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今週の良かった新曲感想【9/16~9/22】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。9/16~9/22リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『きみが大人になったんだ』/ 理芽 × 笹川真生

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:笹川真生
◆デジタル配信:https://rim-maosasagawa.lnk.to/mutant-love

 理芽のデビュー時からメインコンポーザーを務める笹川真生との初の連名楽曲。先週9月15日の3rdワンマンライブにて初披露されました(ライブレポはこちら)。バンドアレンジされて滅茶苦茶キレキレだった初お披露目時とは異なり、原曲では歪み弾けるHyperpop的サウンドが良い味出してますね。グルーヴィーかつノイジーで繰り返されるメロディはしっかりキャッチー。どこか焦燥感や寂寥感を感じるけれども、何とか振り払った先で大丈夫だと思わせてくれる、そんな1曲でした。2人の歌声もバランス絶妙すぎて好き。


#2『リフレインハート』/ 緋ノあげは

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:せちょむ
◆デジタル配信:無し

 初のオリジナル楽曲。活動2周年を記念してリリースされました。清らかな美しさに満ち溢れた1曲。脈打つビートに乗せて、シンプルながら綺麗なメロディラインが段々と沁み渡ってきますね。同時に、点が確かな線となって繋がっていく感覚も呼び起こしてくれると云うか。透き通った伸びやかな歌声もステキで心地好かったです。


#3『さみしい惑星』/ mekakushe×長瀬有花

◆所属:長瀬有花⇒RIOT MUSIC(汽元象レコード)
◆作詞・作曲:mekakushe、編曲:ハヤシコウスケ(シナリオアート)
◆デジタル配信:https://linkco.re/GDf6ZFuH

 mekakushe×長瀬有花オリジナルストーリー“世界が美しいからだよ”を全3部作の音楽で表現するコラボ企画の第1弾。夢の世界や輝くテーマパークに迷い込んだかの様なファンタジックな雰囲気に包まれるポップナンバー。軽快なメロディからは、どこか胸に寂しさを残しつつも、それを振り払う様な力強さも感じられましたね。交錯する2人の歌声も儚さと優しさが同居していて不思議な感覚にさせられました。


#4『BE NOISY!』/ KMNZ

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:水槽、ギター:Hylen
◆デジタル配信:https://rkmusic.booth.pm/items/6088667(サブスク後日)

 ニューシングル。キレキレのお洒落カッティングギターを筆頭に、色鮮やかなサウンドが小気味よく次々と飛び出してくるのが最高ですね。3人が賑やかな夜の街を颯爽と練り歩く姿を想像させてくれる1曲でした。ポップだけどラップが飛び出すと一気にカッコよくなるし、ライブではコーレスできて絶対に楽しいだろうなと。ワンマンライブ待ってます!


#5『君は手紙』/ 神凪てと

◆所属:個人勢
◆作詞: ヌマタ、作編曲:姉田ウ夢ヤ
◆デジタル配信:https://tetorateto.booth.pm/items/6106062

 3rdシングル。純粋にメロディが良すぎるお蔭で、真っ直ぐな想いが伝わってくる1曲。歌詞の"君が生きてる それ自体もう 誰かに届くメッセージ"が暖かすぎて感動しましたね。誰を"君"にするか、お互いにとって言える事でもあるのが良いなと…。落ちサビで再び大胆にアコギを使って演出される空気感がこれまた暖かさに溢れていて、優しい歌声がより沁み渡りました。


#6『Shiny』/ 明透あす

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:祭日ハネダ、作編曲:HiFi-P
◆デジタル配信:https://asu.lnk.to/Shiny

 ニューシングル。大人っぽい上品な煌めきを放つサウンドと優雅なメロディが印象的なダンスナンバー。音の一粒一粒が輝いていると云うか、粒立ちが良くて耳に残りますね。ジャズ由来のグルーヴも感じられて、自然と心も身体も踊らせる躍動感が良い。この系統の曲を歌う時の天性のリズム感、艶感のある美しい歌声には改めて惚れ惚れです。12月28日には初の現地ワンマンライブの開催が決定。必ずチケット握って観に行くぞ!


