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初心者にもおすすめ!僕の好きなジャッキー・チェン映画 年代別5選(かんたんジャッキー史付き)

ジャッキー・チェンって、知ってる?~はじめに~

大家好!(こんにちは)

みなさんはジャッキー・チェンという俳優を知っていますか?
1954年4月7日・香港生まれの御年70歳。
6歳で香港の京劇の専門学校・中国戯劇学院に入学し、その身体能力でメキメキと頭角を現し、8歳で映画デビュー、スタントマン・俳優としてのキャリアはなんと60年以上!!
しかも今もなお現役で映画に出演し続けており(2024年時点)、香港映画界だけでなく、人類の映画史に刻まれるレジェンドの一人といって過言ではありません。

なんて説明しなくても「名前は聞いたことある」という方がほとんどだと思いますし、僕(1983年生まれ)よりも上の世代の人はもはや情操教育の一部と言っていいほどに「酔拳」や「蛇拳」などの映画をTV放送で観たことでしょう。

本記事では、ジャッキーの細かいキャリアやエピソードなどを語るとあまりに長くなってしまうので、ジャッキーの足跡を簡単に紹介しつつ、本題である「僕の好きなジャッキー・チェン映画」について語りたいと思っています。

あともう一つ、本記事のコンセプトとして、「年代別」という形で5作品選びたいと思っています。

62年のキャリアの内、やはりジャッキーを語るとなると、夢を掴むためにギラギラしていた黎明の70年代、新しいアクション表現にこだわり続けた革新の80年代、「ジャッキー映画」を確立しハリウッド進出なども果たした円熟の90年代あたりが中心になりますし、そもそも、その時代に限ったって5本になんて絞れません。無理無理。

なので、せっかくジャッキーは60年以上も現役でいてくれているので、「70年代・80年代・90年代・00年代・10年代のジャッキー映画」から一本ずつセレクトしよう、というコンセプトを思いつきました。

「80年代までのジャッキーなら知ってるけど…」とか「年とったジャッキーなんて面白くないでしょ」という人もいらっしゃると思いますので、そんな方もこれをきっかけに一度ジャッキーのキャリア全体を見渡してほしいですし、ジャッキーを知らなかった人にはフラットな気持ちでこの5本の映画を観てもらえたら嬉しいです。

ジャッキーのここがすごい~ジャッキー史をふりかえる~

ここからの項はジャッキーの功績や”凄”ポイントについて年代を追って簡単に解説していきます。
「僕の好きなジャッキー映画5選」をとりあえず読みたい!という方は飛ばしていただいても大丈夫です。

ジャッキーの“凄”ポイントはいくつもありますが、やはり一番は「コメディ・アクション(カンフー)」を確立したというところにあります。

ジャッキーが登場する以前もカンフー映画の中にコメディ要素が入っているもの、映画としてのジャンルがコメディであるものは普通にありました。
しかしカンフー映画は多くが「復讐劇」をコンセプトにしているものが多く、カンフーの技はあくまでもシリアスに使われるもの、というのが主流でした。
それを突き詰めて表現したのがブルース・リーで、「ドラマティックな復讐劇」と「リアルで強烈なカンフー」を組み合わせた「ドラゴン怒りの鉄拳」などは今観ても衝撃的な作品です。
また「ドラゴンへの道」などではカンフーの使い方はシリアスですがストーリーはライトなコメディタッチで作られており、ブルース・リーも存命であったなら、いずれジャッキーと違う新しい表現に辿り着いたのかもしれません。

閑話休題。ジャッキー映画の革新的な部分はカンフーそのものをコミカルに、極端に表現することで、思わず笑ってしまったり真似したくなってしまったり、という“画力(えぢから)”の強い分かりやすい映画的表現を創り出したところでした。
この「酔拳」や「蛇拳」のポスターを見るだけでもその動きの分かりやすさ・派手さが予想できるでしょう。

酔拳
蛇拳

それまでにもそういった表現をした俳優や監督が全くいなかったかというとそうではないと思いますが、ジャッキーの並外れた身体能力と幼少より仕込まれた京劇ゆずりの身体表現力、そしてバスター・キートンやチャップリンから影響を受けたコメディアンとしての演技がうまく融合し、ジャッキーならではのコメディ・カンフーが生まれました。それは70年代の主演作、「酔拳」「蛇拳」などのいわゆる「拳」シリーズ(シリーズと言いますが個々の作品に繋がりはないです)で観ることができます。

