旅する小人 小説 ③ 中国編 中
※ この物語はすべてフィクションである。
~ 中国編 中 ~
王は小人に名刺を手渡した。
「王さん、ありがとうございます。お金がないので、僕は多分、ガイドは頼めないと思います。でも、中国語も話せないし、木曜日まで泊まる宿もありません。安いホテルを紹介してもらえませんか?」
「いいけど、大変ね、あなた。これから。駅の外でタクシーを捕まえてあげるから、ホテルまで乗せてもらえるよう言ってあげるよ」
「王さん、何から何までありがとうございます。斎藤さんも、ありがとうござい