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第二十四話 Cruyff Instituteで学んだこと「感傷」

再開したリーガも全日程終了し、マドリーに優勝かっさらわれ、スペイン1年目でバルサ優勝を見届けることはできませんでした。内部のゴタゴタが後半の失速に直結したと思われても仕方ない体たらくぶり。逆にこの数年の栄華が衰退していく様を見れたのは貴重な経験かもしれません。

1ヶ月note更新してませんでした。この留学の間に色々なことが起こり、感傷に浸っていて書く気になれなかったのもあります。それと同時に卒業後のことが定まっていなかったってのを言い訳に、海行ったり、飲んだり、ボール蹴って遊んでました笑

そういや勉強したとすれば、昨年9月にマドリードで実施されたWorld Football Summitの、オンライン版に先週参戦してました。

ヴェロンが教育について、デルボスケ、ビジャ、イエロが2010年からのスペイン代表の栄光を語り、その他ドログバ、名審判コッリーナさんなど著名人目白押しで、基本はコロナ後どう活動していくかについて話されてました。

そんなこんなで、今後の方向性もだいぶ見えてきたのでご報告させていただきます。

最終プレゼン&授業

新カンプノウ含むキャンパス(敷地内)のサービスプランを提案しました。日本のスポーツに比べ「食」のサービスがあまりにもテキトーで寂しいので新しい料金体系、日本ではお馴染みの選手コラボ弁当などを提案すると、ウケが良かったです。

楽天がスポンサーでビジネスサイドに人材も入っており、ノウハウもあるはずなんですが、スタジアム内の食事サービスはアウトソーシングで契約結んでいるため細かいサービスまで行き届いていないのかなという印象です。

評価はそこそこでした。インド人3人の強引な道程を変な方向に行かないようにするのがやっとでした笑。ここの説明が弱いよな、ここの分析もっとした方が良いよなと思っても全てを説得し、勧めることができなかったのは自分の力不足。でも彼らから学べることも多く、自分一人ではできなかったであろうプロジェクトになりました。

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プレゼン以降は最終授業。クラブチームの経営と各部門の役割について。一般論で真新しい発見はあまりありませんでしたが、年度始めに生まれた選手の方が各カテゴリーで活躍しその後もトップチームでプレーする傾向が強いというデータは興味深いものでした(日本では4月生まれの人が学業成績比較的良いみたいな感じでしょうか)。

今後について

この授業を持って授業を一通り終えましたが、卒業しないことにしました。自分以外は先週、卒業証明書と成績が電子形態で送られています。大学からコロナの影響で未修の授業があり来年6月に卒業するという旨の書類を発行してもらいました

同時に9月からスタートするCENAFE(コーチングスクール)への申し込みをしようと思います。スペインのマスターを卒業していればオモロガシオンは不要とのことでした(日本の高校卒業証明書をスペイン語に翻訳し大使館で判子押してと1年弱ぐらい時間を費やすであろう手続き)。今の自分の立場、コロナ禍の状況が特殊なためCENAFEと交渉しながらの入学手続きになりそうです。今の所コーチになる気は毛頭ないので(こっちで出会った方たちの情熱や知識に勝てないと思ったので笑)、学位は要らないけど入学させてくれって頼もうと考えています。

このマスターとスペインでの生活を通し、日本のフットボール文化が発展するためには日本社会や日本人の考え方が変わる必要があると思いました。先に断っておきますが、自分は日本が大好きです。二度の留学を通し、それは確信を持って言えます。飯がうまい、衛生環境・治安が良い、比較的高レベルな教育・社会保障の水準、国民性などなど。

ただ、生き方・考え方に対してはどうしても疑問を抱いてしまいます。今の詰め込み型・偏差値重視の教育、新卒一括採用システム、ジェンダーギャップ指数の悪化、同調圧力…。一人でも多くの人が生きやすいと感じる社会になれば、楽しいと思える生き方ができれば、そのきっかけを作れたらと考えています。間接的かもしれませんがそれを実現できれば日本のフットボールもさらに発展すると信じています。

そんなことを考えながら今後・もしくは進行中のプランはこんな感じです

① 上記2つの学校の書類を用いてビザ延長
② グローバルコミュニティでの活動
③ 教育×グローバル×キャリアのビジネスを近日中にスタート

②に関してですが現在2つのプロジェクトに関わっています

Go Globalは既に海外で活躍されている方、これから出て行きたい方、大学生を対象にしたサロンです。フットボール界で有名な岡部さん主催のためスポーツ男子多めなので、スポーツに関係ない女性大歓迎です(現在は募集〆切ですが興味ある方はお声がけください)。

もう1つは進行中なので、正式な発表をもって改めてアナウンスさせてください。要約するとスポーツ大学院やキャリア・ビザ情報などを総合的にまとめたHPで、自分も一部協力させてもらっています。実際に海外の大学で学び、グローバルに活躍されているメンバーが、自らの経験で必要だと思ったことを、海外でスポーツについて学びたい人、海外のスポーツ界で働きたい人に向けて発信しています。

これら以外に、バルサ始め、興味あるスポーツ団体でのインターンにも申し込んでみようと考えています。

③ 教育×グローバル×キャリアのビジネスを近日中にスタート
まだまだビジネスプランこねこねしてるとこなんですが、9月スタート目処にできることから初めて行こうかなと。まずは語学から始め、人と人、人とコトを繋ぐサービスです。対象は小学生高学年〜大学生辺り。学校では勉強できないような内容で、受験だけに価値を置くのではなく、様々な人やキャリア、生き方・価値観に触れられるようなサービスにしたいと考えています。例えば日本にいる日本人がスペインの同世代と一緒に勉強して友達になったり、日本人同士で英会話したり。他に、子供と親が一緒になって学べるようなサービスも考えています。

日本にいると海外で学ぶ、生きるということがどうしても別次元の出来事と認識されているように感じます。また、英語が完璧でないといけない、という強迫観念みたいなものもあります。国内で考えると、受験のための知識が絶対視されてそれ以外の能力・スキルを身に付ける余裕がありません。

「あれ?これなら自分もできるんじゃない」「こんな生き方もありかもしれない」「こういう勉強なら楽しいな」、そういう体験を提供できればと思っております。

最後に

日本はもうだめでどうしようもないし、他人を変えるようなことはできない。そんな風に考え、どこか達観して、何かを諦め、できる範囲のやれることをすれば良いやって思っていました。でもそうじゃなく、自分が良いと思ったコト、楽しいと思ったコトにもっとこだわりたい。だからこれからはもっと貪欲にみんなを巻き込んでいきます、自分が楽しむために笑。

1年前は起業したいなんて考えもしませんでした。知識的なものだけであれば十分オンラインだけで学べるし、実際に仕事をしながら得られる知識には勝てないと思います。ただ、このマスターを通し、自分が今までどう生きてきたかを見つめ直し、これからどう生きたいかについて自信を持つことができました

大学の補修授業は2月までないので、それまでは「教育」「スペイン生活」「コミュニティの活動」を中心にぼちぼちnote更新していきます。もっと授業の内容や有益な情報を書けばフォロワーも増えたのかなと思いつつ、自分という人間を知ってもらった上で、大学のことを知って貰えればと思い、こんなスタンスでnote書いてきました。

サブタイトルは毎回あぶない刑事から引用し、そのキーワードを使いつつ文章書くという自分ルールを課し、ふざけながらも楽しく書けました笑。noteを通し新たな出会いもあり、応援してくださる方もいるとわかりました。いつもありがとうございます!今後もまだまだ挑戦は続けていくので、引き続きよろしくお願いします。

それでは、Adéu!

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