80年代以降はいわゆる「ジャッキーアクション」の確立です。
ジャッキーは「成家班」と呼ばれるお抱えのスタント・アクション・チームを結成し、全員がジャッキー並のスキルを持った彼らと共に、前項で述べたコミカルな格闘アクションにプラスして、小道具やシチュエーション(路上、レストラン、公園など)を最大限に利用したアクションや、命も危ぶまれるような危険なスタントなど、みなさんが「ジャッキー・チェン映画」で想像される多くのものを作っていきます。
特に「ポリス・ストーリー」シリーズは現代劇で刑事ものということで市街地での車や銃を使ったアクションが多く、特に車のスタントは現代の視点で見るともはや常軌を逸したものばかりです。

ポリス・ストーリー

こうしたスタントのアイデアはバスター・キートンの影響が大きく、有名な「プロジェクトA」の時計台にぶら下がるスタントなど、ジャッキー映画にはキートンのオマージュというかキートン映画のスタントを換骨奪胎したものが多く登場します。

90年代以降は「ジャッキー映画の型」というようなものが完成し、どんな設定・シチュエーションでもそのフォーマットにはめ込んでしまえば「ジャッキー映画」になるという、ある意味では歌舞伎のような世界に到達しました。
そのため、90年代の多くの映画が紋切型に感じてしまうのも事実で、ジャッキー自身もそういったマンネリ感を打破するために「新ポリス・ストーリー」のようなストーリー重視の犯罪映画に挑戦するなどしていました。

そして90年代の大きなトピックは何と言っても「ハリウッドへの再挑戦」です。
「再挑戦」というのは、ジャッキーは80年代に一度ハリウッドでの映画制作を経験していますが、当時のハリウッドではアーノルド・シュワルツェネッガーのような筋肉質でデカくタフなアクションヒーロー像が求められており、ジャッキーの目指している路線とはまるで違ったためうまくいかず、当時は失敗に終わりました。

そして1998年、ジャッキーは十数年をかけて作り上げた「ジャッキー映画」のメソッドを携え、イギリスから中国への香港返還という記念の年の翌年に満を持してハリウッドへ再進出、「ラッシュアワー」を送り出します。

ラッシュアワー

「ラッシュアワー」は我々日本人にはおなじみのジャッキーらしさとハリウッドアクションお得意のバディ・ムービーという2つの要素が見事に融合し、まさに「ハリウッドのジャッキー映画」として申し分ない作品となりました。

00年代は「ラッシュアワー」の成功もありハリウッド作品にコンスタントに出演しつつ、香港での主演作も制作。
また、この頃からジャッキーは若手俳優・監督の作品のプロデュースなども務めるようになっていきます。
ちょうどこの時期は香港映画界の新たな黄金期とも呼べる時代で、90年代から独特の作風でファンも多かったチャウ・シンチー監督が「少林サッカー」で一般層にも届く大ヒットをかまし、「インファナル・アフェア」が香港人ならではの倫理観を反映した重厚なストーリーラインとハリウッドにも引けを取らない映像と演出で新たなクライムサスペンスの潮流を生み出すなど、活気がありました。
その時流に乗ってたくさんの若手俳優や監督が登場し、ジャッキーは世界で最も躍進した香港人俳優として彼らを引っ張っていこうと様々なサポートをしていました。
2024年の今、香港映画界は当時ほどの勢いはなくなってしまいましたが、このときジャッキーが目をかけて世に送り出したニコラス・ツェー、スティーヴン・フォン、ダニエル・ウーなどは着実にキャリアを積み重ね、今でも香港・中国・ハリウッドでそれぞれ活躍しています。

若手総出演のジェネックス・コップ

2010年代。00年代初頭は元気があった香港映画界でしたが、中国返還から10年以上経ち、香港独自の自由経済と民主思想は衰え、徐々に共産国家・中国へと取り込まれていきました。
若者たちによる民主化運動は記憶に新しいと思いますが、2024年現在も状況は好転しているとは言い難く、我々の知る「香港」というものはなくなりつつあります。
反面、中国は2008年の北京オリンピック前後を機に経済が大躍進し、映画制作会社も多数登場、ハリウッド並みの予算やCG、ロケーション、時間を遣って制作される中国映画がどんどん登場するようになりました。
そうした流れから、ジャッキーも縮小する香港映画界から超拡大する中国映画界へ活動の場をシフトしていきます。

