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40代介護中にキャリアに悩んだからこその今

私は、39歳から45歳ぐらいまで義母を在宅で介護していました。
デイサービスやヘルパーさんなど、使えるものはできるだけ使いましたが、それでも仕事をセーブせざるを得ませんでした。

介護を経験された方は似たようなことを感じるかなと思いますが、
将来が全くわかりません。
いつまでこの状態が続くのか?更に悪くなるかもしれないし、
そうなると、自分のキャリアはどうなるのだろう?
でも、介護だけの生活は嫌だな、仕事は続けていたいしな・・・

そこで、在宅で出来ることを片っ端から探して、
色々やってみました。
自分ができるのは事務的なもの。
文字入力とか、紙媒体を電子書籍にするとか、特にやったことが無いことに挑戦してみました。
その中でおもしろかったのはテープ起こしです。

もちろん時間給にするとさほど良くはありませんが、
実はある著名な方の講演の録音を聴いて文字に起こすということを2年ほどやりました。
当然のことながら、一言一句注意深く講演内容を聴くことになります。
・人を惹きつける話し方ってこうするんだな
・抑揚を付けてるんだな
・こういうところで聴衆はうけるんだな

 などなど、様々なことを収入を得ながら知ることができました。

ある時、その方と障害を持った方との対談の録音が来ました。
発話がスムーズではない会話のテープ起こしは、
何度も聞き直し、時間が掛かりましたが、
一言一言に体温が感じられ、
それを文字に起こせないことのもどかしさを感じたことを覚えています。
実際の話し言葉というものは、
文字に起こしきれない、とても力のあるものだと改めて感じました。

その後、在宅でコーチングの団体の仕事をさせてもらったことをきっかけに、コーチの資格を取得し、
そのご縁で、ダイバーシティや女性活躍推進の仕事をするようになりました。
とても緊張しやすく、人前で話す仕事をするとは介護明けにも全く思ってもいなかった私ですが、
今何とかできるのは、
このテープ起こしで学んだことも役に立っていると思います。

キャリアの途中では、自分ではどうにもならない時期もあるかもしれませんが、
今は働き方が柔軟で、
ネットで様々な仕事を探しやすい世の中なので、
ぜひあきらめず、こんな時だからこそちょっと違ったことをやってみよう!

ということもありなんではと思います。
案外おもしろい体験もできると思いますよ!

※写真は、ふきのとうが育った姿 実はまだ食べられます(自分は用無しと思わないようにね)



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