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2023年 ベスト音楽総まとめ(同人部門)

 どうもです。

 2023年の総まとめ的な記事、第7弾。
最終的に「2023年 ベスト音楽総まとめ」記事に反映される「同人部門」です。この部門では、主にM3で購入した同人作品からアルバム・EPを5枚選出。今年は春も秋も現地に行けなかったので通販でした…。
 ということで早速、完全主観で選び尽くした5枚を紹介していきます。


#1『SUPER KEY GENERATOR』/ Kobaryo

 ハードコアテクノを制作及びクラブなどでのイベントを開催している同人サークルHARDCORE TANO*C(ハードコアタノシー)と、DJ Myosukeらが設立した「Psycho Filth Records」所属、自身もハードコアレーベル「HiTNEX TRAX」を設立しているDJ/トラックメイカーKobaryoの5thアルバム。過去曲のリメイクに加え、書き下ろし曲も収録された全15曲。
 名盤爆誕。相変わらずの最強最速天才ぶり。ハードコア、フレンチコアを主なベースにした目まぐるしい展開、お得意の超爆速カオスキックも披露しつつ、レトロ感と近未来感が対照的に感じられる斬新なサウンドが盛り込まれた1枚でした。メタルギターがゴリゴリに効いたTr.2「No Future Terror」やTr.9「Future Downloader v2.0」も最高に好きです。GramさんをフィーチャーしたTr.11「Virtual Ragnarok Chat」はKobaryoさんのスピード感に乗ってくるヴァイオリンの煌びやかさが良かったし、Tr.13「Apocalypse Simulator v2.0」は脳破壊レベル限界突破すぎて好き。そして何と云ってもアルバムを締めくくるTr.15「Singularity at 2.64e+6 BPM」。自身の作風の幅を押し広げ、新たなサウンドの特異点を示してくれた様な衝撃的な1曲でした。音だけでここまで世界観を表現できるモノかと驚きと共に感動できるはず。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.2「No Future Terror」, Tr.9「Future Downloader v2.0」, Tr.11「Virtual Ragnarok Chat」, Tr.13「Apocalypse Simulator v2.0」, Tr.15「Singularity at 2.64e+6 BPM」


#2『Inside of me』/ Imy

 イラストレーター"おにねこ" × コンポーザー"みゅー"による 音楽プロジェクト『Imy』新体制初となる新譜で通算6枚目のアルバム。前作から約3年半ぶり。ボーカルは今回も全曲”藍月なくる”が担当。
 いつも以上に洗練されたサウンドプロダクションなど楽曲クオリティは言わずもがな、今回も大変美しかったです。壮大で躍動的なストリングスが堪らなく駆け抜けるTr.1「ラテアルアーク」、悲哀に満ちたメロディと共に情景が目に浮かぶTr.2「水鏡」、Imyにしては珍しくメタルコアのバイブスすら感じるTr.3「Drowning in you」、ユニゾンを中心に荘厳さ、重厚さを高め上げつつImy節全開のTr.4「Invisible in you」。どれもメイン級の出来。リリックに出てくる"私"と"あなた(君)"はやはりジャケットイラストの"シロ"と"クロ"なのでしょう。今作もストーリー性まで楽しめる1枚でした。

★特にオススメするTrack
 ⇒全部!!!


#3『Neko Hacker Ⅲ: あたらしい』/ Neko Hacker

 ギタリスト・トラックメイカーのSeraと、作詞・メロディメイカーのかっさんによる二人組ユニット。Kawaii Future Rockを得意とする彼らの3rdアルバム。前作『Neko Hacker Ⅱ: Stray』から2年ぶり。
 タイトルに"あたらしい"とある通り、彼らの魅力を追究した新鮮さを感じれた1枚。全体的には音の拡がりによるスケール感に心惹かれる様になったなと。"をとは"、"ななひら"、"利香"、などお馴染みボーカルゲストを今回も迎えております。開幕Tr.1「あたらしい」ではいきなり鋭利で攻撃力もあるクールな1曲、歌上手すぎVsingerラティオ・ユィリスを迎えたのもデカイです。んでやっぱTr.4「Endless Error Loop」が好きすぎる…ななひらボイスの即効性を活かしたガチで脳汁出まくりキラーチューン。メランコリックヘヴィなTr.8「GHOST」もむっちゃ好き、ネコハカ×利香は至高なんです。ネコハカの前身バンドであるFIELD OF FOREST時代の曲をSuchを呼びカバーしたTr.10「After The Rain」も収録。そして、約2年前にリリースされたKOTONOHOUSEとKMNZ LIZをフィーチャーしたTr.12「One by One」が改めて最強だなと。憂鬱さを晴らしてくれる爽やかエモーショナルナンバーを全人類聴いてください。
 2023年は2回もワンマンライブに行くことができ、しかも両方バンドセット。メタルなネコハカ本当にカッコイイので是非行ってみてください。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「あたらしい」, Tr.4「Endless Error Loop」, Tr.8「GHOST」, Tr.10「After The Rain」, Tr.12「One by One」