#7『パーフェクション』/ 心世紀

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:水野あつ、作編曲:HIDEYA KOJIMA
◆デジタル配信:https://girls-rev-project.lnk.to/Perfection

 2ndシングル。これまたキャッチーでテンション上げてくれる1曲が来ましたね。視界を明るく照らしてくれる様なキラキラと輝くエレクトロファンクなサウンドが印象的。都会的でクールなメロディも綺麗で、可愛いらしく軽やかに歌い上げてますね。耳にスッと入ってくる感覚も心地好い。


#8『Rebooting Mind』/ 月深つきみツキ feat.Imy

◆所属:ABSOLUTE CASTAWAY
◆作詞:月深ツキ、作編曲:みゅー(Imy)
◆デジタル配信:https://linkco.re/Pacsc1ZQ

 ニューシングル。まさかの個人的に大ファンであるImyが作編曲とジャケットイラストを手掛けており大歓喜。重厚感溢れるバンドサウンドと、絡み付く美しきピアノの旋律が響き渡り、最後まで力強く駆け抜けていくロックナンバー。儚さや勇ましさを演出するImy節が効いてますね。ギターソロも滾る。芯の通った美しい歌声にしっかり熱も帯びていて良かったです。


#9『万有引力』/ HACHI

◆所属:RK Music(ライブユニオン)
◆作詞・作編曲:砂守岳央(未来古代楽団)
◆デジタル配信:https://hachi.lnk.to/banyuuinryoku

 ニューシングル。3ヶ月連続先行シングルリリースの第2弾。未来古代楽団を象徴する民族楽器を始めとしたサウンドから生まれる美しくも退廃的な世界観が素晴らしいですね。神々しさすら感じるセルフ多重コーラスも圧巻の美しさだし、同時にスケール感もある切なげなメロディからも、確かに込められた祈りを感じられました。11月13日にリリースされるメジャーデビューアルバム『for ASTRA.』を引っ提げたZeppツアー2024の開催も決まったので楽しみです、チケット絶対に握って行くぞ。


#10『ソラの果てまで』/ 名取さな

◆所属:個人勢
◆作詞:名取さな、作編曲:森本錬
◆デジタル配信:https://zula.lnk.to/Jh7XdAZL

 ニューシングル。9月19日の1stワンマンライブにて初披露されました(ライブレポはこちら)。初めて本人が作詞を手掛けており、今年で活動7年目を迎えた彼女ですが、まだまだこれからも長く活動していきたい想いが込められています。幻想的に煌めくシューゲイザーサウンドに彩られながら、文字通り"ソラの果てまで"広がっていく様な開放感に満ちたエモーショナルロックナンバー。落ちサビから泣きもしっかり搭載されており、真っ直ぐに突き進む力強さが歌声からも感じられて、聴けば聴くほど好きになる名曲…。


#11『ひぐらしのうた』/ 廻花

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作曲:廻花、編曲:Sosuke Oikawa
◆デジタル配信:https://phenomenon-record.lnk.to/EverydaySong

 花譜のもう一つの姿である、バーチャルシンガーソングライター廻花としての、3rdシングル。花譜4thワンマンライブで初披露された曲で、遂にリリース。本人が高校2年生の頃に作った楽曲との事で、当時の色んな想いがそのまま落とし込まれています。Lo-Fi HipHopな落ち着くメロデイが流れる一方で、ポエトリーには心を締め付けられる苦しさも秘められていて。相反する要素が織り交ぜられる事で生まれた不思議な感覚に襲われる1曲でした。凄く儚げだけど優しき慈愛にも満ちた歌声はやはり唯一無二で、楽曲の浮遊感を更に引き立ててますね。また現地ライブで聴きたい。