これにより、「ジャッキー・チェンは中国共産党に寄り添っていった」という印象を持たれることも少なくなくなりました。
しかしながら、既に名実ともに大きな看板となってしまった「ジャッキー・チェン映画」を制作していくためには経済的に豊かな中国に活動基盤を移すことは必然であり、そして「中国で活動する」ということは思想の自由が制限されてしまうことでもあり。僕個人としては、ジャッキーは“宗旨替え”はしていないだろうけど、ある程度は共産党寄りのスタンスでいる必要があり、エンターテインメント界で大きな波風の立たぬように過ごしているのではないかなぁと思っています。

そんな中で制作された10年代のジャッキー映画は、いかにも中国といった印象のプロパガンダ的作品もありますが、これまで通りの楽しいジャッキー作品もありつつ、子を持つ父親役を多くこなすようになり、思春期の娘を持つ父親としての葛藤を描く「ポリス・ストーリー/レジェンド」、テロにより娘を失った父親の復讐劇「ザ・フォーリナー/復讐者」など、アクションがありつつもしっかりとしたドラマ性を持つ作品に多く出演しています。

ポリス・ストーリー/レジェンド

そして2020年代、現在もジャッキーは精力的に映画を制作しています。
2020年より数年はコロナ禍もあり世界のエンターテインメントが停滞気味で、「プロジェクトV」「プロジェクトX-トラクション」などジャッキー映画も日本での公開がかなり縮小された形でしたが、今年2024年5月には新作映画「ライド・オン」が全国ロードショー予定であり、こちらの作品は父親役でさらにスタントマンという役柄で、まさにジャッキー・チェンという映画人の人生を反映した映画になっていて、非常に楽しみにしています。

ライド・オン

僕の好きなジャッキー・チェン映画 年代別5選

ここからは本題である「僕の好きなジャッキー・チェン映画」を年代別で5選、紹介していきます。

-1970年代「酔拳」(1978年)-

酔拳

70年代でジャッキーの映画を一つ選ぶなら、やはり「酔拳」でしょう。
世の中にジャッキー・チェンの名を知らしめた大出世作であり、ジャッキーのコミカル・カンフーが完全に完成した作品でもあります。
拳シリーズでいえば「天中拳」、「拳精」なども面白いです。
ただ、「酔拳」がそれらの作品と決定的に違う部分は、「映画としてのメジャー感と面白さ」です。

みなさんも何となくイメージがあると思いますが、香港のカンフー映画には独特のローカル感があり、撮影・演出や編集の仕方などのクセは、好きな人にはたまらないですが、慣れない人が観るとテンポの悪さや唐突感などが気になってしまいます。
ジャッキーの初期作もカンフー自体はコミカルで楽しいですが、基本的にはそういったカンフー映画のフォーマットに則った作品なので、もっさりとしたシーンが割と多いです。

しかし、「蛇拳」とそれに続くこの「酔拳」はジャッキーと同じ京劇出身のユエン・ウーピン監督とタッグを組み、スピーディでダイナミックなカンフーシーンと無駄のないストーリーパートにより、香港映画独特のもっさり感は解消され、非常に見やすいアクション映画になっています。
なによりも、一度観たら忘れられない、そして少年の心があれば真似したくなる酔拳の技の数々!
意味があるのかないのかよく分からない師匠との修行シーン!
これが最高じゃないですか!

カンフー道場主の生意気なドラ息子・フェイフォン(ジャッキー)がその驕りと修行不足から一度は負けてしまった殺し屋ティッサム(ウォン・チェンリー)相手に、心を入れ替え己と向き合い修行した後にもう一度闘いを挑むというストーリーラインもシンプルですが熱いです。

70年代のジャッキーのカンフー映画で何か一本観てほしいとするなら、やはり「酔拳」です。

-1980年代「プロジェクトA」(1983年)-

プロジェクトA

80年代はジャッキーの時代です。
ゴールデンハーベストという自由な気風の会社の元、自分の映画制作のコントロール権を得たジャッキーは、まるで映画というおもちゃで遊ぶかのようにあらゆるアイデアを試し具現化していった時代で、作品数も多く、しかも全てが名作といっても過言ではありません。
ジャッキー好きという人のベスト作の殆どがこの時代の作品になるんじゃないでしょうか。

