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詩 「春想う」

暑い夏の後には切なさを抱えた秋が来る

そして長い長い夜を携えた厳しい冬がやってくる

寂しい木々を揺らしていた凍てつく寒さがそこにはある

その冷たさの向こう側に命が萌える暖かい春が待っている

今はただじっと身を丸めてその時を待つ

ただただ優しさに触れたくて
ただただ愛されたくて

いつか待つ暖かいその抱擁に涙する日を想いながら

はじまりを告げる光に焦がれた

裸の大地のその中で緑の芽吹く足音がかすかに鳴り始めていた



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