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3蜜回避で増える自転車通学。その危険性とは?

「3密を避けるために子どもの通学を電車から自転車に変えたい。」

満員電車やバスでの「3密」を避けるために、お子様の自転車通学を考えていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。事実、コロナウイルスの影響によって自転車の需要も増加しているようで、自転車販売の全国チェーン「サイクルベースあさひ」では3月の売り上げが前年比で約20%増えたそうです。新しい生活様式に自転車は欠かせない道具となるのかもしれません。

しかし一方で、交通量の減った道路でのスピード超過などが原因で死亡事故も増えいるようです。5月7日には東京・江戸川区の交差点で、青信号の横断歩道を自転車で渡っていたとみられる中学1年生の生徒が直進してきたワゴン車にはねられ死亡しました。


今回のしゅーいちではコロナ禍での自転車利用増加に伴って、「通学中の自転車事故」について考えていきたいと思います。

自転車事故の実態


警察庁によると、自転車乗用中の交通事故件数が総数では減少しているものの、2012年の交通事故全体の約2割を占めるなど、割合は増してきています。自転車関連の相手当事者別の交通事故件数の推移の調査では、対自動車や二輪車の事故は減少傾向が見えるのに対し、対歩行者では増加しています。

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自転車乗用中に事故にあって負傷した人の数をみると、小学生~高校生の若年層がもっとも多いことがわかります。一方、死者数は70歳以上の高齢者が圧倒的に多くなっています。高齢者の場合、事故にあった際に重症化するケースが多いことに起因していると考えられます。

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(出典:自転車事故の実態

自転車事故の実例と原因


では、実際にどんな自転車事故が起こっているのでしょうか。まずは、自転車運転者の危険運転の実例を見ていきましょう。

■一時停止の無視
Aさんが自転車で、見通しの悪い一時停止標識のある道路から 飛び出し、交差点に進入。クルマと出会い頭に衝突した。

■二人乗り
BさんとCさんが自転車で二人乗りをしていたところ、後部荷台 に足を開き気味にして乗っていたCさんがクルマと接触し転倒。 後続のクルマにひかれて亡くなった。

■夜間の無灯火
夜間、路側帯を歩行していた女性(75歳)が電柱を避けて車道 に出た時、反対側から無灯火で自転車を運転してきた男子中学 生(14歳)と衝突。女性には障がいが残った。


自転車の危険走行についてはこのほかにも信号無視や道路の右側走行、スマホを操作しながらの運転などが挙げられます。

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(出典:事故事例から学ぶ、自転車の危険走行(HONDA)
自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~(警視庁)


そのほかにも悪天候や交通状況など周りの環境が原因で事故につながる場合もあります。(次の表を参照)

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(出典:自転車関連事故に係る分析 - 警察庁

以上見てきたように、自転車の死亡事故には様々な要因が絡み合っています。

運転者自身が法令を違反している場合には、安全不確認や一時不停止がその原因として多くなっています。

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登下校中の自転車事故を防ぐには


登下校中に子どもたちが加害者にならないようにするために、家庭での声掛けは必須となってきます。以下に安全な自転車の乗り方をまとめています。

交差点では一時停止をして左右の安全を確認
交差点で起こりやすい、出合い頭の衝突。「いつも車はほとんど通らないから」と油断せず、子どもには慣れている道でも必ず交差点で一時停止をし、左右の安全を確認するよう教えてあげてください。

信号無視をしない
大人が信号無視をしているのを見て、真似をする子どももいます。ご家族が普段から信号を守る姿を分かりやすく見せると同時に、子どもに信号を守る必要があることを説明しましょう。

歩道を走行する際は歩行者に配慮
子どもが自転車に乗る際、歩行者への配慮が必要なことも教えてあげてください。
自転車は車道が原則で、車道を通行する際は左側を通ります。自転車専用道路が設けられている場合もあります。
やむを得ず歩道を走行する際、 自転車で歩行者をすり抜けるように運転するのは大変危険です。歩道で歩行者と接触すると、自転車側の過失責任が高くなる場合があります。

そのほかに気をつけたいこと
自転車事故を防ぐためには、定期的に自転車のメンテナンス(ブレーキ、タイヤ、ライト)を行うことをおすすめします。また、自転車事故によるケガや賠償に備えて、個人賠償責任保険への加入を検討するという選択肢もあります。

(出典:自転車事故に多い原因は?子どもに教えたい「安全な自転車の乗り方」

もしも自転車事故にあったら

もしも事故にあってしまった場合にすべきことの流れは以下のサイトに詳しくまとめられていますので、気になる方はご覧ください。

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最後に


今回のしゅーいちでは、コロナ禍における自転車通学の危険性について考えてみました。自転車の使用率が高くなっている今だからこそご家庭で自転車ルールを再確認し、安全な乗り方についてかんがえてみてはいかがでしょうか。

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