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責任と罪悪の狭間

Corporateチーム  Ayako Kogo

子どもの発熱vs仕事

普段は飄々とした我が子だが、熱が出ると母を呼ぶ。ツンデレか。
熱い身体と混濁する意識の中、ただ母を呼び、しがみつき、泣く。
ウイルスと戦う熱く小さな身体が、離れない。

(これは完全にうちの問題なのだけど)
ワンオペ育児のため、病児保育サービスや周りに手を差し伸べてもらうことも多い。
手を借りられる環境があることは、感謝しかない。

ただ、熱が一気に上がり、心細くなるあの瞬間。
不安で苦しくて、
壁の染みが怖い生き物に見える、あの瞬間に、
出来ることなら、手を握り、抱きしめていたいと願う。

(これも、私の仕事の仕方に原因があったのだけど)
前職ではそれが出来なかった。
わたしの中で肥大した責任感は、時に判断を鈍らせた。
その果てに残ったのは、「子ども」と「仕事」、両者への罪悪感だった。
責任感と罪悪感の狭間に、ずぶずぶと落ちていった。

なんのために仕事をするのか。
仕事をした先に実現したいのは何か。
大切なものを大切に出来る自分になりたかった。
仕事も家族も大切にしたい。
どちらも大変な時は寄り添っていたいし、嬉しい時は分かち合いたい。その時々で、有限な時間と自分の在りかを、間違わないように判断したいのだ。

育児と仕事を両立させるにはまず、
予測不能な子どもの日々に、フレキシブルに対応できる環境設定が必要である。
リモートや仕事のバックアップの仕組みがあるか、
時短勤務が可能か、フルタイム以外の勤務形態があるか、
個々の事情に理解がある、というカルチャーも大きい。

クレジットエンジンでは「多様性を受け入れる」というスタンスがカルチャーとして根付いてる。
家族の不調、自分の不調をそのまま伝える。
Slackには「お大事に」スタンプが積み重なる。

私達にはより早く実現したい世界がある。
休んだ分は、その後のパフォーマンスを上げることを考え実行していく。
それをさせてくれる環境と周囲に感謝をし、さらなる高みを目指す。
家事育児はワンオペで、会社で採用業務を専任しているのは私だけだ。
だが、ひとりではない。
ここでなら、組織という生き物として強くなることが出来る。

もうあの狭間には、落ちない。

2019/9/18.