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 暗号資産市場に対して日本はチャンスだが...。

 暗号資産に関して中国の動きが気になるところです。

 さて、中国が動くと言うことは米国も動きます。米国はグズグズしていて、なかなか統一的な規制が定まらないままここの案件でちょこちょこやっている感じに見えています。

 シンガポールなどは進んでいるようですが、さて、日本はどうなのでしょう。日本の場合、事件がいろいろ起こったこともあり、規制に関してある程度整っている方であると思います。もちろん税制に関してはまだ駄目なところもありますが。少なくとも、取引所周りの規制に関しては米国に比べても整備されているとみて良さそうです。一方、中国は規制が厳しすぎて自由度が少なく、個人がおおっぴらに暗号資産をやりとりすることが難しかった。
 相対的に見て日本は規制が整備されているので、ルールの範囲でやれば大手を振っていろいろなことが出来る環境になりつつあります。ちょっとバブルっぽいところもありますが、一部でそれなりに盛り上がりを見せ始めています。

 ちょっとバブルっぽい雰囲気がありますが、とにかく、盛り上げていきたい意思は感じます。
 
 国内の環境が整備されビジネスがやりやすくなれば多少バブルなところはあるにせよ停滞するより遙かに良いと感じています。気になるのは国民性です。日本は昔からあまり駆け引きが上手じゃ無い気がします。真面目に技術開発をやれば周りがちゃんと評価してくれると思っているお人好しの部分がある気がしています。
 もちろん、技術開発の人はあまりそんな駆け引きを考えずにユーザフレンドリーに良いものを作れば良いと思うのですが、世界に打って出ようとすると、どうしても他国とのビジネス上の駆け引きが出てきてしまう気がします。その部分が日本はあまり強くない。国としてのポジションがそうさせているのかもしれません。ヨーロッパや中国は地続きで他国と接しています。どうしても、他者と交渉してお互いに損しないように落ち着きどころを見つけるという作業が発生します。
 しかし、海に囲まれた日本は最後は自分の殻に閉じこもるということが出来てしまった過去があります。江戸時代は鎖国でした。現代は鎖国は現実的ではありませんので、自分の殻に閉じこもる戦略がとれません。なので、損をしないようにするには他国と駆け引きを行い、自分の側に利益が残るように考えておかないと、気がついたら全部おいしいところを持って行かれる可能性があります。
 実は米国も海洋国家でちょっと似たところがあります。なので国際的なやりとりでは決して駆け引き上手ではありません。しかし、米国は経済力もあり、世界トップの大国なので、無理が利きます。わがままが通るといった方が良いかもしれません。日本はそうじゃない。そのあたりのポジションを考えながら周りの国とうまくやっていくことが必要だと思います。

 というようなことを国家レベルで考え実行できる体制に日本がなっているか?というとちょっと怪しそうです。web3で盛り上がるのはとても良いのですが、世界に波及させるには少し、どうやって普及させて、浸透させていくかを考えていかないと、気がついたら、おいしいところは中国や米国に持って行かれるかもしれません。

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