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「会社の顔」となるクラウドセキュリティサービスをチームでつくる。事業責任者が語る「CloudFastener」にかけた想い

こんにちは!
株式会社サイバーセキュリティクラウド(以下、CSC)人事の三上です。

HR通信では、当社で働く「セキュリティ分野のスペシャリスト」たちの仕事内容やプロダクトにかける想いをシリーズ形式で紹介しています。

シリーズ2回目は、自社プロダクト「CloudFastener※」(クラウドファスナー)の開発を手掛け、現在はプロダクトマネージャーを務める小川 亮(おがわ りょう)さんが登場。
新プロダクト開発までの道のりやプロジェクトから得た教訓、今後の展望を聞きました。

※CloudFastener…AWS, Google Cloud環境の各種セキュリティサービスを24時間365日包括的に管理し運用するフルマネージドセキュリティサービス(直近でAzure環境も対応予定)



【プロフィール】
小川 亮/ (おがわ りょう)
新卒で大手企業向けERP(業務機関パッケージ)システム開発会社に入社。2015年、仲間と共に医療系スタートアップを立ち上げ、2017年に同社の取締役CTO就任。その後、IT業界の知見・裾野を広げるためのYoutubeチャンネルを開始、株式会社エンジニアチャンネルの創業を経て、2023年CSC入社。現在はCloudFastenerの開発・運用を担う「マネージドセキュリティサービス部」(以下、MSS部)の部長を務める。




「組織を率いた大規模な事業づくり」「グローバル展開」が入社の決め手に


ー小川さんがCSCへ入社した経緯を教えてください。
私のキャリアは、ERPシステム開発を手掛ける企業でのエンジニアから始まりました。
開発やマネジメント業務に携わる中で、「サービスや事業をつくりたい」という想いが芽生え、会社を退職、数名の仲間と共に医療系スタートアップを創業。CTOに就任してからは、サービスの開発や物流体制の構築、経営に関わる内容まで様々な経験をしました。

その後、事業が安定したことを機にスタートアップを離れ、起業します。
かなりハードな20代を駆け抜けたので、一旦立ち止まってこれからの方向性を検討/気分転換も兼ねて当時トレンドだったYouTubeを開始。
プログラミングについての情報を発信するコンテンツなのですが、ありがたいことにスタートから約1年で10万人以上の方に登録してもらうチャンネルになりました。

そんな時、以前から交流があった当社のCEO・小池から「一緒にプロダクトをつくらないか?」と誘われ、心が動きました。

上場企業での大規模な事業開発は私にとって未知の領域。これまで経験がない上に、グローバル市場への挑戦は今後も簡単にできるものではないと思い、入社を決めました。



ーCEO小池さんとの繋がりと未経験領域への挑戦がCSC入社の動機となったのですね
加えて、今まで「組織を率いたto B向けプロダクトの事業開発」を十分に経験してこなかったことも私自身の課題として感じていました。

これまでは力業で成果を出してきましたが、私一人でできることにも限界があります。
CSCは、チャレンジ精神を持ちながらも100名超の社員を抱える上場企業。
組織の力をもって事業をつくる経験が、自らの成長にも必要不可欠だと考えたのです。



CSCの強みを活かした、革新的なセキュリティ運用サービスであるCloudFastener


ー入社後すぐに新プロダクト「CloudFastener」の開発に着手したそうですが、どのような体制で進めていったのでしょうか?
当時は、私とエンジニアの2人が中心となり、約半年間をかけて開発を進めてきました。
その間に、テクニカルアカウントマネージャーやセールスもジョインし、現在は7名体制でCloudFastenerの開発・運用を担っています。
私自身も今は開発を一旦離れ、CloudFastenerのブラッシュアップや販売、契約まわりや外部アライアンスへの対応など事業責任者としてプロダクトに関わる全てを統括しています。


ーCloudFastenerは、どのようなコンセプトからつくられたのでしょうか?
大きく2つあります。

1つ目は、CSCの「得意領域」を最大限活かしたプロダクトにすることです。クラウドWAFを自動で運用できるサービス「WafCharm」を始め、当社はこれまでWAF領域に強みと実績のあるセキュリティ企業でしたが、CloudFastenerというサービスをきっかけに、クラウド全体のセキュリティに強みを持つ企業へと成長しようとしています。

CloudFastenerの特徴は、マネージドセキュリティサービスとSIEM両方の機能を備え、今まではカバー出来なかった特定・防御の範囲まで一括で対応できる点。
これまでの領域を大幅に拡張するという意味では、会社にとっても新たな挑戦でした。

