コミュニケーションをはかるには、機会・場所・情熱の3つが重要という話
クリーク・アンド・リバー社(C&R社)とグループ会社あわせて29社のほとんどの本社が、港区新橋の「新虎通りCORE」というビルに入っています。映像、ゲーム、Web、建築、医療、会計、法曹、食分野などでプロフェッショナル・エージェンシー事業を行っているグループ社員2,000人の半分近くが、このビルの中で一緒に仕事をしています。
リモートとリアルを組み合わせた勤務スタイルも定着していて、営業を行うエージェント、クリエイターや各分野のプロフェッショナル、そしてバックオフィス部門などの社員が働き方や国籍問わず働いています。スーツ姿もあれば、ちょっとラフな格好の人もごちゃっと働く姿は、ある意味壮観です。
そんな多様性のある職場だからこそ、みんなの考え方が一つの方向に向かう理念やミッション、文化はとても重要になります。今回のnoteではC&R社が大切にしている文化をどうやって創り出しているか、その一端を紹介します。
「明るく、楽しく、ちょっぴり厳しく」
C&Rグループの理念は
【人の能力は、無限の可能性を秘めています。私たちは、その能力を最大限に引き出し、人と社会の幸せのために貢献します。】で、
【私たちは、プロフェッショナルを支援することで、人と社会の豊かさを創生します。】のビジョンのもと、
【プロフェッショナルの生涯価値の向上】と【クライアントの価値創造への貢献】というミッションの実現に向けて毎日みんな頑張っています。
そして社風・文化を表現している言葉は、「明るく、楽しく、ちょっぴり厳しく」です。
毎日の暮らしの3分の1は仕事をしているわけですから、会社ではとにかく楽しく、プロフェッショナルのためになると思ったことは自分から提案して、いろいろな部署の人と一緒になって挑戦することが推奨されています。仕事に関してシャイで物怖じしてしまう人はあまりいないように思います。(本心は分かりませんが・・・。)
コミュニケーションスペースが誕生
それだけに部署もグループも関係なくコミュニケーションを取ることが重要になってくるので、今のビルに引っ越してきた2018年10月、みんなが話し合ったり、アイデアを出し合ったり、イベントを行うための100名超が収容できる規模の「コミュニケーションスぺ―ス」が誕生しました。
お昼やおやつを食べる場所としても活用されているこの場所では、会社の公式行事やセミナー、交流会など様々なイベントが行われます。使用許可をきちんととれば、有志によるゲーム大会やシュラスコパーティー、最近では健康マージャン部の部活動やコネクトアラウンドの採れたて野菜やスムージー、Cassoloのカレーの販売も行われたりして、朝から晩までにぎわっています。
「Good Job Lounge」スタート
そんな中で、部署やグループ問わずリアルな関係性を作っていこうと、2023年6月からスタートしたのが「Good Job Lounge」です。C&R社の総務部が企画して運営するラウンジは、月1回、終業後の18:30~21:00まで開く癒しのBar空間です。ハイボールやビール、ソフトドリンクを1杯~2杯、無料で提供していて、仕事帰りに仲間や一人でふらっと訪れる人が毎回100人前後、多い時は200人以上が集まります。
このラウンジのマスターであり、企画した張本人でもある総務部長の手塚達也さんにラウンジをスタートさせた狙いや今の取り組みについて話を伺いました。
手塚さん:「2020年からのコロナ禍でリモート体制が整備されて便利になった反面、社内でのリアルなコミュニケーションが激減しました。この間入社した新卒や中途入社の社員は、最初からマスクをしていたので、顔と名前が一致しない状況で。何とか事業部や会社や役職、役割を超えて気軽に集える場所を作りたいと思い企画しました」
「あと、『いつもありがとう。今日もお疲れさま』とみんなに感謝を伝える場所を会社(総務部)として作りたいという思いがあって、名前を『Good Job Lounge』にしました。いろいろなドリンクや備品の準備、チラシ作成から告知、当日の部屋の準備、カウンターでのハイボールづくりからドリンク提供、来場者とのコミュニケーション、後片付けまでのすべてを総務部全員で行っています。思いを伝えるためには自分自身が知恵と汗をかくこと。これも当社の大切なカルチャーです。カルチャー醸成は総務部の大切な仕事ですからね」
「最近他部署やグループ会社から運営を手伝いたいと言ってくれる人が出てきました。この『Good Job Lounge』からもっともっとグループを超えた交流が生まれてくれると嬉しいですね」
そして一緒にお店を仕切っているハイボール作りの名人、田部洋平さんにお店に訪れる方との交流について話を伺いました。
田部さん:「今のビルに引っ越してきた時に、交流できるバー開設もいいなという話があったようで、家庭用のソーダマシンが用意されていました。私は自宅でソーダマシンを使ってハイボールを作っていて、ラウンジでも使おうと手塚さんと話をして始まりました。来店される方は部署も会社も様々で、ふらっと来てカウンター越しに話をしたり、いろいろな方と交流ができてとにかく楽しい雰囲気ですよ」
お二人から、みんなの交流をはかるために情熱をもって取り組んでいるというコメントをいただきました。
最近はカウンター業務を手伝ってくれる方も各部署から現れていて、カウンター内も和気あいあい。取材をした日は人事部やグループ会社の方がにこやかにお酒やおつまみを出していました。
来店する方に話を聞いてみた
ラウンジに来る方々にも来店理由や雰囲気、楽しみ方について聞いてみました。
「もっともっとこのラウンジのことが知られて、いろんな人に活用されて交流が広がるといい」
「いろいろな人と出会えて話ができるのがいい」
「今日はこの場をつかって飲みながら、フットサル大会出場の作戦会議をしている」
「マネージャーや社長も来店するので、新卒であっても上の人とつながれるのがいい。上の人と話をしたい若手ほど活用した方がいい」
「ゲームをやってくれたりしたら、もっと楽しめそう」
「月1回でなくて週1回でもやって欲しい(ただ飲みたいだけ?)」
大人数でフライドチキンを持ち込んで飲んでいるグループに話を聞くと
「部署は違っているんですが、たまたまこの場所で会って一緒に飲んで食べることで、仕事につながる話をしていたところです」
有効活用されていますね。
一人カウンターで飲んでいる方に話を聞くと
「ここのマスターと仲良くなると、メニューにないお任せのお酒をだしてくれることも。話もはずんじゃいます」
完全に行きつけのBar状態で活用している人もいるんですね。
なんだか取材しながら、こちらも楽しくなってきます。みんなのニコニコ笑顔が印象的です。
コミュニケーションは社風や文化を生み出す基本
この日も閉店の21:00までラウンジの中にはたくさんの人が残っていて、いたるところで交流は続いていました。暗かった店内に照明がついて送り出しの音楽が流れると、「おつかれさまー」「またねー」「ありがとう」と確実に来店した時よりも晴れやかで楽しそうな顔になって、みんな名残り惜しそうに帰宅していきました。
この笑顔とほがらかな声、まさに「明るく、楽しく」。
「ちょっぴり厳しく」は明日の始業時間までおあずけで。■CR
CREEK & RIVER 公式note編集部 TK
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