今週の良かった新曲感想【4/17~4/23】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。4/17~4/23リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『ARU』/ 存流
クリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger存流の記念すべき1stアルバム。これまで公開している配信シングルに加えて、みきとP、Guiano、Feryquitous、堀江晶太など多彩なコンポーザーが楽曲提供した新規曲を含む全12曲を収録。
優しいウィスパーボイスとピアノの様に繊細かつ透明感のある歌声が魅力的で、本作でも色んなアプローチによってその魅力を発揮されてました。中でも新規曲である、Guiano作詞作曲のTr.8「しれね」と、堀江晶太作詞作曲のTr.10「めいきゅう」はガチで良かったです。彼女のオリ曲ではあまりなかった感情に訴えかける様な力強さを感じる事ができました。「しれね」は流石Guianoさんと言うべきかサウンドも強い。「めいきゅう」も堀江晶太さんらしいエモーショナルかつドラマティックな展開美で好きにならざるを得なかった。既存曲だとTr.2「さよなら」が相変わらず好きですね。新たな存流ちゃんの世界観が盛り込まれた1枚、是非。
#2『ASU』/ 明透
同じくクリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」所属のVsinger明透の、記念すべき1stアルバム。メインコンポーザーであるポリスピカデリーの楽曲を中心に、大沼パセリ、Peg、シャノン、TOOBOEなどからも楽曲提供され、新規曲を含む全12曲を収録。因みに、存流とはAlbemuthというユニットも組んでます。
ハリのある大人っぽい声で、予測不能の声色と天性のリズム感を持っているのが武器な彼女。どの曲も聴く度に驚きと発見がある位にはその歌に魅了されてしまうと思います。新規曲では、シャノン作詞作曲のTr.7「モノローグ」がダントツで良かった…。リズミカルなジャズテイストに溢れ、色気と優しき鋭利さがある歌い方が素晴らしく、思わず惚れてしまう1曲でした。また、彼女自身が作詞を手掛けたTr.8「ピアス」も凄く良かったです。こちらは対照的に可愛らしさも垣間見える歌い方で、サビの盛り込がりがライブで映えそうな予感しかないですね。既存曲だとTr.2「スロウリー」とTr.11「ソラゴト」が同率で好き。ポリスピカデリーさんが生むグルーヴ感は天才。存流ちゃんと合わせて2枚とも今年の名盤入りは確実かと。
#3『Moonlight (feat. パン野実々美)』/ tokiwa
インターネットでの活動を中心とするアーティスト、クリエイターによるクラブサウンドを中心とした2021年より始動した新しい音楽レーベル「MOTTO MUSIC」、今月4月28日に発売予定のCompilation Album『Angle.』からの先行配信リリース。歌唱を務めるのは、YouTubeや配信アプリで活動中、昨年度高校を卒業したネット発シンガー"パン野実々美"。
レトロな夜の街を思わせる、お洒落でムーディーな雰囲気が気持ちいい1曲。実々美ちゃんの歌唱も低音から高音まで抑揚付けて深みのある感じ、とても良かったです。こーゆー曲も歌えるのやっぱ凄い…。
なお、彼女の出演するMOTTO MUSIC 1st LIVE『UNiON』が5月21日にあります。ネットを中心に活躍する豪華なシンガーが揃ってるので是非。チケット握ってるので楽しみです。
#4『なんにもしたくない』/ 心寧はな
現在は個人勢として活動している、妖精界から来たというたんぽぽの綿毛の妖精VTuber心寧はな。4月18日に活動2周年を迎え、初オリジナル楽曲をリリース。私から私への応援ソングと云う事で作詞を彼女自身が手掛けております。作編曲はIRIS。
サビの「なんなん なんなん なんなん なんなん」が可愛いすぎて…。軽やかなリズムと柔らかい歌声も相まって頭から離れない。聴いてると自然と気持ちがリセットされ元気も湧いてきます。「自分がいちばんの自分で推しであれ」は意外と誰しもが大切にするべきマインドな気がしますね、好き。
#5『glitter』/ 鶴羽衣子
