#116 レコードはライブだ!
レコードって溝に針を当てて音を出しています。
CDはレーザー光を当てて跳ね返ったデータから音を出しています。
CDは素材が酸化することで劣化し60年ほどで寿命を迎えるのに対し、レコードは400時間聞いたら寿命を迎えます。
レーコードは、身をすり減らして音を奏でているから毎度ライブと同じだ!」と高校生の時どこかで聞いたことがあり
『聞いてみたい』と早速思いそのとしのクリスマスにレコードプレーヤーを親とお金を出し合って購入した。
親父も音楽や映像機材はこだわる方だったので、レーザーディスクプレーヤーはあるのにレコードプレーヤーがなかったので案外すんなり購入まで辿り着けた。
レコードプレーヤーが家に届き
早速チューナーと繋げ持っていたレコードをかけてみた。
聞き終わってみて
正直な感想としてあまりCDと変わらなかった。
逆にいうと、音が綺麗すぎて驚いたくらいだ。
アナログ感はカセットテープのほうが強いかもしれない
ノイズがカセットテープには流れているのでこちらの方が今でいう『エモさ』をわかりやすく感じられる。
『なんか思ったよりだったな』
とレコードプレーヤーとスピーカーがつながっているチャンネルをチューナーから切ったその時だった
『あれ?音がどこからか漏れてる?』
微かに先ほどのスピーカーからながれていた音がどこからか聞こえる
『iPadかな?』と思って見たが違いキョロキョロしていると
まだ回っているレコード針の近くから音が聞こえている。
『本当に溝の高低差で音って奏でられるんだ…』
と驚いた。
原始的な原理を理解せずとも
現代の私たちは生活できている。
音を聞くというのも、なぜ聞けるのか実感を持って理解しているかは実は怪しい。
私はスピーカーを通していないレコードから、生まれて初めて『音』というものを身をもって体感した。
このことが分かった上で
再度スピーカーから
レコードを聞くと
『なるほど、レコードはライブだ』
と間違えなく感じることができた。
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