見出し画像

『幸せのメカニズム』を読んで

最近職場の上司や同年代の社員の退職が続き、
個人の選択であることはわかっていながら、何だかしょんぼりしてしまいがちです。

そんな私の様子を見て、上司がある書籍をおすすめしてくれました。

『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』
前野隆司

https://www.amazon.co.jp/幸せのメカニズム-実践・幸福学入門-講談社現代新書-前野-隆司/dp/4062882388/ref=nodl_

幸せには長続きする幸せと長続きしない幸せがあり、長続きする幸せは他者との比較で測れない心的要因によって得られるものだそうです。

心的要因の4つの因子を理解し実践することで、自己・他者が幸せになる好循環を築けるということから、幸せはコントロールすることができるといった内容でした。

幸せの4つの因子
①やってみよう因子:自己実現と成長
大きな目標を持ち、学習・成長することが幸せ

②ありがとう因子:つながりと感謝
周囲との安定した関係を目指す

③なんとかなる因子:前向きさと楽観

④あなたらしく因子:独立とマイペース
他者と比較せず、自己をはっきり持つ

今まで、幸せになりたいと思いながら行動することは見返りを求めるようで不自然だと思っていましたが、
4つの因子を実践することこそが幸せになる要因であり、幸せになりたいと願うことではないというメカニズムを知れたことが大きな気づきになりました。


中でもしっくり来たのが"やってみよう因子"の解釈で、自己実現とは目標を持って自分をアップデートし続けることには限りません。

ゆったり過ごすことだって自己実現だし、
画一的な強みで人よりも優れることを目指すのではなく、多様な"良さ"をそれぞれが発揮すれば良いという内容に共感しました。

また何かを創造することによって人は幸せになります。特に誰かと協力して創造=協創すると人とのつながりの中で自己実現を行うことができ、より幸せを得られるそうです。

成長し続けても良いし、変わらずにゆったりするのも良い。
自分らしくいるという主体性があった上で、人それぞれのあり方があって良いと思わせてくれる本でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?