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【妊活⑤】不妊治療でお医者様との相性にどこまでこだわるか

◆不妊治療は、お医者さんと精神的二人三脚が理想

かかりつけ医であれ、歯医者であれ。
どんな治療も、最も大切と言えるのは
お医者さまとの相性だと思います。
ましてや非常に長い戦いになる可能性の高い不妊治療は、
そこに求める部分は多いのでは…と個人的には思うんです。

と、そう言うのも理由があって…
正直言って、わたしの場合、
その「先生との相性」が良いとは言えず。
診察時間の非充実感がストレスになっていたり、
精神的に落ち込む外因になっていたのはあきらかだったから。

そして前回お伝えした助産師さんとの面談でも
「精神的にお医者様と二人三脚になれていないのは
それはお辛いでしょう」

と言っていただき、自分自身、
そこに問題意識があるのだなと確信したのでした。

なので、これを読んでいる方で
私と同じような性格や考えの方がいらっしゃったら
そしてもし選べる環境と年齢であれば
「そこ」の部分に少し労力を割きこだわっても、
十分価値がある。
ということをまずお伝えしたいと思っています。

…ただ、
これは本当に価値観や現状の年齢、そして考え方次第。
「とにかく確率を上げたいから、
選べる中でもっとも最先端の機械があるところを選ぶ」
などと
本当に人それぞれかとは思います。
また、地域によってはそもそも不妊治療の病院が少なく選べない
などの状況もあるかと思います。
それぐらい、人それぞれ・夫婦それぞれの向かい方が
あるし、ある意味他人には介入できないのが、
この不妊治療なのだなとも思っています。
だからこそ、他人の経験談が支えになると思うので、
こうしてできるだけのことを書いています。
頑張りましょうね…!

◆先生とコミュニケーションがうまくとれない日々

毎回渡される静かに結果が、自分への通知表に思える(しんどい)

わたしは、なんでも話して決めたい/相談したいタイプ。
そして何事もひとつひとつ理解し納得しながら進めたい
(少し疑い深い??)性格とも言えます。

しかしながら、お世話になった先生は非常に口下手。
また実績に定評があり人気の病院でお忙しいため
常に時間に追われている方でした。

===============
《ある日の診察》
椅子の前に座ると、
1_まず、結果が書かれた紙を渡す。
2_ちょっとした沈黙(ここで質問ができなくもない)
3_つぎはこの日に来てください。と伝える
〜終了〜
===============

2のタイミングで質問をしては!?と思いますが
「はいorいいえ」しかほとんど帰ってこないタイプで
質疑応答が少しでも長くなるとソワソワしながら、
看護師さんに目配せ。
剥がされて(笑)、別室へ連れてかれる。
…そんな日々でした笑
(看護師さんも全員忙しそうで結局気を使う。)
(イメージは、国会の総理大臣への囲み取材に近いかも)

「貴重な時間をむだにしたくない」と
毎回事前に手帳に質問を書き込んで望むも
「え、AIと会話してる??」
みたいになり、笑
精神的に満たされることは遂にありませんでした。
それくらい毎回コミュニケーションをとることに
かなり疲弊していました笑。

何より、
「自分が今なんのためにこの治療をしているのか」
「治療計画の中のどこのステップにいるのか」

など、点でしか与えられない情報を線や面として描けないことが
非常に不安で、ストレスでした。

◆不妊専門のお医者様は「研究者」

研究者だと思えば、超文系の私と通じないはずである。

「医学的根拠のないことはお伝えできない」
「そのかわりやるべきことに誠実に取り組み続ける」
と言うスタンスを強く感じる先生でしたので
ある意味誠実な方でした。
地元では人気があることからも
とにかく私とただ合わなかっただけだと思います。

そして、これも助産師さんにいただいた言葉で
「なるほど」と感じたことがあります。
それは、
不妊治療専門のお医者様は
医者と言ってイメージする人物像とかなり違う
研究者のようなもの

と言う言葉。

妊娠という奇跡のメカニズムは
いまだに解明されていないことがたくさん。
その研究に日々勤しみながら
できるだけ多く、最善の結果を出すこと
に日夜頭を使っているのだと考えること。

そう思えば、
無口なのも、次の患者様へ急ぐのも
理解はできてきます。

誰にでも向き不向きはあると考えて、
考え方を変えるように努めました。
・我慢できない時は看護婦さんにお話をすること
・困った時は相談センターを利用するという手段を得たこと
(たくさんの経験を積んだ助産師さんと話すと、
とても安心します)
これが私にとっての支えになっていきました。

例えば
「がんばってますね」
「次はうまくいくといいですね」
「一緒にがんばりましょう」
そんな言葉がほんの少しでももらえていたら…
と、いまだに言葉の大切さを感じます。
根拠のない言葉って改めてとっても大切。

もしあなたがそのような言葉をもらえなくても、
自分が悪いなんてことは本当にほとんどない。
先生を信じて、がんばりましょうね(二度目)

◆ある日の絶望とセカンドオピニオン

しかしある日のこと。
何度目かのリセットが決まり
またゼロからやりなおしとなった時。
毎回「原因不明」とだけ知らされて
自分の何が悪いのか
何を頑張れば良いのかわからないこと。
そういった現状に耐えられず
お医者様の前で
泣いてしまった時がありました。

その時、病院の方針なのか、
お医者さまも、周りにいた看護婦さんも
私へ声をかけることもなく、
例えばティッシュを持ってくるなどもなく
その日もただ説明を書いた紙をわたすのみで
静かに待合室に返されたのでした。

………。

忙しい中、研究者のように
手をつくしてくださっていることや
なんとしても妊娠をさせるという
目的のために、
患者は計画に沿って進むしかない事実は
わかっているつもりでしたが

ここまで精神的ケアがない
気持ちに寄り添ってくれないのだ
ということに
絶望してしまった悲しい日でした。

そこで、
市内の他の不妊治療をしている
産婦人科を片っ端から予約
したのです。

◆さまざまな先生から多角的視点をまなぶ

できる限りの病院をめぐり、
初診として説明を受けることを繰り返しましたが
どの病院もさまざまな特徴があり
Googleの評判だけではわからない
人対人の相性があることがわかりました。
「このひとだったらなんでも話せるな」
と感じる先生もいらっしゃいました。

ただ、時すでに遅く
40までに採卵をした方が良いこと。
顕微授精は予約が埋まりがちであること
すでに予約を抑えることができているのは
非常にラッキーであり、
現在の病院にかかり続けることがベスト
であること。
が、結果的にわかりました。

また、また他の病院の先生からの言葉で、
今の病院が優れた設備を持つ確かな医者であることも
客観的評価
ができたので、
「言葉は足りないけど、手を尽くしてくれてるんだ。感謝だな…」
と、改めて心持ちも変わってきました。

結果的には、
現状の病院継続という結果となりましたが
それ以降納得はできたということが
比較した甲斐はあったと思っています。

今思えば、
不妊治療を考え出した最初の頃に
病院をいくつか比較して選ぶ
など
手立てはあったと思うので
主体的に動くことは大切だったと、
非常に感じるできごとでした。

そして、ついに
体外受精のステップへと
決断する期日が迫ってくるのでした。

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