見出し画像

音楽実演家の収入源

 タイトル通り、音楽分野の実演家の収入源について書きます。音楽で生業を立てている人と読み替えてもらっても構いませんし、演奏をリソースにした収入と捉えてくださっても問題ないかと思います。

・公演のチケット売り上げ
・公演時の物販
・公演以外での物販(CD、グッズ)
・レッスン
・訪問演奏
・ディジタル媒体の録音販売
・スポンサー
・パトロン
・ファンクラブあるいは後援会からのサポート
・ストリーミングサービスの再生回数に応じたロイヤルティ
・レコード売り上げからのロイヤルティ
・エキストラでの報酬
・伴奏謝礼(おもにピアノ)

 ざっとこれくらい書きましたが、他に見落としがあればご指摘ください。上記以外にもオケに雇われていれば、オケからの給料があります。
 作曲家は除きましたが、例えば映画のサントラ(ただし稼ぎがいいかは映画次第)、ポップスでの楽曲提供、CMなどいくつかあります。カラオケや有線で再生されようものなら収入はそこからも生まれます。

 もし実演家がすでにマーケットで認知されていて、ブランド化に成功している実演家は全体の数%でしょう。マーケティングの話はまた別にしたいと思います。また、公演のチケット収入は非常に大きなものですが、こちらにももちろん損益分岐点は存在します。
 レッスンを中心に収入を得るとしても、その分、自分の時間というのが削られていきます。また、伴奏の仕事では拘束時間以外にも事前に譜読みをしておく、さらっておくことが必要です。いずれにせよ、当然ながらスケジュール管理はとても重要になってきます。
 ストリーミングでのロイヤルティの収入では、例えばこれはアメリカでの報道(2019年)を元にした数字ですが、再生1回につき、Apple Musicで0.00735ドル、Google Music Play で0.00676ドル、Spotifyで0.00437ドル、YouTubeに至っては0.00069ドルのようです。一番支払いのいいプラットフォームはNapsterで、0.019ドルのようです。

 さてつらつらと書きましたが、もちろん、お金がすべてではありません。音楽の実演家がどうやって稼ぐかという話をしようとすると、芸術はまるで無償で聖域のように扱うジジじゃなかった、方々もおられます。しかし、実際問題として、稼げなければ生きていけないわけです。音楽の実演で稼いでいくというのは、ギャンブルのような側面はあります。ただ、どの道、人生自体はギャンブルみたいなものです。
 訳のわからない結論になりましたが、とりあえず、音楽の実演家の収入についての整理でした。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?