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Daryl Hall / Three Hearts In The Happy Ending Machine

 1986年リリース、ダリル・ホール2枚目のソロ・アルバム。高校生の頃にホール&オーツを教えてくれた友人から『Live At The Apollo』を借りたのだが、このアルバムも彼から借りて聴いた。(借りたのではなく、カセットテープに録音して貰ったのかも知れない。何せ40年近く前なので…)

 ホール&オーツといえばブルー・アイド・ソウルだが、このアルバムはどちらかと言えばロック的な曲が多く感じる。とはいえデュオの作品と極端に違う方向性でもないし、ソロでやる理由は音楽性というより違う制作プロセスでやりたいということかな、と想像する。

 しかしこのアルバムの、というか1曲目の“Dreamtime”が有名なのは楽曲そのものの内容とは別の理由である。

 ZARDの“負けないで”と“Dreamtime”が似ている、というハナシ。イントロなんかそっくりである。“Dreamtime”が86年、“負けないで”が収録されているアルバム『揺れる想い』が93年リリースなので、“負けないで”の方がいわば「やらかしている」ということになる。

 個人的な考えを言えば、メロディラインではなくアレンジなので訴えても認められる可能性は低い。そしてダリル・ホール本人やレコード会社が訴えてはいないので今のところ法律的に問題はない。ただし倫理的には微妙。せいぜい「似てるー!」といって笑うぐらいがちょうど良い反応ではないか。

 閑話休題

 ダリル・ホールはこの後にもソロアルバムを3枚出しているが、今月(2024年6月)13年ぶりのリリースがある。このアルバム以来のデイヴ・スチュワートとのコンビも楽しみだ。


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