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2022年 ベスト音楽総まとめ(国内メタルコア部門)

 どうもです。

 2022年の総まとめ的な記事、第3弾。
最終的に「2022年 ベスト音楽総まとめ」記事に反映される「国内メタルコア部門」です。この部門では、国内メタルコアバンドが今年リリースしたアルバム、EPから5枚選出。ここでの”メタルコア”はタイトル付けの為で広義の方だと捉えて頂ければ幸いです。

 ということで早速、完全主観で選び尽くした5枚を紹介していきます。


#1『ARGOS』/ NOCTURNAL BLOODLUST

【5/4 リリース】【デスコア/メタルコア【MAVERICK】

 5人組デスコア/メタルコアバンド。2020年に現在の5人体制が固まってからは初であり、約8年ぶりとなる渾身のフルアルバム。
 タイトル『ARGOS』は、NOCTURNAL BLOODLUST史上最も強力なアルバムにするという意志を込めて、ギリシャ神話に登場する100の目を持つと言われている巨人"ARGOS"から。確かに速度や攻撃力など"強い!"、"パワー!"が似合う一枚に仕上がっていました。元々エンターテイナー性も高く、華やかさも魅力的だった彼らですが、それをある程度取っ払い、良い意味で漢臭い、硬派なバンドになったなと改めて想います。勿論、壮大なストリングスや強力なブルータルサウンド、複雑でドラマティックな展開は健在なので、これまでの歩みを全否定はせず、やはりエクストリーム・サウンドを鳴らしていく意志は変わらないままで。あとは、ネガティブな部分まで含めて感情剝き出し感も強くなった印象。実際、ライブではVo.尋さんの心に響くMCやパフォーマンス全て激アツでした。来年も遊びに行きます。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.2「Red Soil」,Tr.3「Straight to the sky」,Tr.5「Dagger」,Tr.7「Cremation」,Tr.12「Reviver」


#2『DUALITY』/ Sable Hills

【6/3 リリース】【メタルコア】【Ember Records】

 2015年にVo.Takuya、Gt.Rictの兄弟を中心に結成されたメタルコアバンド。1stアルバムから約3年ぶり、待望の2枚目となるアルバム。
 曲順含め完璧な一枚でした。王道中の王道の曲展開を往きながらも、オリジナリティにも溢れていて。聴いてて素直に気持ちいい、純粋にメタルに求めている"それ以上"を提供してくれる安心感が間違いなくある。ヘヴィなサウンドも熱量を大事にしつつ、テクニカルな部分、繊細さを損なわない美意識がとても好き。その上でクサメロ搭載なのズルすぎ。あとは何と云ってもVo.Takuyaのシャウトバリエーションと、加えてGt.Rictのクリーンボーカルも増え、耳に残る口ずさみたくなるフレーズに感謝。熱量をより伝えられるライブを意識した作りも際立っており、シンガロングパートでは拳を掲げずにはいられないです。実際ライブ最高でしたし、ライブ映像見て貰えればなと思います。今年は世界最大のメタル・フェス"Wacken Open Air"にも出演し、ヨーロッパツアーも完遂した彼ら。本当に日本の誇りです。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「The Envy」,Tr.2「Bringer」,Tr.6「Snake In The Grass」,Tr.8「Messiah」,Tr.10「The Eternal」


#3『Have A Good Cult』/ Earthists.

