肩書きは会社員兼起業家(vol.2)

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
実施日時：2021/5/4
場所：ZOOMでのオンライン開催
ゲスト：竹内綾華さん
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【プロフィール】
1992年生まれ、横浜市出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。
在学中は医療政策、ヘルスコミュニケーション、医・薬・看合同ゼミなどに所属しつつ、予防医療コンサルティング企業で２年以上のインターンシップを経験。卒業論文「潜在看護師の復職支援について」がORFにて審査員特別賞を受賞。
大学卒業後、株式会社リクルートジョブズ（2021年統合し、現株式会社リクルート）に入社し、企画業務に従事。さらに在職中ながらも国家資格である第Ⅰ種衛生管理者とキャリアコンサルタントの資格を取得し、2020年には「メディスター株式会社」を設立。
現在は「医療・介護業界にメスを入れ、楽しく働ける環境の構築サポートをしたい」という思いを胸に活動中。
【会社サイト】
https://www.medi-star.jp/
【note】
https://note.com/myroad
【タグ・一言】
#医療 #キャリア #働き方 #キャリアコンサルタント #起業 #副業

Vol.1からの続き

”見つけたアイディアをどう実際にやりきるか”

-----------------------------------------------------------------------------

ーそこからの入社後、やりたかったことは実現したんですか？

それが、思っていたのとは違ったんです！
まず、１年目は営業に配属される人がほとんどだったこともあり、営業になるものだと思っていたのですが、初めから企画職に配属されたんです。
先輩とかからも８割以上の人はまず営業職になると聞いていたので、これは驚きでした。入社前は、企画職って営業とは違い、目の前のお客様の声を聞くことができないだろうと思っていたのですが、実際には営業の方とも連携しながら顧客の期待に応えることも可能だと分かったので、仕事は面白いですね。

ーなるほど、新たな気づきのあった配属だったんですね！
ちなみに今までで１番楽しかった仕事は何ですか？

2〜３年目にやっていた顧客満足度調査です。

※会社で初めて表彰された時の様子。価値のある仕事ができたと嬉しかったとのこと。

求人広告の掲載課金型の営業スタイルなので、結果に関わらず金銭は発生するんですけど、目の前の利益に囚われて顧客の満足度をないがしろにするのは本質的ではないと感じていて。
満足度に関するアンケートをお客様に送付し、分析→フィードバック→改善施策→もう一度アンケート、というサイクルを実行していました。
すぐに結果が出る仕事ではないですが、ご意見をいただくことで、サービス提供をする中での改善点が見つかり次に活かせることがあったり、評価していただいているポイントが分かることで、強みをより高めることができるようになりました。
これによって、徐々に会社全体としても、顧客満足度が重要視されるようになっていきました。

ーたしかに、目先の利益ばかり見たくなりますが、長期的な改善は必要ですね。でも、数年前だと、まだそういう調査は主流ではなかったですよね…？

そうですね。
ただ世の中の流れとしてもそういうカスタマーサクセスと言われる部分を重要視するようになってきたので、それに遅れを取らずに対応できていたのは良かったですね。
もちろん満足度が高い方が良いことは誰も否定しませんでしたが、これまで社内で見てきた観点ではなく、新しい観点のものだったため、継続的に見ていく仕組みにしていくことには苦労しました。

ーそれは苦労しそう...。
逆に、楽しくなかった仕事はありましたか？

短期の営業戦略を立てる仕事は当時やりがいを見いだすことが難しかったですね(笑)
顧客満足度調査とは反対の仕事で、短期的にどう働きかけたら目の前の売り上げを上げられるかを考える仕事です。数字に表れていないとすぐに詰められる環境ですし、このような仕事の重要性も頭ではすごく理解できるのですが、スピーディーに戦略を考えてPDCAをまわしてというのが難しかったですね。

※ストレス発散には大好きな海南鶏飯。これだけのために麻布のお気に入りのお店に行くこともあるそう（笑）

ーたしかに正反対の仕事内容ですね。
リクルートで６年間働いて、これを学んだ！っていうことは何かありますか？

アイディアがあった時に、それをどう形づくるのか、という考え方ですかね。もともとの志望動機だった「働き方を知りたい」というのは、営業職じゃない時点でちょっと違ったんです。医療へのアイディアを集めたいというよりは、見つけたアイディアをどう実際にやりきるか、の部分をリクルートでは身につけられたと思います。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Vol.3に続く

"フルタイムで働きつつ、自分の会社では、自分のやりたいことを少しずつでもやっていこう"