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夫婦。我が家の場合。~嵐の前の静けさ~

ウチの子供は二人。

二人ともすでに社会人で、下の子は一人暮らしをしている。

一人目は妊娠するまで思った以上に時間がかかったけれど、
二人目はすぐに授かった。

ところが、私は体調を崩して切迫流産に。

医師からは、安静にするようにと言われたが、
当時息子は一歳で、動きが活発、じっとしていない。

追いかけ回すことも多くて、安静にするなんて無理だった。

「こんなに動き回ってたら、ほんとに流産してしまうかも」

最悪の事態も覚悟して日々を過ごしていたけど、
根性でしがみついていたのか、無事に乗り越えることができた。

奇跡だと思った。

その後も、ひどい咳に悩まされたり、逆子になったりとトラブル続き。

逆子になったときには「逆子体操」をすればよいと、当時の本に書いてあったが、
かかりつけの助産院の先生は、
「逆子体操は効果ないのよ」
と言って、横になった私の大きなおなかに両手を当てた。

先生の手は「神の手」だと聞いてはいたが、
その神ワザを間近で見ることになった。

先生はお腹の子に、
「頭はこっちよ。いい子ね~。」
と話しかけながら、回転を優しく促すような手の動き。

すると、お腹の中でにゅるっと突っ張ったような感覚がしばらく続き、
なんと、元の位置に戻っていた。

「なに、これ・・・」
驚きすぎて、しばらくは声も出なかった。

ちなみに、その先生は現在YouTubeでお産にまつわるお話をされていて、
再生回数が数万回にもなるチャンネルとなっている。


このころの夫婦関係はというと、
夫が息子をかわいがり、いつも機嫌が良く、
子供を通して問題ない関係となっていた。

子供が小さい時はおむつ替えなど積極的に育児をやってくれて助かっていたので、
多少のことは気にせずにすんでいた。

今思えば、この子供がまだ小さかった頃が、最も夫婦として穏やかだった。

ところが、このあと我が家に最大の衝撃が訪れる・・・。


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