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ビジネス書出版社社長の四方山話

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クロスメディアグループの代表による四方山話です。毎週更新しています。
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【ビジネス書出版社社長の四方山話】企画の生み出し方

企画を生み出すためには、いくつかの手法があります。 ひとつは、ずっと企画を考えていることです。 突然、アイデアが降って湧いてくることはありません。四六時中、企画を考えている人にアイデアは振って湧いてきます。 次に、情報収集の幅を広げることです。 Web上のアルゴリズムに支配された情報、自分が心地良い情報収集から抜け出しましょう。 本や雑誌、新聞、テレビ、セミナー、講演など、自分が目を向けていなかった情報から、企画が生まれることは多いです。 最後に、他人の声に耳を傾けるこ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】天国と地獄

今、『メンターになる人、老害になる人。』という本の編集をしています。 この本では、メンターも老害も、一概に年配者のことを指しているわけではなく、例えば、バイト先の若い社員も年長者からしたらメンターにも老害にもなります。 とはいえ、一般的にメンターや老害には年配者が多く、高齢化社会が進んでいく日本では、メンター大国になるか、老害大国かになるか、どちらかで、それは国の未来に関わるような重要なことかもしれません。 若い人からすれば、メンターの多い世の中は天国で、老害の多い世の

【ビジネス書出版社社長の四方山話】アーキテクチャー

来日する外国人の日本への興味・関心ごとはたくさんありますが、その中でも「建築」という人が私のまわりの外国人には増えています。 日本は建築大国で、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞のこれまでの受賞者で9名(53名中)と世界で最も受賞者の多い国でもあります。 私も建築は好きで、国内外の旅行では、歴史的や文化的、芸術的な建造物から話題や先進的な建築物などをチェックするようにしていますし、自宅のイメージを自分でデザインしてきました。 建築は技術(テクノロジー)と芸術(アー

【ビジネス書出版社社長の四方山話】キックボード

電動キックボードを購入しました。 よく、「社長は車で出社ですか?」と聞かれるのですが、これからは自転車通勤からキックボード通勤と答えることになりそうです。 先週、キックボクシングでダイエットの話をしましたが、今週からキックボードで反ダイエットの道へ進んでいます。 折りたたみ式のキックボードなので、電車や車に積んで、移動先でも活躍してくれることを楽しみにしています。 渋谷区、港区、新宿区でLOOPではない電動キックボードを運転している人を見かけたら、ほぼ私と思っ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】行動力

世の中は、 ①アイデアがあり行動する人 ②アイデアはあるけど行動しない人 ③アイデアもなく行動もしない人 で分けると、②の人が多いです。 アイデアは実行しないと意味がありません。 実行できるアイデアは、行動するほど出てくるものです。 それなので、行動しない人のアイデアは実行できないものが多く、だから行動しないのでしょう。 先ずは行動することが大事です。 【採用情報】 ただいまクロスメディアグループでは、編集者、マーケター、法人営業、SNS運用担当者、デザイナーな

【ビジネス書出版社社長の四方山話】安い日本

GW中の観光地が多くの人で賑わう中、 WHOが3年にも及ぶコロナ緊急事態終了を宣言しました。 私はコロナだろうがなかろうが、マイペースで外出していましたが、さすがにこう人出が多いと、かえって不要不急の外出は控えたくなります。 コロナ禍での空いている電車や飛行機、渋滞のない道路、予約が取れるレストランとホテルが懐かしいですが、そんなことを言ってはいけませんね。 さて、需要が回復していくなかで、様々な分野でまた新たな競争が生まれます。 新たな競争は、低価格や過剰サービスを

【ビジネス書出版社社長の四方山話】本屋がいまできること

先週水曜日の朝日新聞で、ジュンク堂書店の有名書店員の福嶋聡さんが「本屋がいまできること」というテーマでインタビューを受けていました。 福嶋さんはたくさんの著書を持つ有識者で、関西出張で書店を伺ったときにたまにお会いするのですが、今度お会いしたときにいろいろとお話をしたい内容を取材では話されていました。 「書店、特に多くの本を置ける大型書店は、社会の変革器であるべきです。売上データだけに頼っていたら、今ある社会の欲望や格差の増幅器にしかなりえません」 「マーケティングや宣

