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ええ加減にせえよ職質②

まだ夜も明けぬ午前3時30分過ぎ


パジャマ姿にサンダルで自転車(ママチャリ)のかごには、ジョージア・エメラルドマウンテンの缶コーヒー。

わざわざ、この缶コーヒーを買うために自宅から200メートルほど離れた郵便局前の自販機に向かったその帰り道。

自宅まであとわずか100メートルといった付近で警察官に声を掛けられたのだ。

「おはようございま~す!今からお仕事ですか」

「はっ?今から仕事って、こんな格好やで」

「あっ、そうですねぇ。どこか行かれるのですか」

「いや、ちょっと缶コーヒーを自販機で買うて家に戻るとこやけど」

「ちょっと、自転車を調べさせてもらってもいいですかね」

「自転車って、家すぐそこやで。缶コーヒー買うのに自販機までチャリでいっただけやん。そんなん自分のチャリに決まっとるやん。疑うんやったら調べたらええけど、気分悪いわ~」
と、ややキレ気味に対応。

断っておくが、私は普段からこのような口調で話しているのではない。

普通なら、敬語・丁寧語で警察官の質問に対応しなければならないのかもしれない。

しかし、今回も私にはまったく非がない。だから、口調も荒くなる。

自宅近くで呼び止められパトカーの前で職質って。

「なんでやねん⁉」ってなるやん、普通は。

もし近所の人に見られたら、すぐに変な噂話が広がってしまうやんか。

ええ加減にせえよ。マジで。

自転車が盗難車ではないことが分かり、数分で職質は終わった。

このときの警察官は、18歳のときに私が受けた恐怖の職質のときと口調が全然違っていた。

そのときの記事はコチラ👇

穏やかな口調で、申し訳なさそうだった。
ま、当然だろう。

それにしても、警察官には『夜中に自転車を乗っている人物を見かけたら職質しなさい』とでもマニュアルに書いてあるのかと思った。

ただでさえ、18歳のときに受けた恐怖の職務質問がトラウマとなっているのに。

職務質問への協力は惜しまない。

ただ、される側は気分のいいものではない。

もし、風貌や行動を見てターゲットを決めているのであれば、それはそれで大変失礼なことだ。

そもそも、何のための職務質問なのか庶民には理解できない。

このときは、「自転車の盗難がこの辺りで多く発生しているので」とか言っていたけど…

理由は分からないわけではない。

時間帯からして警察官の目には怪しく映ったのかもしれない。

そうだとしてもだ。

職質される側は、ホンマに気分が悪い!

公務として、治安維持のために必要なのかもしれない。

納得のできない、人生2度目の職質は屈辱的なものだった。

特に今回の職質は、警察官に対して云々というのではない。

自分がそんなに怪しい人物に見えるのか?という自己嫌悪感だ。

当時は、まだ30歳代後半。

まだまだ血気盛んなときに受けた職質は、ショックを隠し切れなかった。

あれから10数年経過した。

いまだに、警察官とすれ違うときは警戒してしまう。

2度あることは3度ある。という。

2度の職質経験から3度目に備える

ここで大事なのは、この経験を生かすべきだと考えた。

もし今度、職質を受けたときには『どのように応対するのか』を今から考えておきたいと思った。

私の場合は、2度の職質経験が人生のプラスになったというようなことは、まだない。

ただ、この経験で職質というものに対しての『心に余裕』ができた。

心に余裕がなければ、反抗的な言動をとってしまうかもしれない。

3度目の職質を受けるようなことがあれば、いくら腹が立っても年齢に関係なく、終始低姿勢で敬語に徹したい。(敬語をうまく使えると、紳士・淑女の印象を与える)

営業職や接客業の経験がある人なら慣れていると思うが、仕事でお客様に対応するときと同じようなイメージで。

そして最後には「忙しい中、大変なお仕事ですね。お疲れ様です(頑張ってください)」と労うようにしたい。

『警察官に気持ちよく職質をさせてあげる』ことができれば、お互いに気持ち良くなれる。

これが、2度の職質経験から得た教訓だ。


では、また!


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