#4『Clarity』/ nayuta

 サークル「7uta.com」を主宰し、同人歌手・ネット声優として活動する"nayuta"さんの15枚目のアルバム。書き下ろし楽曲「Blue Departure」「星掬い」「Radiant Eyes」「Re:World」のほか、 これまでに制作したSingleを含む全8曲を収録。
 昨年は15周年記念アルバムをリリースしましたが、今年は”15枚目”のアルバム。nayutaさんの音楽の原点でもあるアーティストの方々とのコラボとの事で非常に豪華な1枚に。eufoniusが提供したTr.1「Blue Departure」で幕開け。そして、先行リリースされた名曲Tr.2「ハルハコブネ」。転調に次ぐ転調が最高なエモーショナルロックナンバーなので全人類聴いてください。続く、霜月はるか作詞作曲によるTr3.「星掬い」も郷愁を感じるメロディが流石すぎて好きでした。oneken作編曲によるTr.5「Radiant Eyes」はピアノが織り成すサイケデリックトランスで新鮮だしカッコよすぎましたね。続く、Tr.6「Vacancy」も河合泰志提供らしいメロディラインと煌びやかなストリングスが美しかったです。Tr.7「Re:World」は間奏の音空間気持ち良すぎて。ラストは昨年リリースしたTr.8「結い結われ」で泣きと余韻を残しまくる最高のエンディング。nayutaさんの切なくも美しい歌声を色んなアプローチで味わうことができる名盤級の素晴らしい1枚でした。
 9月にはワンマンライブにも初めて行くことができたので、とても嬉しかったです。会社員を辞め脱社畜し、音楽活動に専念していく事にもなったnayutaさん。今後益々活躍の幅が広がっていく事を祈っております。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「Blue Departure」, Tr.2「ハルハコブネ」, Tr3.「星掬い」、Tr.8「結い結われ」


#5『Nacollection4』/ 藍月なくる

 一二三(Hifumi,inc.)所属、リアルとバーチャルを行き来するインターネット発のシンガー藍月なくるの8thアルバム。3年ぶりとなる「なこれ」シリーズで、過去YouTubeへ投稿した「ヘヴンリィ」「Monodrate」「トワイライト」などを中心にカバー曲も含めた全6曲を収録。
 Tr.1「Cosmodiver」は疾走感とサイバー感溢れる1曲で、なくるさんのカッコよさが際立った1曲でした。新規曲はこの曲となりましたが、これまでの曲が強かったので満足。しかもカバー曲がTr.4「閃耀」は最高。Feryquitousさんとの繋がりができたとは云え選曲がナイスすぎました。お陰で全体的にもカワイイ系が身を潜め、クールでカッコイイ曲が揃ったなと思います。ただ、カッコイイだけではない、透き通る繊細な歌声を保ちながら、キレや艶のあるメリハリのある歌が本当に魅力的。アルバムを締めくくるTr.6「トワイライト」では、なくるさんらしい歌声が創り出す優しく美しい空気感を感じる事ができて特に好きです。
 最近はリアルだけじゃなくバーチャルでの活躍も目覚ましく2023年末には『深海フェス2023』にも出演し、錚々たるVTuber/Vsigerと並びました。こんな日が来るとは思わなかったので嬉しかったですね。来年2月には初のワンマンライブもあるので、本当に楽しみです。

★特にオススメするTrack
 ⇒Tr.1「Cosmodiver」, Tr.4「閃耀」, Tr.6「トワイライト」


ーーー以上、同人部門の5選でした。大方いつも通りのラインナップですね。大好きだから仕方ない、新譜リリースに最大級の感謝を。
 ここまでお読みくださりありがとうございました。もしよろしければ以下の記事から他の部門もチェックよろしくお願いします!

ではまた!


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