歌う事が大好きで歌枠をメインに活動している、転生系個人勢Vtuber鶴羽衣子、記念すべき初のオリジナル曲。作詞:鶴羽衣子、作曲:スクルージ。
力強くちょっぴりクールな歌声で進んでいくAメロと、美しい高音を綺麗に歌い上げるサビのギャップが堪らない1曲。美しいピアノの旋律と、かき鳴らされるギター、キラキラした装飾までサウンドのバランスも心地良い。「叶えるなら一緒がいいから」はファン目線だと嬉しすぎる一節ですね。
#6『Savior』/ 拠鳥きまゆ
2020年10月10日に投稿されたデビューシングル『Penguin Nova』以来、多くのオリジナル曲やカバー曲を着実にリリースしてきた個人勢Vsinger拠鳥きまゆ。4月30日開催の音楽即売会M3にて頒布予定の1stAlbum『Say,』に収録される1曲を先行公開。作詞作編曲:犬絵。
2週連続の紹介となりましたが、それ位良かった。MY FIRST STORY初期辺りを彷彿させるエモーショナルなカッコよさが世代的なアレかどうしようもなく刺さってしまった。メリハリある疾走感を見事に乗りこなし、突き抜けるトコまで突き抜けるパワフルな歌唱も聴く者の心を掴んで離さない。
#7『un-Lock』/ 雨ニマケテモ
作詞作曲ギターなど担当するシグレと、Vo.SHiNOによる音楽制作ユニットの2ndアルバム。2022年8月には活動開始から3周年を迎え、同月に本アルバム制作プロジェクトのクラウドファンディング目標金額達成を経て、遂にリリース。ぬゆりとのコラボ楽曲Tr.5「愛です。嫌いです。」を始めとした既存楽曲に加え、4曲の新曲を加えた計9曲を収録。
世界観が確立されているお蔭で通しで非常に聴きやすく、ループまで行けちゃう構成がズルイ。日常に溶け込む力強くも優しいメロディが多く散りばめられており、併せて、ネガティブ・ダークな一面をパワーにして目の前の視界を開かせてくれる様な歌詞も魅力的。ソリッドで爽やかなギターロックサウンドをかき鳴らすTr.2「A9A9A9」、脳内駆け巡るキラキラサウンドが気持ち良すぎるTr.6「Day-to-Day」、浮遊感漂うエモーショナルナンバーTr.7「ライア」が特に好きです。これだけ幅広い楽曲を歌いこなすSHiNOさんの歌唱力も凄いのよ、透明感に加えて凛としたカッコよさが本当に良き。
#8『SUPERSONIC』/ 電音部
DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のシブヤエリア「帝音国際学院」の新曲。作詞:長原つぐみ、作編曲:Yuta Imai。
国内ハードコアシーンの最先端を往くImaiさんが遂に電音部に!歪みまくりのキック炸裂で爽やかに駆け抜ける最高のユーフォリックフレンチコア。相変わらず歪みのバリエーション多彩すぎて、ひたすら楽しい。早く現地で浴びて狂いたい。
#9『アイオライト』/ 水瀬いのり
声優だけでなく歌手としても活動する、水瀬いのりの11枚目のシングル。表題曲は彼女自身も崎宮ミサキ役として出演するTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』のED曲として起用されてます。
表題曲「アイオライト」は"誰かを引き込むカッコ良さではなく、ずっと自分語りみたいな、自己完結したカッコよさ"をテーマにしたとの事。確かにサウンドだけでなく歌い方なども含めて、これまでにない世界観が完成しております。個人的には二段構えのサビがアツイ。カップリング曲「クータスタ」はお馴染み藤永龍太郎さん作詞作曲のエモーショナルロック、最高。「運命の赤い糸」はウェディングソングの様な1曲で幸福感に浸れますね。
9月からはライブツアーも始まるので、現地で聴けるの楽しみです。
#10『秘密♡Melody』/ 小倉唯
彼女もまた声優に加えて歌手としても活動し、2022年7月18日にはアーティスト活動10周年を迎えた小倉唯。日本コロムビア移籍後2枚目、通算16枚目となるシングル。表題曲は彼女自身も主役の陽芽役で出演するTVアニメ『私の百合はお仕事です!』のOP曲で、作詞を自ら手掛けてます。
表題曲「秘密♡Melody」は複雑な乙女心を描いた歌詞と、軽快でお洒落なサウンドに思わず乗せられてしまう楽しい1曲。コーラスによるダブリングや、合いの手的に入るウィスパーボイスも小気味よいです。カップリング曲「Caramel Ribbon...」も彼女自身が作詞との事で、もう作詞が板に付いてきましたね、凄い。こちらも可愛いらしくライブでダンス付くと映えそうな予感しかないです。「Wherever」は彼女らしい真っ直ぐなロックナンバーで勇気を貰える1曲、これがイチバン好き。
