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安全運転チップ VOL.1「聴覚をもっと使う」

いつも訪問頂きありがとうございます。
安全のコツについて、教習所の模範解答のようなものではない
より実践的な考え方を少しずつ紹介していこうと思います。
車の運転手だけでなく、歩行者、自転車、バイク、その他すべての
交通参加者に共通する考え方を自分なりに思いを巡らせてみました。

今回は「聴覚をもっと使う」です。

もちろん視覚を十分に使った上での「聴覚をもっと使う」です。
そして人それぞれの五感の得意不得意もあるでしょうから、
ここではごく一般的なお話にとどめておきます。

聴覚は五感の一つで音を聞き、判断する能力のこと。
他の五感は、視覚、触覚、味覚、嗅覚があります。
当然ほとんどの方は視覚を主に使って交通に参加していることと思います。

最近の車は遮音性が優れており、中で座っている分には静かで快適かもしれませんが、逆に周囲の音に気づきにくくなっています。
別の視点で言えば、あなたがバイクに乗っていても、
車の運転手はそのエンジン音に気づいていない可能性があります。

緊急車両が近づいてきても気づかない人もいます。
イヤホン、ステレオ、あるいは動画視聴など
他に五感を持って行かれていると周囲の交通音源に気づけません。
音を聞きながらの移動は楽しいかもしれませんが、
五感のリソースを一部娯楽に使っているという認識は持っていても悪くないと思います。
ちなみに自転車や二輪車でのイヤホンは違法です。

あなたが運転手なら、緊急車両の音が聞こえたら、
まずどこからサイレンが聞こえてきているのか集中しましょう。
スピーカーで何か案内指示を出しているかもしれません。
止まってお待ちください、なのか、そのまま進行してください、なのか。
救命士の方々、いろいろ言っています。

あなたが運転手なら、踏切を渡る際に、
ちょっとでも窓を開けてみると判断に鋭さが宿ります。

あなたが運転手なら、周囲の音にもう少し気を使うだけで、
見えない箇所からのバイク、子供の声により早く気づくことができます。

住宅街、明け方の「彼は誰時」と夕方の「誰そ彼時」(たそがれどき)は
特に見えにくくなる時間。

目を凝らすだけでなく、音にも気を使えるようになると
社会の交通安全は今以上に担保されると思います。

安全はプライスレス。失ってからその価値に気づくのでは遅すぎます。

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