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研修後に満足度を聞いて終わり?勉強会の効果を評価するカークパトリックの4段階評価モデル

前回はガニェの学習成果の5分類をご紹介しながら目標の設定方法と評価についてお話ししました。
今回は、勉強会の効果を評価するモデル、カークパトリックの4段階評価モデルについてご紹介します。
これを読めばあなたも理解できるはず!←説明できる

カークパトリックの4段階評価モデルって?

カーク・パトリックが1975年に提唱した教育や研修の効果測定法をまとめたモデルのこと。
このモデルでは、4段階に分けて教育研修の効果を測ります。
レベル1は「反応」
レベル2は「学習」
レベル3は「行動」
レベル4は「結果」と、

徐々に評価の難易度が上がっていきます。

反応

受講直後のアンケートや満足度調査は、参加者の「反応」として第1段階の評価指標に使うことができます。
評価の時期は終了直後です。

学習

参加者が研修で何を学んだかを評価する指標です。
研修後にテストを実施したりレポートを書いてもらったりすることで、何をどのくらい習得できたかを可視化します。
評価の時期は1週間から1ヶ月後です。

行動

学習した後に、行動が変容したかどうかが第3段階の評価指標です。
研修から一定期間がたった後に参加者や先輩にインタビューして、行動変容がみられたかどうかを調査します。
評価の時期は1ヶ月から半年後などです。

結果

第4段階では、行動変容が組織の成果に結びついたかどうかを評価します。組織全体の患者満足度調査やインシデントの発生率、病床稼働率など、数値化できる成果は評価しやすいでしょう。
評価の時期は比較的長期的です。

勉強会実施後にアンケートをしても、勉強会単体の効果を正確に測ることは難しいものです。
本来、研修の目的は参加者の満足ではなく組織に利益をもたらし看護の質を向上させることです。
カークパトリックの4段階評価モデル看護以外の分野でも研修効果の可視化のために広く使用されています。

やって満足して終わりではなく、適切に評価して勉強会の成果を可視化することが、効果的・効率的・魅力的な研修を行っていく上で非常に重要です。
不明な点などあればお気軽にコメントください。

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