僕もその一人であり、この「プロジェクトA」はベストオブベストのジャッキー映画に君臨しています。(本当は甲乙つけられないのですが)

それまで「カンフーを面白く見せる」ことがメインだったジャッキー映画ですが、本作はジャッキー自身がメガホンを取り、カンフーシーンの面白さはもちろん、ジャッキーが愛してやまないチャップリンのような言語に頼らない身体の動きで見せるコメディ、キートンのような危険でありながらも笑ってしまうスタントなどをたくさん盛り込み、京劇学校時代の先輩と後輩であり盟友のサモ・ハンとユン・ピョウをメインキャラに据え、ジャッキーの夢をめいっぱい詰め込んだような映画になっています。

上に書いたように、「プロジェクトA」は「人間の動きの滑稽さ・面白さ」にフォーカスして作られているので、視覚的な面での楽しさがあります。
それらはジャッキーのオリジナルというよりはチャップリン映画などからインスパイアされた古典的なネタなのですが、ジャッキーを筆頭に、登場するスタントマン・俳優たちの身体能力がめちゃくちゃ高いので、言うなればエクストリームチャップリンになっており、動きの極端さ、凄さで笑わせてくるのはジャッキーならではでしょう。

時計台のスタントが特筆して語られる「プロジェクトA」ですが、コメディアクション映画としての完成度は半端じゃないのでぜひおすすめしたい作品です。

-90年代「ラッシュアワー」(1998年)-

ラッシュアワー

既にジャッキー史の方で紹介はしましたが、改めて、90年代で一つ選ぶとするなら「ラッシュアワー」です。

90年代前半のジャッキーは、ある意味では停滞期でした。
80年代のように毎回新しいアイデアで構成されている作品というよりは、ジャッキーが培ってきたものを定型化してパッケージングしているものが多い印象です。
「酔拳2」や「WHO AM I?」などそれまでのキャリアの極みのような作品ももちろんありますが。
しかし今思えば、そういったジャッキー映画メソッドを使いながらも「レッド・ブロンクス」や「ナイスガイ」といった作品では海外を舞台にしたり、アジア人以外の俳優が多く出演するなど、ハリウッドに至るまでの準備期間と言っていいのかもしれません。

そうやって作り上げた「ジャッキー映画」という型をできるだけ崩さずに持ち込み、MV畑出身で新進のブレット・ラトナー監督、「燃えよドラゴン」のあの印象的な劇伴を作曲したラロ・シフリンが音楽を担当し、相棒にスタンダップコメディアン出身の“口から先に生まれてきた男”クリス・タッカーを迎え、ハリウッドならではのダイナミックさやスケール感を加えて完成したのが「ラッシュアワー」と言えるでしょう。

このバランスが本当に絶妙で、ジャッキーファンが観て「あるある~」というジャッキー映画らしい面白さと、初見の人が観ても面白い、ハリウッドらしい軽妙なバディアクションムービーとしての完成度が素晴らしく高く、何度観ても楽しい作品になっています。

ジャッキー映画の入門編としても最適なので、この文章を読んでいる方でまだジャッキー映画を観たことがない!という稀有な方がいらっしゃいましたら、まず「ラッシュアワー」を観てください。

-00年代「香港国際警察/NEW POLICE STORY」(2004年)-

香港国際警察/NEW POLICE STORY

共にシリーズ作となった「ラッシュアワー」「シャンハイ・ヌーン」でヒットを飛ばしハリウッドでも確固たる地位を築いたジャッキーが香港に戻って作り上げたのが「香港国際警察/NEW POLICE STORY」です。

ジャッキー史でも語りましたが、ジャッキーはこの辺りから自分の映画に有望な若手俳優を積極的に起用していくようになります。
この作品にもニコラス・ツェー、ダニエル・ウー、シャーリーン・チョイ、アンディ・オンなど、当時頭角を現しつつあった現在も第一線で活躍する若手が続々起用されていて、素晴らしい演技と妥協のないアクションを見せています。

当時はジャッキー自身も40代後半とまだまだ現役感バリバリの年齢でしたが、香港映画界の今後を考え、後続の育成を考えるとともに、若手から刺激を受けて自分もさらに飛躍したいという想いがあったのかもしれません。

