへんの会社員と同じかそれより少ない程度。”生活のため”に、バイトを掛け持ちしている人も多いです。

運転士が居眠りをしていた。駅員が寝坊をしてシャッターが開かなかった。など、鉄道員の睡眠に関する事故が度々発生しています。
睡眠に関する事故が発生すると、まず起こした本人は、実質的なクビやら、左遷やら、マシな処分だったとしても、会社の端へと追いやられます。
再発防止策は、とても適当です。「目覚ましをセットしろ。寝坊したらクビだぞ」と事務連絡を、各駅だとか乗務区だとかに回します。

「寝坊しない」を目的にしていたら、そのうちとんでもない事故が起こるでしょう。
睡眠不足により正常な判断ができない状態で運転。ちゃんと寝てしまっていれば、安全装置が作動して緊急停止で済むかもしれません。しかし、ちょっとでも意識があったら、踏切に車が立ち往生しているのに、線路上に物が落ちているのに、鉄の塊が突っ込んでいくことになるかもしれません。

働いている皆さん。責任は、会社にあると思っていませんか。いざというとき、会社は守ってくれません。過去に事故を起こしてしまった人の話を思い出せばすぐに分かるでしょう。

また、睡眠不足が基本の労働体制は、これが原因の人手不足を起こします。
大手鉄道会社は、まだかろうじて人気もあるようですが、駅務専門の子会社などでは慢性的な人手不足も課題になっています。どれだけ採用しても、すぐに辞めていってしまう。少子化の時代に使い捨てをすれば、人は枯渇します。

少し職が変わるかもしれませんが、千歳相互バスでは賃上げの要求と共に、違法な整備工場で点検を行なっている事の是正を求め、ストライキが起きました。現在も、争議中だそうです。
これは、社会的ストライキ。自分たちのため以外にも、利用してくれるお客様のためのストライキも含まれます。

今こそ動きませんか。
自分のため、家族のため、お客様のために


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