7月17日には、約2年ぶりとなるワンマンライブを大宮ソニックシティで開催。アーティスト活動11年目に突入しても勢い付いていきましょう。
#11『Oxytocin』/ Before I Turn
アメリカはコネチカット州ハートフォード出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。2021年ぶりのリリースとなり、次作『The Devil Exists』は今年から来年にかけて1曲ずつリリースされるとの事。
めっきりリリース無いなぁと思ってたトコに強烈なのが来た。アトモスフェリックでアラビアンテイストな部分は変わらず、よりディープでホラー寄りの不気味さが出ましたね。Djentらしいユニゾンに溢れ、リフも強烈。名盤『Claustrophobic』リリース以降、独自の世界観を確立しそれを大事にしてるのが伝わってくるので、次作も期待です。
#12『Between Death and Dreams』/ Brand of Sacrifice
カナダはトロントを拠点に活動するブルータルデスメタル/デスコアバンドのEP。昨年リリースした「Exodus」と今年リリースした「Dynasty」と含む全4曲を収録。
前2曲はこれまで紹介してきており、期待しかなかった訳ですが、やはりその期待を裏切らない1枚でした。新規曲についてコメントすると、Tr.1は「Blinded」は珍しく装飾控めでグルーヴ感ゴリ押し、Vo.Kyleのパワーがフルに炸裂したブレイクダウンが堪らない1曲。そして、表題曲「Between Death and Dreams」は彼らの武器であるシネマティックな展開に、大胆なクリーンを取り入れたコーラスとのメロディアスなフレーズが印象的でした。どちらも良かったですが、やっぱ「Exodus」がブッチギリで好きですね。4曲だけなのが少し残念ですが、無難に今年の名盤入りするかと。
#13『Transcend』/ Majin
イギリスはサウサンプトンを拠点に活動するブルータルデスコアバンドの新曲。5月5日リリース予定のEP『DISTRICT VIOLET』からシングルカット。
押し潰しに来てるダークな雰囲気に圧倒され、破壊的なギターワークとグルーヴがもの凄く気持ち悪い(最高)。奇妙なリズムでブレイクダウンもダブルでお見舞い。エレクトロな装飾は相変わらず上手いですね。
3:37~の元ネタが解らんですね。東地さんと沢城さんでサイバーパンク系のアニメな気がするけど(わかる人教えてください)。
#14『Crooks & The Damned』/ Fallstar
アメリカはオレゴン州ポートランドを拠点とするメタルコアバンドの新曲。Facedown Recordsから7月14日にリリースされるニューアルバム『Sacred Mirrors』からのシングルカット。
今回はThe UndertakingのVo. Austin Visserをフィーチャー。唯一のヘヴィパートであるブレイクダウンで強烈な存在感を放ってます。どこか懐かしさもあるキャッチーなメロディは思わずシンガロングしたくなる程。非常に耳馴染みの良いクリーン持ってるので、メタルコアすぎないこっちの路線でも全然イケてる。アルバム楽しみです。
―――以上、4/17~4/23はアルバム3枚、EP1枚、シングル10枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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※先週の新曲感想はこちらから。
#オマケ
個人的ニュース、先月クリアしたエロゲ『サクラノ刻』の感想記事がようやく書き終わりました。ので、その主題歌をば。曲だけでも聴いてってください。名曲…っ!
ついでに次プレイする『カルタグラ~ツキ狂イノ病~』が今週遂に発売されるので、こちらも宣伝。MANYO×霜月はるかは優勝タッグ。
今回はライブレポないので、この辺で。また来週お逢いしましょう!
あ、あと!今週末はVTuberFes2023ですよ!本当に楽しいので暇なオタクは行きましょう。チケットまだある!
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