この映画は当時の世相を反映した社会派でダークなストーリーを中心に描かれ、ジャッキー演じるチャン警部が武装グループに部下たちを殺され自暴自棄になっていたところ若い巡査のシウホン(ニコラス・ツェー)と出会い、立ち直り、再び悪に立ち向かっていくというもので、コメディ的な演出はたまにありますがシリアスな映画です。

以前のジャッキー映画であれば、そういったシリアスさとアクションでの過激さやコミカルさが乖離してしまうことがままありましたが、この映画ではストーリーとアクションがしっかりと嚙み合い、従来のジャッキーアクションもありますが、リアルなガンアクションや、関節技などを使った重量感のある格闘シーンも多く、緊迫しつつも格好いいアクションシーンが多いです。

この説明だと「重そうな映画だな…」「ジャッキーっぽくないんじゃ…」と思われるかもしれません。
それは否定できなくて、明るく楽しいジャッキーアクションな映画ではないんですが、50代を目前にしたジャッキーのアクションだけじゃない脂の乗ったシリアスな演技、若い俳優たちのフレッシュさ、そしてもちろん基本はちゃんと“アクション映画”、ジャッキーらしいアイデアに溢れたアクションがたくさん楽しめますので、ぜひご覧ください。

-10年代「ベスト・キッド」(2010年)-

ベスト・キッド

「ベスト・キッド」はジャッキーの主演作とは言えないかもしれません。
しかし「ジャッキー映画」として、確実におすすめできますし、僕は好きな作品です。

こちらは1984年の大ヒットハリウッド映画「ベスト・キッド」のリブート作で、ウィル・スミスの息子ジェイデン演じる少年ドレがストーリーのメインパーソンであり、ジャッキーは先生・師匠的な役割を果たします。

この作品は、それまで映画では若々しく“永遠の青年”といったイメージだったジャッキーが年相応の複雑な過去を抱えた中年男性として登場し、夫・父親としての側面を見せたり、人間らしい弱さや陰の部分を見せたりという、現在に続く人間味あふれる壮年~老年のジャッキー像を最初に見せてくれた作品で、命がけのアクションやカンフーに頼らずとも魅せることができる映画俳優ジャッキー・チェンの転機になった作品ではないかなと思います。(まぁその後も普通にスタントマンなしで崖を転げ落ちたり、激流に飛び込んだりしているのですが…)

ストーリーラインは元となった1984年版「ベスト・キッド」とほぼ同じで、アメリカから中国へ移住して生活環境の変化から周りに馴染めず戸惑いながら暮らす黒人少年ドレが一見気難しそうな隣人のハンと出会い、実はカンフーの達人であったハンからカンフーを習いながら成長し、その交流を経て、ハンも暗い過去により閉ざしていた心を開いていくというものです。

これを丁寧に描きつつも重すぎず分かりやすく、少年の成長物語として爽やかに描写し、ジャッキー映画らしいカンフーシーンや修行シーンもあり、すっきりと観終えることができるエンターテインメントな快作ですので、ぜひご覧いただきたいなと思います。

おわりに~執筆のきっかけを添えて~

ここまでお読みくださりありがとうございました。

ジャッキー・チェンに興味のあるみなさんへの入り口、ジャッキーが好きな方にとっては復習と新たな視点の発見になりましたでしょうか。
そうなっていれば幸いです。

実は、僕は元々ジャッキーが大好きなのですけれど、この記事を書くきっかけとなった以下のような出来事がありまして。

僕は本職がアイドルオタクでして(職業みたいに言うな)、推しであるくぴぽのうのちゃんがXのフォロワー3000人間近だったので、ネタのつもりで以上のようなポストをしたのですが、フォロワー3000人はその後すぐ達成しまして、じゃあせっかくだから本当に書いちゃおう!と思い、本記事を書くことにしました。

地下アイドル、ライブアイドルはライブの後の物販・交流会でチェキが撮れるのですが、僕はうのちゃんにジャッキーの写真を見せて、同じポーズで写真を撮ってもらうという遊びをしています。

どれも撮影時のほんの十数秒でポーズを決めてもらってるのですが、めちゃくちゃ完成度が高く、いつも感動するとともに、このくだらない遊びに付き合ってくれるうのちゃんのやさしさがとてもあたたかいです。

うのちゃんの所属するくぴぽはライブがめちゃくちゃ楽しいグループです。
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おわり

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