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あれから2カ月_sayo

[ 2カ月がたった ]

1964年 昭和39年 9月30日 7: 30
サヨ-29歳の頃の出来事


29週目で生まれてきた この子は、
出生体重が1820gしかなくて、とても小さな赤ちゃんでした。

予定の8週間がたち退院の時期が来ていた、
生まれた時があまりに小さかったためなかなか予定通り体重が増えていない。

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「在胎期間が 37 週未満で出生した赤ちゃんを早産児といいます。また、出生体重が 2500g 未満の 赤ちゃんを低出生体重児といいます。 早く産まれてきた赤ちゃんは、自力で体温調節や呼吸、おっぱいを飲むことが上手にできない場合が よくあります。そのため NICU では、これらの大切な機能が備わるまでお手伝いをしていきます。 退院の目安は、およそ予定日頃で、呼吸や哺乳が自分でしっかりできるようになり、体重が順調に 増えていれば退院です。」
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[ 2カ月の間 ]

たくさんのチューブにつながれた赤ちゃんは、
手のひらに乗るほど小さくて肌も透き通っていました。

『こんなに小さく生んでしまってごめんなさい。』

うれしさよりも申し訳ない気持ちで涙が出てきた。
うっすら透けて見える心臓がぴくんぴくんと動いていた、
小さくても生きているんだなと感動した。

最初は怖くて触れることができなかった、
でも勇気をだして、恐る恐る保育器の赤ちゃんの手に触れた時、
薬指の先を小さな手で握りしめてくれた。
『生きて生まれてくれてありがとう、』胸が熱くなった。 

[ 不思議な夢 ]

ここの所、夢にうなされて寝れない夜が続いていた。

その夢は・・・

目が覚めた、
何だか体がだるい 頭も少し痛い
真上には、橙色の電球が光っていた。


ここは?

 
そうだ・・・病院だ、


吐き気が襲ってくる・・・



そして目が覚める。

夢から覚めると、吐き気に襲われる、
この繰り返しだった。

[ 治療延長 ]

赤ちゃんが入院して2カ月がたった、体重は思ったように増えていない、
この保育器が赤ちゃんの生命維持装置だからと看護婦さんに言われた・・・

ここから出ることができず、退院は伸びることとなった。

つづく


[ 追記 ]_nori

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赤ちゃんは何を考えているんだろう?
何かの雑誌に書いてあった記事を思い出した。

赤ちゃんは生まれる前からママのところに「来たい」と強く願っている。

人間は生まれてから2歳になるまでに最も成長するという。


その間に何が起きているのか調べてみた。

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[ 赤ちゃんの不思議 ]

生まれたばかりの赤ちゃんは目がほとんど見えず20センチ先ぐらいしか見えていない。
おっぱいをくれるママの顔が見えるくらい。

音はエコーがかかったように聞こえる。
赤ちゃんの泣き声は、してほしいことによって声色変える。
大人の2倍近く夢を見て眠っている間も眠りは浅く脳は動いている。
生後半年で世界中の言語の違いを聞き分けられる。
こんな体験談もあるという、

それは、生まれる前の記憶があるというのだ。
生まれて言葉が話せるようになるまでに記憶は消えていくと言われている。

しかし、まれに記憶が消えない子供もいるらしいから、
生まれる前のことを聞いてみると答えてくれる子がいるかもしてません。

[ 青の日記帳 / エンディングノート]

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