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【私の留年体験記】彼氏が自死したあの日から人生が変わった ①

はじめまして。インカレ留年サークルクロッカス所属ののりたまと申します。今日は私の現在までの学生生活をnoteで振り返ろうと思います。まずは軽く自己紹介から。

年齢:23歳
大学:女子大 管理栄養士専攻
学年:4年(2回目)
サークル所属歴:1年8か月



思い描いたキャンパスライフとは違ったはじまり

私が入学したのは2020年の春。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた真っ只中だった。入学式は中止、授業は全てオンラインで始まり、前期は1度も大学に登校することがなかった。真面目にオンライン授業を受けた結果、1年前期のGPAは3.35。これ以上高いGPAはもう取れない気がする。

後期になると実験1科目が対面授業になり、2週間に1度登校するようになった。他の科目は依然オンライン授業が続いていたが、それでも今までZoomでしか話したことがなかったクラスメイトと対面することができたのは嬉しかった。しかしオンライン授業の影響で、調理実習を毎週自宅で行うことになり、とても苦労した。(ちなみに落単したため今年度対面で再履修予定)


一人暮らしをしてみよう

自炊がしたい、親から離れて生活したいと思い、30万円貯金して家具家電を買い揃えて、秋頃に一人暮らしを始めた。運よくアルバイト先(コンビニエンスストア)からの紹介もあり、家賃25,000円の1Rの社宅を借りることになった。

親からの仕送りがなかったので、オンライン授業の合間に働いたり、休みの人の穴埋めで出勤したりして必死に稼いだ。廃棄の商品を持って帰れる店舗だったので、お弁当やパンを持って帰って食費を浮かせていたが、それでもあまり余裕のない生活を送っていた。働きすぎて4単位落とした。


隣人との出会い

私の部屋の隣には同じ店舗の社員の男の子のAが住んでいた。1つ年下だが、私がアルバイトを始める1年前から働いていた先輩だった。同じ時間帯に働くことが多かったが、仕事以外であまり話したことがなかった。ある日、退勤後に事務所に残って深夜まで話したことがきっかけで仲が深まり、LINEもするようになった。

隣の部屋に引っ越すと決まってからは、引っ越し途中の部屋に遊びに来たり、たまにAが飼っていた猫を預かったりしていた。いたずらで郵便受けにお菓子が入っていることもあった。


急展開

「今度僕とデートしようぜー!」

突然のAからのLINE。誤爆だと思った。でもAは本気だった。
日程を決めて、家から隣の駅まで歩いて、私の好きなオムライスを食べに行った。その後映画(劇場版鬼滅の刃 無限列車編)を見て、互いに大号泣。感想を語り合いながら帰り道を歩いていると、途中の公園で告白された。
その日から私たちは恋人同士になった。

付き合ってからはAが頻繁に私の部屋に来るようになった。一緒にご飯を食べたり、ゲームをしたり、時々猫も一緒に遊びに来たり。2か月経つ頃には半同棲状態になっていた。Aが原因不明の熱で約1か月間体調を崩したときも、ずっと私の部屋で看病していた。たまに喧嘩もした。でもその度に仲直りして、半年間仲良く暮らしていた。
 

進級、すれ違い

2年生に進級しても、実験以外の科目はオンライン授業で行われていた。1年生よりも授業数が増え、難易度も上がったため、課題に追われる日々を送っていた。もちろんアルバイトも並行して頑張っていた。次第にAと過ごすよりも自分1人の時間が大事になっていた。

ある日、些細なことでAと喧嘩になり、半同棲を解消した。なぜか喧嘩中なのにふざけた内容のLINEを送ってきたので、許せなくなってAに別れを告げた。大量の不在着信と長文のLINEが送られてきて、最後に電話をした。「今までありがとう。幸せになってね。」といった内容の中に「こわい」という一文があった。ここで何か返していれば、今のようにはなっていなかったかもしれない。でも私は「もう何も送らないで」と拒絶し、LINEを終えた。


その日は突然訪れる

次の日、朝から2時間だけアルバイトをして、家に帰ってきてオンライン授業の準備をしていたところだった。アルバイト先の店長から電話がかかってきた。

「A君が亡くなった。」

時が止まった。何も考えられなくなった。信じられない。
まだいるのではないかと思いAの部屋へ向かうと、鍵が開いていて、中は足の踏み場がないほど物が散乱し荒れていて、猫が奥のケージの中でお腹を空かせてニャーニャーと鳴いていた。震える手で猫を抱き、「私のせいでA君が死んじゃった。ごめんね。」と涙ながらに言った。



この日から私の人生は180°変わった。


つづく


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