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レゲー⑭「あの子に刺されて終わった『かまいたちの夜』初体験の記憶」

えー、冬って事もありましてですネ。久しぶりにレトロゲーム、それも冬にちなんだ感じのゲームのお話なんかしようと思ったんですが…

まず最初に頭をよぎったのが

原作者に注目

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』



…違う!!コレは絵面が寒そうってだけで冬っぽいというワケでは…ッ!!

て言うかホントにコレ季節いつだったんだっけ…冬っぽいイメージはあったような気がするのにシュン(左の男性)のワイシャツ腕まくりという昭和感溢れるワイルドな姿がそれを激しく否定してくる…ッ!!

ちょっと自信がないのでコレは保留にしよう…うん…。


さて次だ、冬っぽいの冬っぽいの…雪…スノー…

一番下のクリーチャー(酷)が主人公

『スノーブラザーズ』…


主人公が雪ダルマなだけじゃん!!


て言うか記憶以上に冬感全然ないわ!!何なら敵ちょっと怖いし!!次!!



ええい冬っぽいの…冬っぽいの…

あ、そうだアレだ、『かまいたちの夜』とか冬だったような。えーと確か…

み~の~む~し~ぶらりんしゃん…


GYAAAAAA!!そっちじゃNeeeeeeeee!!!!



おおお思い出そうとしたらうっかり『2』の方思い出したし!!底蟲村篇は普通にダメすぎるんじゃミミミとかぴょんとかたんたんたんじゃないんだよこのトラウマ量産シナリオがアァァァァ!!!!


…違う、違うんですよ。自分が紹介したかったのはこっち。

『かまいたちの夜』


コレです!!


チュンソフトから1994年に発売されたスーパーファミコン用ソフト。

ジャンルとしてはこの頃流行った「サウンドノベル」ってヤツで、基本的に物語を読み進めていく中で、たまに出る選択肢を選ぶ事でその後の展開とかシナリオ自体が変わっていく、って感じのゲームです。

派手な描写やゲーム性、アクション要素なんてものも一切なく、ただ淡々と物語を読み進めるだけ。音楽と効果音と、ちょっと綺麗目なグラフィックがある程度。そんなゲームが人気あったのか、って話なんですが…

割と大人気でした。実際。



SFC版だけで75万本、その後に様々な機種に移植されまくったものも含めて数えると、125万本換算になるらしいですからネ!!

今も書きましたけど、長年に渡ってホントに色々なハードに移植されてきた作品で、最新は多分2018年のWindows版。24年間に渡って遊ばれている事も考えると、相当な人気作と言えるんじゃないでしょうか。


人気の理由は、やっぱりその圧倒的な『シナリオの良さ』、でしょうね。

と言うかサウンドノベルって基本的にそこ以外の評価ポイントって殆どない気もしますケド、その中でこのゲームが売れたっていう事はつまりそれだけシナリオ部分の出来が良かった、って事なんじゃないかなと思いマス。


ちなみにこのゲームのシナリオは推理小説家の我孫子武丸あびこ たけまる氏が担当。

代表作は「殺戮にいたる病」。自分も『かまいたちの夜』をプレイした後にしばらく経ってから改めて読んだんですけど…えー…作品自体は面白かった印象なんですが、まあまあ描写というか内容がエグめなので…。
読む人を選ぶかな、っていう感じはあるかも知れませんネ💦


で、そんな我孫子氏がシナリオを担当された『かまいたちの夜』

冬山にあるペンション「シュプール」にスキー旅行で訪れた主人公と彼女の「真理」が、豪雪で隔離されてしまったペンションで起きる連続殺人の中に巻き込まれていき…ってお話なんですが、

割と容赦なく殺人が連続します。


中には結構エグめの最後を迎える人物もいますケド、「殺戮にいたる病」を読んでしまうと何か納得できてしまうトコロです。成程我孫子武丸。


そしてこのゲームの面白い要素の一つとして、「選択肢が増える」っていう要素があるんですネ。

分かりやすく説明すると、分かれ道のシーンで

A 右に進む
B 左に進む

って選択肢があるとします。で、まずはAを選ぶと、その先で例えば事故にあってゲームオーバー。じゃあセーブポイントからやり直して、Bの選択をすると…これまたゲームオーバー。おいおい先に進めないじゃん!!…ってなってもう一度この選択肢のところまで戻ってくると…

A 右に進む
B 左に進む
C 後ろを振り返る

と、別の選択肢が増えてるんですネ!!これによってストーリーが別展開を迎え、話が進展していくワケです!!

なのでこのゲーム、「繰り返し何度もプレイする」事が大前提になっているワケですが、コレがまた飽きない様に上手く作られてるんですヨ!!

さっきのパターンで例えるなら、右に進んでも左に進んでも後ろから誰かに刺される!!とかって時に「後ろを振り返る」って選択肢が増えたら、もうコレだーッ!!みたいな勢いでその先の展開見たくなるじゃないですか。
その辺の加減が、ホントに絶妙なんですよネ!!


しかも紆余曲折を重ねた結果、やっとクリアしたぞ!!…と思ったら何故かさっきの選択肢のところに、急に

D その時僕は地下迷宮に続く階段に気付いた

みたいな選択肢が増えていて、いやいや何コレ?だってクリアしたのに!?って思いながらもそっちの選択肢選ぶと、まさかの別シナリオに派生するという超展開。

何時間プレイさせる気だこのゲーム…!!


SFC版の時点で大きいシナリオ分岐として12ルートあったみたいですから、まあ相当なボリュームですヨ。
でも続きが気になるからついついプレイしちゃうんですよネ…💦

まさかのアニメーション付き

ゲームをどんどん進めていくと、ついにはこんなシナリオも…

CEROの人ちゃんと仕事して!?

(注・『かまいたちの夜』のCEROレーティングはD(17歳以上対象)です)


ミステリーありギャグありホラーあり…ホントに色々な展開がありすぎて、元々のシナリオがどんなだったかうっかり忘れるレベルで楽しめる本作。

今プレイするならWindows版の「輪廻彩声」が一番プレイしやすいモノにはなると思うんですが、コレだと今っぽい立ち絵がついてて、ちょっと雰囲気違う感があるんですよネ…。
スマホ版もあるんですが、シナリオの一部が入ってない?というウワサ。

個人的にはぜひ一度、スーパーファミコン版のあの独特の雰囲気を味わって頂きたい作品の一つです。ハードル高いけど!!


今となっては権利問題とかが絡んで色々難しいのかも知れないですが、ぜひ
『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』のラインナップに加えて頂きたいと思いマス!!

任天堂さんー!!お願いします!!割と本気でーッ!!🙇‍♂️

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