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上場企業を辞めてUターンして山梨県で起業した話。エピソード 3/3

こんにちは。山梨県都留市でデジタルインキュベーションと官民連携まちづくり事業を行っているC-table代表の田邉です。

前回、都留市へUターンしてからの「仕事」についてのお話をまとめました。今回は都留市でスタートした官民連携まちづくり事業、そしてチームのお話です。

官民連携まちのDMP(デジタル・マーケティング・プラットフォーム)構想

もともとは「個人事業の法人成り」として法人化したのですが、前回記載したとおり、行政に対する事業提案の機会をいただきました。これも縁がつながって形になったわけです。その事業構想が、シンプルにいうと「官民連携まちのDMP(デジタル・マーケティング・プラットフォーム」です。

全然シンプルじゃねーじゃん、なんだそれ?と思いますよね、分かります。私もそう思います。これは語ると長いので、また別途ご紹介させてください。

で、「是非やりましょう!」という話になり、なんと官民連携事業として契約締結ができたのです。海のものとも山のものとも分からない私の提案を「やろう」と判断してくれた行政の方々には深く感謝しております。

誰がやるんだっけ問題

「やろう!」となったのは良いのですが「誰が開発するんだっけ?」という話が残っています。私はマーケティングやUX設計は多少できるけれど、デザインもプログラミングもほとんどできません。(勉強はしてるけど)

ウェブサービスは「開発して終わり」ではなく、運用して成長させていくことが最も重要です。その意味で成功させるために重要なことは、

・事業/プロジェクトのミッションに共感してくれるエンジニア/デザイナーがいること。

・継続的に関わってくれるエンジニア/デザイナーがいること。

です。それは事業会社にいた経験、また受託開発をしていた経験からも強く感じていたことです。

都留市から都内に通っていたエンジニア矢野さんに三顧の礼。

都留市のプロジェクトに共感してくれるエンジニアなんているのか。。途方にくれていた私ですがある日ビッグアイディアが浮かびます。

それは、都留市から都内に通っているエンジニア「矢野さん」です。

矢野さんは中学、高校の同級生であり、都留市にUターンしたときに再開していました。その頃矢野さんは休日に子ども向けのロボットプログラミング教室をボランティアで行っており、私も少しだけお手伝いをしたことがあったのです。(※今はクソ忙しくて教室ができなくなってしまいました…。ごめん、矢野さん。)

私は早速矢野さんに「一緒に都留のデジタル化をやろう!」と熱く語りました。こんなの、矢野さんにしてみれば急転直下の話です。しかし逆に「俺がやらずに誰がやる!」とすんごい快くOKしてくれました。やはり、地元を想う気持ちに勝るものはない。

※矢野さんのパーソナリティについては色々ありすぎる為、これもまた別途紹介させていただきます。

渋谷の焼き鳥屋カウンターでアートディレクター高井さんを口説く。

エンジニアは矢野さんがいれば(多分)大丈夫。となるとあとはデザインです。

どれだけ良いサービスをつくっても、それがユーザーに伝わり、使われなければ価値は生まれません。その意味で私は「事業家はもっとデザインには投資すべき」という持論を持っています。

デザインについてはもうお願いしたい人は決まっていました。それがアートディレクター高井さんです。

高井さんは、前職のベンチャー企業で一緒に働いていた仲間です。と言っても最初は全っ然仲良くなくて、むしろ私は嫌われていました。しかし仕事を一緒にする中で互いに「共通すること」と「共通しないこと」のバランスが非常に良いことがわかり、いつしか最も信頼するパートナーになっていました。

先に会社をやめたのは高井さんでした。外資系大手コンサルファームへの転職、キャリアアップと言って差し支えないでしょう。そして最終出社日、2人で「いつかまた一緒に仕事しようね。できれば山梨で!(笑)」と言って別れたのでした。

「今がその時だ!」

私は高井さんに連絡しました。高井さんが「焼き鳥好き」という情報を収集し、渋谷の美味しい焼き鳥屋を検索し、上から順番に電話して予約のとれたお店(クソ渋いカウンターのみの店)で再会したのです。

そうしたらなんと、高井さんもちょうど仕事を辞めてフリーランスになったタイミングだというじゃないですか。天のタイミングとはこれか、と。これはもうやるしかないね!ということになり、高井さんもジョインしてくれることとなりました。

【まとめ】急速に変化する社会で楽しく生きていくためには。

このようにして3人で事業をスタートして1年以上が経ちました。今では2名の若手エンジニア(これもまたクセが強いため、別途紹介させていただきます)も仲間になりました。

官民連携事業以外にも超イケてる企業のデジタルマーケティング支援や素敵な農家のD2C支援、面白マッチングアプリ開発まで、色々やれるチームになりました。うまくいっていること、いっていないこと色々ですが、私は自分で決めたチャレンジができている事自体が今、幸せです。

社会変化のスピードは早まり、未来が予測できない時代です。この数年で環境は大きく変わりました。新型コロナウィルスもまた、私達の社会を大きく変えるでしょう。そんな中でも楽しく生きていくために。私なりのポイントをまとめました。

・「大きな石」から考える。

人生において重要な選択は、消去法で考えない。一番大事なことだけ考える。他はどうにかなる、どうにかする。

・「イメージする未来」へ、自ら一歩踏み出してみる。

タイムラインに流れる情報は「過去」か「広告」。自分でイメージする未来を見つけに行く。失敗してもいいから一歩踏み出してみる。結果よりも、そこで出会う人との縁が未来にとって重要。

・信頼できる仲間を見つける。

1人でできることなんてたかが知れている。自分ができないことが継続的に一緒にやれる仲間がいると、全員が未知と接して成長できる。

ということで、長い自己紹介でした。今後も定期的にプロジェクトや会社のこと、仲間のことを楽しく書いていければと思います。是非フォローよろしくおねがいします。

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