電気圧力鍋が届いた

タイトルの通り、親友からの贈り物で電気圧力鍋を頂いた。昨日のことであった。曰く、引越し祝いだそうだ。

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KOIZUMIのマイコン電気圧力鍋

以前、地元に帰省した際に親友宅にお邪魔した日に彼が嬉々として迎え入れていた品だった。「新しく圧力鍋を買うたんや…」とお披露目してくれ、見た目のコンパクトさと内釜から炊飯器っぽいなと思ったのだが、炊飯は当然、圧力調理も煮込み料理もデフォルトですよと言わんばかりにレシピブックまでついており、「酒のツマがこんなに作れる!!」と興奮していた。

炊飯器がクタクタだった

同居先は同居人の御実家であり、殆どの家具家電が残っているまま移り住んだため「家具家電付きの賃貸一軒家」のような居心地でいるのだが、住まわせて頂いてる身で恐縮なのだが、何かとガタが来ているところが目立つのだ。同居人曰く「殆どメンテナンスしてこなかったからなぁ」。つまり、設備はほとんど一昔前のままという状態で、なんやかんや買い替えや掃除・修理・リフォームすべき点が多い。
そこでかなり優先度が高かったのが炊飯器だった。機能的には「まだ米は炊ける」のだが、排気するはずの部分には米だったもののかけらがたまりまくっていたり、内釜がうまく嵌り込まなかったり、保温し続けるとひどくカピカピになってしまったり(まあボロでなくても長時間の保温は推奨されないが)で、蛇口のレバーが割れてもげてしまってもマイナスドライバーを以て水を出していた程の倹約家である同居人の母からも「買い換えなきゃね…」と言われる様であった。そこで親友氏が感動していた炊飯器もとい圧力鍋を思い出した。

正確には炊飯器ではないため、"炊飯器 調理"などと検索しても炊飯器ケーキなどのレシピがあがるばかりだったので、購入の参考にと彼に連絡を入れたところ、贈呈されるに至った。彼は生きてきた中の恩人ベスト3に必ず入る人間だろう。届いた時には土下座した筆者とおニューの圧力鍋のツーショットを添えて感謝を述べた。

さて、導入してまだ2日しか経っていないので、この圧力鍋くんの真価を紹介できるわけではないのだが、届いた当日の晩のおかずを早速任せたのでそちらの出来の感想を最後に述べておきたい。

ポトフを作った

大体何分くらいだっただろうか、ドキドキとワクワクで時間を見ていなかった。レシピブックには加圧時間1分とあるが、実際の時間は「加圧までの時間+加圧時間+圧力を戻す時間」なので、ざっと30分くらいだっただろうか?アナログ圧力鍋すら使ったことがないので説明が及ばないが、加圧時間が完了すると鳴いて知らせてくれるのだが、そこから開けて良いまでの時間が少し長かった気がする。

材料は、たまねぎ、にんじん、キャベツ、ソーセージ、なんとなくの鶏モモ肉。どれもかなりざっくり切るように指示されており、材料を切ってコンソメと塩と水を内釜に突っ込んだら、後は任せろと言うのだ。「材料がデカすぎないか?」「水に浸っていないが味は染み込むのか?」「コンソメを最後に入れたのでそもそも混ざりきっていないが」と、割と不安要素ばかりたった。
しかし親友宅の彼が作ってくれた肉じゃがは確かな腕前だった。素材はやわやわのほろほろ、味も中まで染みている。肉もしっかり火が通っているのに硬すぎず柔らかい。とても普通に煮込んで出来る芸当ではなかった。

ピー、ピー、ピー、ピー、ピー

加圧終了の音と共に、説明書通りに開けていいまでの時間を待つ。もうおもりを外していいらしい。
「プシューッ!と大惨事になるのではないか…?」
ならない。静かに蓋を回す。軽快なメロディが流れる。蓋を開いた。そして湧き上がる蒸気、蒸気、蒸気。待っていましたと言わんばかりのコンソメの香りが目に見えるように漏れ出てくる。煙をかき分け覗き込むと。

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筆者の写真の腕では伝わらないのだが、目に見えて野菜がしんなりと染み渡っており、それでいてざく切りした時の形は保っていたのである。竹串で刺して確認するまでもない、素材たちは"出来上がって"いた。
半分に切っただけのキャベツと玉ねぎは繊維から垂直に箸を入れても綺麗に切れ、芯が固くなりがちな人参は今まで自分が煮込んだにんじん達よりも柔らかく、そこに芯や外側という違いは味以外にはなかった。適当に中心部に固めて入れた鶏肉たちは、場違いであるかのようなぷりっぷりさと柔らかさで、電気圧力鍋に「次はムネ肉を入れろ、柔らかくしっとり仕上げてやるからよ」と言われたような気がした。

これから炊飯器を買おうとしている、特に一人暮らしの諸君に教えてあげたい。こいつは確実に任せてくれるだろう、その重責を。
早起きができない同居・夫婦の人たちも。炊飯器が別途あれば、時間予約機能で朝から出来立てのご飯と出来立ての肉じゃがを食べさせてくれる事だろう。

https://www.koizumiseiki.jp/products/list/46
https://youtu.be/JZvdW2y7FKw

同居人は今までで一番目を輝かせてポトフを食べていた。筆者は彼に負けてしまった。率直に言って悔しい。精進を誓うと共に今日はこの辺で。

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