僕たちは意図的に断ち切られようとしている

最近ある霊能者の方のセッションを見学させていただいた。

その方のところに30歳くらいの男性をお連れして、
まずその男性に憑いている霊などを祓ってもらい、
次にその男性の過去世の話になり、
それからその男性を護ってくれている存在の話になった。

最後の護ってくれている存在のひとつは、
その男性のお母さま方のご先祖さまだったのだが、
「もうひとつ、正体のよくわからない、
女神様が見えるんだけど、心当たりある?」
とその霊能者の方が言った。

「うちの実家の近くに『鬼滅の刃』で有名な竈門神社があり、
地域でお祀りしているのですが、そこの神様が玉依姫ですけど・・・」
とその男性が答えると、
「ああ玉依姫ね、わかった、その神様も護ってくださっています」
と霊能者の方がおっしゃった。

同じセッションを過去に僕も受けたことがあり、
僕もやはり女神様が護ってくださっていると言われた。
それはおそらく
白山比咩神社の菊理媛(しらやまひめじんじゃのくくりひめ)
だろうということだった。
僕の母方の実家は金沢で、名前は越村というのだが、
その越村のおばあちゃんは旧姓が太田だった。

その太田さんのご先祖様の中に、
菊理媛を厚く信仰しておられる方がおり、
その縁で今でも太田家の子孫を護ってくださっているという。

太田家に本当に菊理媛を信仰している方がいたかどうかは、
今となっては確かめるすべがない。

なぜなら僕の母親の旧姓は越村だが、その母親の母親、
おばあちゃんの旧姓が太田だったということ自体、
僕は知らなかったのだ。
太田家に縁のある方の連絡先も知らない。

そもそもうちの母親はキリスト教徒で、
通っていた女子高がキリスト教系の学校だったので、
その後洗礼を受けてキリスト教徒になったのだ。

元々越村家は仏教のなにがしかの宗派だったはずだが、
僕が生まれた頃にはうちはキリスト教だった。
とはいえキリスト教徒は母親だけだったが。

それで僕は金沢に住んでいなかったということもあり、
子供の頃以来、50歳を過ぎるまで約40年間、
実家の越村家の墓参りをしたことがなかった。

墓の場所さえ従姉妹に案内してもらって、
やっと知った状態なので、
太田家と菊理媛の関係なんてわかるはずもない。

このようにして僕たちは
おそらくなんらかの意志が働くことによって、
「自分のルーツ」というようなものから、
意図的に遠ざけられているのである。




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