恐怖の職務質問(職質)体験談 伏線回収編
今回は…
①自転車で一緒に帰っていたもうどうなったのか?
②警察官に対する想い
③人生に与えた影響は
について、語っていきたい。
初めての方は、こちらから👇
前回の内容は👇
警察官の職務質問が終わり、自宅へと自転車を走らせた。
自転車のハンドルを持つ手、ペダルを漕ぐ足も震えているのが分かる。
それほど、恐怖だったのだ。
読者には、この状況を自分自身に当てはめて想像してもらいたい。
あなたは高校生です。
友達と夕食をとってから自転車での帰り道、人気のない暗い路地で車が後ろをつけてきた。
そして、横付けされ「ちょっと止まってくれるか」と声を掛けられる。
こんなん、ヤバすぎでしょ。
止まったら絶対に絡まれるやん。
というわけで、逃げるという選択をしたのですが…
前回までの記事では、自転車で一緒に帰っていたもう一人いたのでは?
どうなったの?
という疑問が残りますよね。
その点について説明すると…
結論を言えば、
もう一人のチームメートは、逃げ切った!
なんと警察から逃げ切ったのだ。
さすが高校球児、逃げ足まで速かったんだな。
と思われるかもしれないが、それは間違いだ。
彼はどちらかというと『鈍足』だ。
足が速いのは断然、私の方だった。
それなのに、警察の餌食になったのは私だ。笑
もう一度、当時を振り返ってみる。
車の助手席から声を掛けられ、とっさに「逃げろ、逃げろ!」声を出したのは私である。
その声を聞いた警察は、車を幅寄せしてきて自転車の進路を断ったのだ。
私は自転車を乗り捨てて左の路地へ。
もう一人のチームメートは、幅寄せして止まった車の後ろ側を通って、反対側へ逃げたのだ。
後々、彼から話を聞くと、警察は全く追いかけてこなかったので悠々と逃げきれたそうだ。
警察官に対する想い
この事案があってからは、警察官に対する想いに大きな変化が起きた。
当然だ。
健全たる高校球児を恐怖へと導き、まるで犯罪者のように警察車両へ連れ込まれての事情聴取。
高校生にとって、どれだけショッキングな出来事であったことか…
33年経った今でも、これだけ鮮明に覚えていることが証明している。
前回の記事を読んでいただいたら分かるように、そもそも警察官は声の掛け方を間違っていた。
これに対して警察官は反論してもらっては困る。
警察側からのどんな言い分があったとしても、受け手側(私)が掛け声だけでは警察官だと認識できていなかったのだから。
①暗闇である
②覆面パト(見た目は普通車)
③名乗らない(掛け声はチン〇ラ風)
これだけの条件が揃ったら、誰でも逃げるって。ホンマに…
実際、取り押さえられて警察官の制服姿を見るまで、相手が警察官だと思っていなかったのだから。
そら、見るのも怖いし、追いかけてくるのを振り返る余裕などもない。必死で逃げていたからね。
刑事ドラマで犯人が追いかけられているシーンをよく見るが、実際はあんなものではない。
実際は逃げる側になると、もっと遅いのだ。
なぜなら、逃げ道を選んだり考えている余裕などない。
迷ったらそこで追いつかれてしまう。
これは実際に経験してよく分かった。(だから逃げてもすぐ捕まるのだ)
そして羽交い絞めにして取り押さえ、暴言を吐かれた(前回の記事参照)からには、18歳の少年はオシッコを漏らしてもおかしくないくらいビビッてよ。
特に暴言はヤ〇ザと変わらないくらいだ。
ちょうど、当時を思い出してしまうような映像がありましたので参考までに…
(0:30 大阪府警のシーンがそっくりです)
ハッキリ言って、いまだにトラウマです。
18歳の少年にとって、この出来事はショックが大きかった。
前日に高校球児としての最後の試合を終えた悔しさやなど、どこかへ消えてしまっていた。
両親にもこのことを報告して、親同伴で警察署へ文句を言いに行く寸前までになったが、最終的には勇気が出ずに思いとどまった。
結局、泣き寝入り。
怖くなって逃げたことで羽交い絞めにされ、暴言を浴びせられ、警察車両で聞き取りと所持品検査。
こんな屈辱的なことはありません。
それ以来、警察に対してのいいイメージは持てなくなってしまった。
『警察は怖い』そして『警察なんか嫌い』
これが、当時18歳の少年に与えたイメージだ。
あれから33年、この苦手意識は今も変わることはない。
人生に与えた影響
月日が流れ、大学3回生になり就職活動を開始した。
あの恐怖の体験から3年と少しが経過していたが、就職先を考えるにあたり、警察官という選択肢は全くなかった。
私は小学生時代に6年間、剣道を習っていた。
そんなに好きではなかったが、なぜか6年間で4度の優勝と強かった。初段も持っている。
剣道をしていれば、警察官の採用に有利だ。という話は指導者からも聞いたことがあった。
しかしながら、剣道経験を生かして就職活動時に警察官を志望するという気持ちはみじんもなかった。
あの出来事以降、警察官に対して『正義感の強い人』や『悪い人を捕まえる』という世間一般的ないいイメージがを持てなかったのだ。
嫌なイメージを払拭することはできなかった。
もし、18歳のときの恐怖体験がなければ、警察官を志していたかもしれない。
それは、今も思うことがある。
結局、就職活動では民間企業を志望し、大阪の企業に就職することとなった。
少なくとも、あの出来事は私の就職活動に影響を与えている。
つまり、人生にも影響を与えたということだ。
これは間違いのないこと。
警察官全員が、あの時のような警察官ではないと分かっている。
でも、あのときに受けた職務質問は、いただけなかった。
そして職務質問は、このときから約20年ほど経過したときに再び訪れたのだ。
次回に続く…
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