#12『夏が僕らを呼ぶのなら feat.わかばやし』/ *Luna

◆所属:無所属
◆作詞・作編曲:*Luna
◆デジタル配信:9月22日時点では無し

 毎年行われている夏動画募集企画で作ったMVで、今年は6回目という事で「あの夏のいつかは」ではなく新曲に!MV含め全てが良すぎて気付いたら涙が流れてた。夏の眩しさも切なさも、高揚感も焦燥感も全部閉じ込めて、夏にしか出来ない想い出や夏だからこそ出来る成長を呼び起こしてくれる、そんな楽曲。胸を焦がし続けるエモーショナルメロディは勿論、歌詞も良すぎて…。「あの夏のいつかは」要素を流してくるのはズルイよ。今年の夏は異常な暑さで嫌いになりそうな瞬間もあったけど、それでもやっぱり夏が好きだなと、この夏を糧に次の夏を迎えに行きたいと、そう思わせてくれてありがとう。9月29日の現地コンセプトライブ楽しみにしています。


#13『Bloomy』/ 小倉唯

◆所属レーベル:日本コロムビア
◆デジタル配信:https://ogurayui.lnk.to/Bloomy

 5thアルバム。約2年半ぶりとなるリリースで、日本コロムビア移籍後は初ですね。移籍後にリリースされてきたシングルに、自身が作詞も担当したリード曲「Wind of Bloom」を始め、新録5曲も含む全12曲を収録。
 先日のFCイベントで29歳を迎え、感慨深くなったりもしたんですが、改めて色んな面で成長したなと感じる1枚でした。タイトル通り、美しく華やかに咲き誇る花を彷彿させる楽曲が揃い、それをより引き立たせる切なげな楽曲も挟まれていました。彼女自身が作詞を手掛けた曲もかなり増えてきて、大人になった今の気持ちと併せて、歌い方もより深みのある表現が増えたなと。特にTr.10「センチメンタルメッセージ」は只カッコイイだけじゃない、複雑な感情が歌声に乗せられていたのが魅力的でした。可愛い高音ボイスも好きですが、息成分も巧く使った中音域が一番好きかもしれない。他にも新規曲では、彼女らしいキュートでパワフルなTr.8「Lovely Happily Shiny Days」と、希望溢れるメロディと歌詞に勇気づけられるTr.9「One & Only」が特に気に入っています。前者はクラップに後者はシンガロングと、ライブでは盛り上がれる要素もありますし。このアルバムを携えたライブツアーは10月からスタート。自分もファイナル公演に参加するので楽しみです。


#14『Nostalgia』/ Elision

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:オーストラリア(シドニー)
◆レーベル:自主

 約2年ぶりとなるニューシングル。前作同様にMVには各セクションを理解する為のチャプタータイトルが付けられていますね。久々のリリースとなりましたが、アプローチは然程変わってなくて安心。1曲とは思えない濃密な展開で、かなり引き込まれましたね。複雑に絡み合いながら駆け抜ける楽器隊と激情スクリームを軸に、巧くシューゲイザーやハードコアの要素も取り込んで叙情的美しさを帯びていくのが良かったです。


#15『UnproudHaters (feat. Hayato)』/ 
Invert Hourglass

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:日本(新潟)
◆レーベル:自主

 同郷のミクスチャーロックバンド、The Madpotatomanとのスプリットシングル「Order’s May Day」より。プログレッシヴかつアグレッシブに展開する彼ららしい序盤から、徐々に重心低めになると共に鳴り響くサウンドから生まれる緊迫感。フィーチャリングゲストのVo. Hayatoの真っ直ぐに突き刺さってくるラップもカッコイイし、流れる様にモッシュ不可避のブレイクダウンへと移行するのも最高でした。Invert Hourglassは11月20日に待望の1stアルバム『Paradox』のリリースとツアーが発表されたので楽しみです。


―――以上、9/16~9/22はアルバム1枚、シングル14枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。

#ライブレポート

【9/19 名取さな 1st Live「サナトリック・ウェーブ」@EX THEATER ROPPONGI】


【9/21 Nornis LIVE TOUR 2024 -Tensegrity- 大阪公演@Zepp Namba】


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