16-ネガティブ宇宙人による攻撃

 今僕が住んでいるのは、4部屋あるアパートの102号室なのだが、このアパートは実家の不動産屋が所有している物件で、最初熊本に引っ越して来た時は、僕たちは同じアパートの202号室に入居していた。

 その時は101号室に公文教室が入居していて、102号室は4人家族が入居していて、201号室はもう10年くらい前から空室のまま放置されていた。ちなみにもう築40年くらいになるアパートだ。102号室の家族が近々退去すると言っているので、それまで仮に202号室で暮らしてくれと言われていたのだ。

 202号室はその前に奥さんの妹が住んでいたのだが、その妹が住んでいる頃から、奥さんに、時々部屋で人の気配がして、飼っていたチワワが脅えて部屋の隅をグルグル回っている、などと言っていたそうだ。

 御存知のようにうちの奥さんは霊感体質なので、その部屋に住んでいる時に何回か人の気配を感じて怖かったそうだが、特に僕に相談することもなかったし、僕にはさっぱりそんな能力はないので、その件に関しては問題視されることはなかった。しかし実は半年ほど前に僕も同様の体験をしていたのだ。

 細かく整理すると、4年くらい前には101号室には公文教室、102号室には4人家族、201号室は長年空室で、202号室には僕と奥さんが住んでいたのだが、その後102号室の家族は退去し、その次に自宅を新築中の人が3ヶ月ほど仮住まいして、そして僕と奥さんが移った。

 その後は201号室と202号室は空室のままで、201号室は僕のマンガ倉庫として、202号室は洗濯物干し部屋として使っていた。そして2019年6月いっぱいで公文教室も退去し、それ以来101号室は僕のセレクトマンガ倉庫兼動画編集室と、DVD鑑賞部屋として使っている。

 まだ公文教室が退去する前の2019年はじめあたり、僕もまだお弁当の配達の仕事を始める前で、時々夜中に眠れずに起きていることがあった。

 そんなある日の夜中、おそらく3時頃、102号室でパソコンに向かっていると、上の202号室の中を誰かが歩き回っているようなかすかな足音がするのだ。

 僕は基本的に心霊のようなものを想定しないので、誰かが部屋の中にいるのだと思った。2階の部屋には鍵をかけていないので、浮浪者のような人が入ろうと思えば、入ることはできるが、このあたりにはそんな挙動不審な人物はいないので、誰だろうとは思ったが、誰だかはわからないがとにかく人間が部屋にいる、と僕は思って2階に上がってみた。

 ところが2階の部屋には誰もいなかった。2階には建物の外階段を登らなければならないので、この階段を登り下りすれば、絶対に足音がする。僕は下の部屋で寝ている奥さんを起こさないように、静かに登ったが、そういえばこの階段を登り下りする音は一度も聞こえなかった。

 それで2階の部屋に誰かがいたら、それで充分な恐怖体験なのだが、なぜその恐怖を保留にして、僕は2階に上がって行けたのだろうか?そのあたり、僕には基本的に、そういうものが怖いという感情が欠如している。

 というそんな話を昨夜奥さんとしていたのだが、奥さんはこのアパートの2階には、何かが通る霊道のようなものがあって、いつもではないけど、時々、年に何回か、そういうものが通っているんじゃないか、という結論に達した。僕には基本的に霊感はないので、「ふーん、そうなのかもしれないね」ということになった。後に考えるとこれはもしかしたら、
ネガティブ宇宙人による攻撃だったのかもしれない。

 2022年の2月頃、奥さんと一緒に、熊本在住の霊能者の方のセッションを受けたのだが、その方の人となりやその方との出会いの経緯は、長くなるのでとりあえずここでは省かせていただく。

 その方はご自身のハイヤーセルフさんから降ろされた、メッセージを伝えてくださるというタイプの霊能者さんで、その方のセッションを初めて受ける時は、まずどんな霊が何体憑いているかという話から始まる。

