daisuke_murata

クラウドローン代表取締役|個人向け融資をDXでアップデートします。 突っ込んだ内容を…

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クラウドローン代表取締役|個人向け融資をDXでアップデートします。 突っ込んだ内容を書きますが、事業のステークホルダーに最大限配慮して書いてますので、ご容赦ください。

最近の記事

銀行がコンフォートゾーンから抜け出すための方法とは

00.はじめに 2020年1月から「クラウドローン」という融資のプラットフォームを展開させていただいています。 ローンチ以降、参画金融機関は徐々に数が増え、担当者皆さまのご協力のもと、2023年5月には30もの参画数の見込みです。 最近でも、参画準備中の担当者も含めると、週に1・2回はディスカッションをさせていただくのですが、あらゆる課題感を共有いただきます。 特に対面される担当の方は、私と同じ40代前後の方が多く、今後地域金融機関の重役を担っていく皆さんが、普段から多忙

    • エンベデッドファイナンスが引き起こす消費者行動の変化について

      00.はじめに 2021年頃から金融業界ではエンベッド・ファイナンスが急速に伸びており、同年3月には日銀の黒田総裁にも言及され、一気に拡大が進みつつあります。 当時から2年が経過した現在、国内ではどのような動きを見せているか類型と事例をいくつかピックアップし、消費者行動にどのような影響を与えているか当社の事例を説明したいと思います。 01.エンベデッド・ファイナンスの定義 「金融以外の事業を展開する非金融企業が、既存サービスに金融サービスを組み込んで提供すること」という

      • 空き家ローンが空き家問題の解決につながる可能性

        00.はじめに 全国849万戸もあると言われている空き家問題ですが、京都市では2026年に、「空き家税」が加わるというニュースがありました。 利用されていない空き家や別荘などの有効活用を促そうという動きですが、全国初でもあり、今、話題となっています。 このnoteでお伝えしたい結論を先に述べると、2023年3月25日日経新聞朝刊「空き家検索 融資まで提供」と記事に取り上げていただいた、空き家ローンを開発する金融機関とスタートアップが組んで、資金面で解決できる手段を構築す

        • クラウドローンを通じて浸透する教育ローンのエンベデッドレンディング

          クラウドローンの事業提携実績 クラウドローンは、個人向け銀行融資プラットフォームとして、2020年1月からサービスを提供しています。 銀行ローンの借入上限金額は、1000万円まで対応できます。教育資金の場合、借入れの金利の水準は2~4%程度とリスクが小さいのが特徴です。 利用用途としては、大学や専門学校だけではなく、ITスクールや会計資格学校・英会話やビジネススクール・留学資金にも利用することが可能です。 直近でも以下のような会社に導入をいただいています。 「借りる」

        銀行がコンフォートゾーンから抜け出すための方法とは

          加熱する「BNPL市場」の未来と、クラウドローンの戦略

          ローンを借りたいユーザーと、ローンを貸したい金融機関を繋げるプラットフォーム「クラウドローン」を提供している村田です。 2021年9月7日に、Paypalが約3,000億円で後払い決済サービスを運営するPaidyの買収を発表したことを受け、考えていることを書きたいと思います。 投資家、フィンテック業界の方、スタートアップ業界の方など、買収額のインパクトの大きさやBNPLという比較的耳馴染みの無いキーワードを含めて、今回のディールに注目されている方々も多いかと思います。 本

          加熱する「BNPL市場」の未来と、クラウドローンの戦略

          一銀行員だった私がフィンテックサービスを立ち上げた背景と未来について

          転職で銀行で仕事を始めたのは32歳。iphone5が発売され、noteがリリースされる2年前。 その後35歳で1回目の起業を経験し、2018年にクラウドローンを立上げるため会社設立をしました。フィンテックといえば決済や仮想通過などが話題となっていた中、融資がアップデートされていないことに気づき、調査や準備を進めてきました。 無謀すぎた3つの高い壁私がクラウドローンを立上げ軌道に乗せるまでクリアした3つの壁があります。 <1つ目の壁:銀行への営業> 参画対象となる銀行は

          一銀行員だった私がフィンテックサービスを立ち上げた背景と未来について