2つ目は、お客様にとって最も負担となるセキュリティの「運用」を包括的かつきめ細やかに支援することです。
市場にはセキュリティ製品が溢れているものの、セキュリティの悩みは会社で異なる上に複雑なため、多くのお客様が導入後の活用方法に悩んでいます。

そこで私たちは、プロダクトに加えエンジニアが支援するオペレーションを整備し、多様なセキュリティ課題に24時間365日対応できるフレキシブルな運用を可能にしました。

製品、運用支援をセットにした一気通貫型のサービスは、提供側に高度なスキルが求められるため世界的にも多くありません。
だからこそ、CloudFastenerは今後AIが発展する中でも生き残れるサービスになると信じています。



ー事業づくりの中で、小川さんが大切にしていたことはありますか?
「お客様の課題を解決する」というプロダクト開発の大義からは絶対にブレないように心がけました。
課題を把握しないまま闇雲に開発を進めても、真にお客様の運用に役立つプロダクトはつくれません。

まずは、お客様が抱える悩みを丁寧にヒアリングし、自分たちで消化する。広く利用いただくプロダクトを開発する際には、抽象化したり汎用性を考えたりする作業も必要ですが、「これはお客様の課題解決に繋がるか?」という視点は常に忘れないようにしていました。




上場企業での事業開発。チームの力で見えた新たな視点。


ープロジェクト全体を通して、特に大変だったことはありますか?
やはり、リリースの際は大変でしたね。私は、大企業におけるプロダクトリリースまでの過程を経験したことがなかったため、「開発以外」の部分でも苦労しました。

例えば、プロダクトの名前や価格の決定、リリースのタイミングなど。
特に上場企業であるとPRのタイミングが株価に大きく影響する可能性もあるため、さまざまな事情を考慮して戦略を立てる必要がありました。

お客様に広く受け入れていただくために、サービスの価値を正しく伝える。そのために関係各所の意見を収集しまとめていくプロセスの難しさを身をもって知りました。


ープロジェクトから得た教訓や手応えがあれば教えてください。
「組織を率いたモノづくり」を体験できたことから、自らの価値に変化がありました。
これまでは「開発エンジニアである私だけが無理をすればなんとかなる」と考えていたものの、チームメンバーや他部署の支援なしでは実現できないこともあると実感したのです。

私たちがフロントに立ってお客様に価値提供できるのも、裏で支えてくれるCSCの社員がいるから。大きな組織での事業開発経験により、新たな視点を得られたと感じています。

一方で、お客様からは「重要度が高いものの、手がつけられなかった課題を推進してくれる」「潜在的なリスクを見つけ出して、先を見越して対応してくれた」とCloudFastenerに対するポジティブな声をいただいています。

リリース後も乗り越えるべき課題はありますが、メンバーと一緒にひとつずつ解決していきたいと考えています。



「想像力」を持って動ける仲間と世界を目指したい


ーMSS部を率いるリーダーとして、今後の目標を教えてください。
まずは、CloudFastenerを「日本を代表するサービス」に成長させたいです。

そして、その先に見据えるのはグローバル展開です。CloudFastenerの世界展開を最速で実現させます。
ただでさえ日本製品の参入障壁が高いサイバーセキュリティ市場でシェアを獲ることは簡単ではありませんが、CloudFastenerを「世界で通用するセキュリティ運用サービス」にするべく注力します。


ー次のプロダクト開発など新たな事業も視野に入れているMSS部ですが、今後どんな方に仲間に加わって欲しいですか?
仕事において「想像力」を持って取り組める人材を求めています。

新事業を考える上で大切なのは、相手のことやオペレーションを想像する力。なぜなら、相手の立場になって考えを巡らせるからこそ周囲の問題も明らかになり、核となる課題を捉えたサービスが生まれるからです。

例えばSlackでのやりとりも相手が答えやすい文章にする、スプレッドシートをチームメンバーが見やすいように整える。些細なことで構いません。

相手を思いやれるメンバーが1人でも増えて、結果的にお客様へのソリューションのアイデアの量も質も高められる組織がつくれたら嬉しいですね。


ー最後に、MSS部の仕事に興味を持つ方に向けてメッセージをお願いします。


上場企業でありながら、これほどのベンチャー気質を持ち合わせたセキュリティメーカーは日本にはCSC以外にはありません。
私自身、入社後1年半しか経っていませんが、優秀なメンバーとともにチャレンジングな毎日を送っています。

まさに今、この熱量が高い環境に身を置けることだけでも十分に価値があります。この熱を一緒に上げていきたい方は、ぜひ私たちと一緒の船に乗ってCSCを盛り上げていただきたいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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