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No.127食品って何?(食中毒概要)

おはようございます。

食中毒とは、生きた病原微生物や、病原微生物が産出する毒素、有害な化学物質に汚染された食品を摂取することなどによって、一定の潜伏期間を経て健康障害を起こす事。
その原因物質によって、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、自然毒食中毒、化学性食中毒、寄生虫食中毒の5つに大別される。

今後、何回かに分けて書いていきます。

⚫️食中毒が発生しやすい時期
毎年6〜9月は細菌性食中毒の発生が多くなる。これは、高温多湿で細菌が繁殖しやすいことや、細菌を媒介するゴキブリやネズミの活動が活発になることが要因と考えられる。加えて、7〜8月は暑さによって人間の抵抗力が低下することも関係する。

ノロウイルスなどによるウイルス性食中毒は気温が下がり乾燥する11〜4月に多く発生、ふぐや毒きのこによる自然毒食中毒はそれらが出回る季節に増え、化学性食中毒は季節に関係なく発生する。

⚫️食中毒が発生した時の対応
食中毒が発生した場合、患者またはその疑いのある者を診断した医師は食品衛生法によって24時間以内に最寄りの保健所長に届け出なければならない。
万が一に備え、特定給食施設や仕出し屋などの大量調理施設では、検食を一定期間冷凍保存し、必要に応じて保健所に提供することが義務づけられている。

・検食の保存
①原材料、調理済み食品ともに保存する。
②食品ごとに50g以上保存する。
③保存容器は清潔なものを用いる。
④−20℃以下で冷凍保存する。
⑤保存期間は2週間以上。

⚫️食中毒の発生状況
2022年(令和4年)に厚生労働省が発表した食中毒統計によると、この年、病因物質別発生状況で最も多く発生したのは、アニサキスなどの寄生虫食中毒で、次いでカンピロバクターなどの細菌性食中毒だった。

原因食品別発生状況では、事件数は魚介類が、患者数は弁当などの複合調理食品が最多だった。
原因施設別食中毒発生状況では、事件数・患者数とともに、飲食店が最多だった。

次回に続きます。

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