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Jimmy Cliff / The Harder They Come Original Soundtrack

 レゲエを初めて聴いたのはFMで放送していた『レゲエ・サンスプラッシュ』の録音。1983年のサンスプラッシュのドキュメンタリー映画がDVDになっているが、私の聴いたのがその83年なのかはハッキリ覚えていない。とにかく月~金で1時間ずつ放送したのを全部録音して聴いていた。

 覚えている出演者の中で当時一番有名だったのがサード・ワールド。他にグレゴリー・アイザクス、メロディ・メイカーズ、シュガー・マイノット、ミュージカル・ユース、ジュディ・モワット、リタ・マーリーなど。名前も曲もボブ・マーリーを知る前にリタを聴いていたというのも我ながら珍しいと思う。

 これでレゲエにハマったということではないのだが、こういう音楽、こういうリズムがあるということを知った。免疫が出来た、と言ってもいい(笑)

 このサントラをどこで知ったかはよく覚えていないが、おそらくディスクガイド的な本か雑誌を読んで買ったと思う。サンスプラッシュから5~6年は経っている。免疫が出来ているからビートに違和感はなく、純粋に曲や演奏を楽しめたのかな。歌詞もシンプルなものが多くわかりやすい。“You Can Get It If You Really Want”とか“Many Rivers To Cross”とか、タイトルまんまである。

 “You Can Get It If You Really Want”はどこかで聴いたことがあって、思い出したのが86年のJAPAN AID。ジャクソン・ブラウンの声掛けでアンコールにこの曲をやっていた。他の出演者はピーター・ガブリエル、ルー・リード、ハワード・ジョーンズ、白井貴子、レベッカなどなど凄いメンツ。現地に行けはしなかったがテレビで放送があり、それで覚えていたんだった。

 こうやって考えると、15~20歳位の、ロックもまだ勉強中みたいな時期に結構レゲエ聴いてたんだな。意識していなかったので自分のことながら驚いた。実際このサントラも、レゲエだからと思って聴いていた記憶はあまりない。そしてリプライズがあるのはサントラ的なところではあるんだが、サントラという意識なくシンプルに良いアルバムとして聴いていたし、聴いている。

 サントラは散々聴いたが、映画は実は一度も見たことがない。だからサントラという意識がないのかも知れないが、さすがに見たいな…


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