今日は再び雨だった

 タイトルの通り。朝からしとしとと降り続いた。ヴァレッタの道もツルツルとし、ますます歩きにくく、滑らないように歩くのにやっとだった。

 スーパーへの道すがら、教会の閉ざされた扉にすがるように寄り掛かり、膝をつきながら祈る初老の男性を見かけた。その光景をみたのは一瞬だったし、彼が何を祈っていたかはわからない。ただ想像するしかない。

 今日の感染者数は5件だったようだ。マルタはこのところ安定しているようにみえる。しかし週末は天気がよかったことも手伝ってか、多くの人々が外に出てゴゾやスリーマなどにいたという。それもあってか、明日からは4人以上のグループでいると、罰金が一人当たり100ユーロ課されることとなった。明日は「自由の日」であるから祝日。さて、どうなるだろうか。

 日本でも封鎖(ロックダウン)を叫ぶ人がいるように思うのだが、まずそもそも封鎖(ロックダウン)がどういうものかというのがあまり知られていないのではないだろうか。これは改めて、別の記事として書きたいと思う。

  いつもコーヒーを一杯、二杯ひっかけるところで働く友人が言っていたのは、今日になって笑顔を見せる人が増えたということだ。彼女なりの視点であるため、私にはなんとも言えないのだが、確かにそうかもしれない。もしかすると、人々はなんとなく新たな日常に適応し始めたのかもしれない。そこで適応しながら、生活していくしかない。明日は明日で、何か時計の針が止まるわけではない。(昨日は1時間一気に進んだが、それはサマータイムのせい)


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