【6/22 リリース】【プログレッシヴ・メタルコア】【DIGITALCULT RECORDS】

 東京を中心に活動するDjent/プログレッシヴ・メタルコアバンド。2019年に現在の4人体制になり、4年ぶり、3枚目となるフルアルバム。
 素晴らしすぎる名盤でした。国内だとこの盤がイチバン聴いた気がします。1stが出た頃から大好きなバンドですし。全体的には良質な歌メロが際立つモダンメタルコアな作品ですが、どの曲も構成する要素の引き出しの多さに驚愕するはずです。地盤となるキラキラシンセにピアノの旋律、Earthists.らしいプログレッシヴサウンド、グルーヴの上に、エモ散らかす壮大なムードを演出する事もできるし、キャッチ―にポップに駆ける事もできる。Vo.YUIの感情込もったメロシャウトも最高に決まっており、心に響きます。Gt/Vo.Yutoのクリーンとの交錯も美しいです。これまでと路線は若干変わったかもしれませんが、根底は変わってないし前のEarthists.も今のEarthists.も大好きです。独創性と希望に溢れ、どこか切なさも感じられる楽曲にいつも心打たれます。ツアーファイナルワンマンライブでもファンへの温かみと、これからのメタルコアシーンを背負う覚悟を感じる圧倒的ライブパフォーマンスでした。これからも応援してます。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「Yours」,Tr.3「Cure」,Tr.6「In Remnant (You just tell me now)」,Tr.7「SUNBLOOD」,Tr.9「Overvision」


#4『DEVASTATOR EP』/ HAILROSE

【8/13 リリース】【エレクトロニック・メタルコア】

 東京を拠点に活動するエレクトロニック・メタルコアバンドの記念すべき1st EP。メンバーはまだ20前後らしい期待の若手バンド。
 正直ここまで尖り散らかした個性爆発で唯一無二のジャンルを確立して魅せた作品は近年珍しい気がして最高でした。ベースにあるハードコアテクノでは重く歪んだガバキックや声ネタも多用し、ここにデスコアやニューメタルコアを調和させシナジーを最大限に活かしてみせる技量とセンスに脱帽。ダークな殺伐とした雰囲気、激しいノイズとかはシナジーあるとは言え繋ぎとして完璧に扱ってます。グルーヴ感溢れるギターリフ&ベースドロップも狂おしいほどに好き。Tr.3「MAGATSU」では海外からImmortal DisfigurementのVo.CJ McCreeryがフィーチャリング(2:44~)。猛々しいグロウルによるブルータルさの演出は流石としか言いようがないです。今年はライブ見れなかったので、来年どこかで見たいなと思います。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「DETERIORATER」,Tr.2「MAGATSU」,Tr.4「MVNIVC」


#5『Cocoon for the Golden Future』/ Fear, and Loathing in Las Vegas

【10/26 リリース】【ポストハードコア】【Victor Entertainment】

 国内ラウドロックシーンを唯一無二の音楽性で牽引する神戸発5人組ポストハードコアバンド。前作から約3年ぶり、通算7枚目となるフルアルバム。
 リリース当初は良盤印象でしたが、聴き込んだら名盤に昇格。まず、純粋にベガス好きとして、あの頃(1st~4thアルバム)の感覚が戻ってきた事が嬉しすぎた。MVにもなったTr.1「Get Back the Hope」とか特に構成する各要素にベガスらしさを感じざるを得なくて…ベガス流の鮮烈にキャッチ―かつ疾走感あるエモーショナル王道ソングと云うか。また、Vo/Key.Minamiに続いてVo.Soまでもがギターソロを披露、欲張りで"何でもアリ"と云う言葉はこのバンドの為にあるなと思う程です。他にはTr.7「Tear Down」やTr.9「Gas Will Blow You Away as Only Brakes is Borinig」では新しい切り口を魅せながらも、お得意のライブで化ける最強ソングでした。Tr.7の爆発的にヘヴィな音像の中に確かな技術で魅せるポップな遊び心と、エモメロの散りばめ方は完全にベガス節。最後に、1stの頃から「Interlude」だけは毎度裏切らない安心感と、”アルバムラストの曲”=”ライブラストの曲”って図式がいつも絶対に成り立っているのもベガスの好きな処です。ライブ中の光景が自然と目に浮かぶ楽曲は強い。ツアーも1月の東京公演抑えたので楽しみです。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「Get Back the Hope」,Tr.3「Shape of Trust」,Tr.6「Interlude」,Tr.7「Tear Down」,Tr.9「Gas Will Blow You Away as Only Brakes is Boring」



 ーーー以上、国内メタルコア部門の5選でした。
ここまでお読みくださってありがとうございました。あと国外メタルコア部門もあるので貼っときますね。

他にも色んな部門も書いてるので、もしよろしければ以下の記事からチェックよろしくお願いします!

 ではまた!


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