【ビジネス書出版社社長の四方山話】古典芸能

趣味関心は、年とともに変わっていきます。 子供の頃、大人の嗜みには、「それの何が楽しいの?」と思うことばかりでしたが、今では自分もすっかり大人の嗜みを愉しんでいます。 大人の嗜みの1つに古典芸能があり、その中でも、能・狂言、歌舞伎、落語などは、何となく興味を持っている人は多いのではないでしょうか? 私も何となくの興味から、今では定期的に観に行くようになりました。 私の経験から、入門者が古典芸能を楽しむためのポイントは2つあります。 1つは、わかりやすい演目を選ぶこと。

【ビジネス書出版社社長の四方山話】マインドフルネス

先週木曜日に、来日中の『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』著者、スティーヴン・マーフィ重松夫妻が、当社ZEROGYMのマインドフルネスを体験に来てくださいました。ご招待したのがコロナ直前だったので、3年半越しです。 インストラクターは隈で、NY仕込みの英語で、バイリンガルレッスンをしてもらいました。 最近、経営、営業、編集と、早朝から深夜まで集中しての仕事で疲れが溜まっていたので、ZEROGYMでリセットできました。翌日の朝の目覚めが爽快で、もっと通うべきと痛感。

【ビジネス書出版社社長の四方山話】価値観と経営

政治や経済など大きなことから、身近な仕事や私事まで、問題のほとんどが人間の異なる価値観により引き起こされています。 問題というほど大げさではありませんが、私も他人に対して「何でそういうこと言うかなぁ」や「何でそういうことするかなぁ」と思うことはしょっちゅうで(私も同様に思われているかもしれません)、このようなことも異なる価値観により思うことです。 会社組織は、異なる価値観を持つ個体の集まりであり、その集合体を目標に導くのが会社経営です。それなので、経営は大変なことだと今さ

【ビジネス書出版社社長の四方山話】ワークライフバランス

先週6月23日に48歳になりました。人生で、気力、体力、能力のバランスが一番整っている時期が40代後半なのではと実感しています。 20代は編集者として、30代は起業家として、40代からは企業家として脇目も振らずに仕事をしてきましたが、案外、仕事以外のことも年を重ねるごとに充実しています。 長い人生のワークライフバランスを実現するためには、脇目も振らずに目の前のことを頑張る、ということが大事なことかもしれません。 そして、人生は続く。 ▼クロスメディアン公式サイト ▼

【ビジネス書出版社社長の四方山話】自社商品

編集者としキャリアをスタートし、企画がなかなか出ずに悶々としていたときに、当時の編集長に、「君みたいな人は世の中にごまんといるから、自分が買いたいと思う本をつくればいいんだよ」と言われました。そして、そのアドバイスのおかげで、今日まで500冊以上の自分が買いたいと思う本をつくってきました。 毎月2、3点の自分が企画した本や自分が関係する本の原稿を読んでいますが、クロスメディアでは毎月10点前後の出版をしているので、すべての原稿に目を通すことはできていないのが実際です。 最

【ビジネス書出版社社長の四方山話】段取り

週末の3連休で、中国大連市にいる経営者仲間を訪れる予定でしたが、なんと、ビザの発給が間に合わず(1か月以上かかる!)、行けなくなってしまいました。 私も一緒に行く友人も旅慣れているということもあり、事前のチェックもほどほどに旅することが多かったので、今回はいい勉強になりました…… 旅だけでなく、仕事や人生においても慣れは大敵ですね。 経験を重ねスキルが磨かれていくと、場当たりでもレベルの高い対応ができるので、段取りを疎かにしがちになります。 段取り力を磨き直そうと思い

【ビジネス書出版社社長の四方山話】道具を使いこなすスキル

相馬野馬追(そうまのうまおい)を観に福島県南相馬市に行ってきました。 無数の騎馬が街を闊歩し、甲冑競馬や神旗争奪戦が繰り広げられる大迫力の馬祭りです。 戦国時代が好きな人は、一生に一度は訪れることをお勧めします。 さて、歴史上数千年の間、馬は移動や輸送、戦などで人間をサポートしてきましたが、100年前からその役目は自動車に置き換わり、そしてそこから人類は劇的に進歩しました。 この30年での進歩といえば、コンピューター、インターネット、スマートフォンによるものが大きく、そし