 人には自分の過去世の因縁で憑いた霊、ご先祖さまの因縁で憑いた霊、そして、特に縁やゆかりはないが、そこらへんをフラフラ彷徨っている、浮遊霊が引き寄せられて憑いていたりして、平均して20~30体くらいの霊が憑いているという。

 それらの霊を片っ端から、「あなたには〇〇の霊が憑いていますね、今からそれを祓います・・・」という感じで、順番に祓ってくださるのだ。

 その、憑いている霊を祓っていただく作業の時、僕にはあまり霊が憑いていなかったようで、5~6体しか憑いておらず、「あなたは過去世で徳を積まれているようですね」と言われた。

 そういえば30年くらい前に、霊能師匠の山村さんに初めて会った時に、「あなたは前世でチベット密教の修行僧だったね」と言われたなあと思い出していたのだが、その時はそのことは言わなかった。

 僕に憑いている霊を祓っていただく作業は、霊が少なかったためすぐに終わり、その次の段階に進んだ。中には何十体も霊が憑いている人がいて、その日だけでは取り終わらずに「続きは来月に来てください」と言われる方もいるそうだ。

 その次の段階の作業は、過去世でどういうことをしていたかを見てもらうのだが、普通の人間には、人間としての過去世が、5つか6つくらいあり、その中でも代表的な過去世をいくつか教えていただく。

 そこで僕は「あなたは650年くらい前に、チベットで修行をしていましたね」と言われたのだ。「ああ、その話は30年くらい前に、他の霊能者さんからも言われたんですよ」と言うと、その霊能者さんは「ああ、よかった」と言ったのである。

 つまりその方も、ご自分のハイヤーセルフさんが教えてくれるままに言っているだけで、それが本当のことかは確信が持てないままでいたのだ。

 そうやって過去世を遡っていくと、地球に人間として生まれる前にどこの星にいたのかまで遡れる人がいるという。それは全体の数パーセントなのだそうだが、僕の場合はその、他の星の前世まで遡ることができた。

 「あなたはプレアデス星から来ていますね、プレアデスにはネガティブプレアデスもいるからね、ネガティブプレアデスはピンポンダッシュとかしてくるもんね」と、ここまで言われたところで話に着いていけなくなった。

 「ネガティブプレアデスって何ですか?」と聞くと、「宇宙人にはネガティブ宇宙人のグループとポジティブ宇宙人のグループがあって、お互いに対立しているのよ、「例えば『スターウォーズ』っていう映画は、オリオンにおけるネガティブ宇宙人とポジティブ宇宙人の戦いがベースになって、作られているのよ」ということなのだが、現在の銀河系は、ほぼ、ポジティブ宇宙人によって平定されているそうである。駆逐されつつあるネガティブ宇宙人の残党は、残されたわずかな縄張りを求めて、地球にも進出してきているそうなのだが、地球上で前向きな行動をしている人を見つけて、ちょっかいをかけてきて、その人の心の中に恐怖心を植えつけて、前向きなコンタクトをさせないように邪魔しているのだそうだ。

 「たとえばピンポンダッシュしたりね、」と、その霊能者さんは言ったのだが、僕には心当たりがあった。ここ一年くらいの間に夜中にチャイムが鳴って目が覚めるということが、3回くらいあったのだ、それは、夜中の2時とか3時とかで、僕はその音で目が覚める。

 今、チャイムが鳴ったよね、夢かなと思って、聞き耳を立てるのだが2回目は鳴らない。そういうことが3度あって、3度目の時に思い切って玄関を開けてみた。

 まだ冬だったので裸足の足の裏がとても冷たかった、もしドアを開けて、そこに人が立っていたら、それはそれでもの凄く怖いのだが、おそらく誰もいないのだろうなと思って、開けてみたらやはり誰もいなかった。その一件の真相をこの時知ったのである。

 確かにネガティブ宇宙人のピンポンダッシュは怖い、でもそんなことで心が挫けていたらあいつらの思うツボなのだ。多分コロナもこれと同じです。僕は今、一日に何回か般若心経を唱えて、それで自分の周りに結界を張って、ネガティブ宇宙人の攻撃に備えている。

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