見出し画像

不安に折り合いをつける

現在、中3生と志望校を決めるための保護者面談、真っ最中です。

みなさん、不安そうです。

そりゃそうだ、本人はもちろんのこと、親御さんにとっても、自分の命よりも大切な我が子の大一番です。

私の役目は、現状を伝えることで少しでも不安を和らげることと思い、それに努めています。

しかし一方で、不安が消えることはないとも思っています。
この時期の生徒や保護者の方によく言っていることがあるので、記録します。

成績上位でも、A判定でも、不安は消えない。

1つ、例を書きます。

仮に、成績優秀、最新の模試結果が第1志望A判定の「彼」がいるとして(まわりに一人くらい、いませんか?)、
彼は、不安を感じていないでしょうか?

いいえ。絶対に、不安を感じています。

それどころか、周りから「あなたは合格できるよね」という視線、いわば無言の圧力を受けているはずです。
誰もが合否に敏感になる時期、偏差値が高い人を羨む気持ちは自然です。

「いいよね合格できそうで」なんて、直接彼に言う人はまずないでしょうが、周りはそう思っているでしょうし、そんな目は彼も分かるはずです。

これだけではありません。
彼がもし、自分の不安をまわりに漏らそうものなら「A判定のクセに」と言われてしまいます。それが容易に想像できる彼は、誰にも不安をこぼせません。
「問題が解けない」「今回もできなかった」なんて傷を舐めあっている同級生を見て、彼は逆に羨ましく思うかもしれません。

孤独

彼のような子は、要するに、孤独です。
私も、当然トップ校に合格できそうな生徒に、弊塾の個室で泣かれた経験があります。
想像を絶するプレッシャーなのでしょうね。
(結局、この生徒は合格できました)

このように、成績がいくら良かろうが、悪かろうが、不安は消えません。
であれば、そこで悩んでいても始まりませんし、成績も伸びません。

不安とうまく付き合っていく、不安と折り合いをつけて勉強していくしかありません。
ただ、塾などに行けば、不安な同級生が、勉強しているはずです。
どこでもいいのですが、例えばそういう環境で、目の前のことに、ただ集中して、勉強していきましょうよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?