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「好きなことを仕事に」論争に決着を
おはこんばんにちは。
トマムの山に3年間お供したスマホを祭り、永久に戻らぬ者になった後継者は以前の機種から2バージョングレードアップしたにも関わらず、なんと機種代10円で契約できてすっかりご機嫌の大箭です。
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さて、前回は"自分の意志力を信じるな"というテーマで目的を達成するための行動を継続させるために、自分の意志力に頼るのではなく、自分がやらざるを得ない環境を作ることが大切であり、その1つとしてパブリックコミットメントという、自分の目標や行動の進捗状況を公言するというお話をした。
「好きなことを仕事に」論争
今回は、最近時折耳にする「好きなことを仕事に」という言葉について考察していこうと思う。
これについては肯定派も「好きなことは仕事にするな」という否定派もいるが、そもそも前提となる定義そのものが定まっていないまま議論が進み、同じ土台で戦っていない空中戦になっているのではないかと思う。
というのは僕自身が今まであまりこの言葉について真剣に考えたことがなかったからでもある。
さて、この手の議論で言われる主なキーワードとしては、
「好きなこと」と「得意なこと」、「やりたいこと」の3つである。
今回はこの3つのキーワードの定義を僕なりに定めようと思う。
好きなこと:絶対的な肯定感情
得意なこと:相対的な自分の強み
やりたいこと:自分の前向きな意志
以下に1つずつ解説していく。
好きなんだから好き
まず初めに「好きなこと」について、「好き」という感情は自分だけの感情であり、自分が「好き」と感じたらそれは誰に何を言われようが「好き」なのであり、それについては誰も否定することができない。
なに当たり前のこと言ってんのって思うかもしれないし、僕自身も書きながら思ったが、
こういう皆が「当たり前」だと思っていることこそ、疑われる対象になりにくいが故にコミュニケーションエラーの元になることが多いのではないだろうか。
改めてもう一度定義しなおすとすると、
「好きなこと」は絶対的な肯定感情であり、その行為やプロセス自体が行動の目的になることができるもの、である。
もう少し具体的に言えば、行為自体に価値を感じたり、夢中になったり、没頭できるものである。
得意なことは環境によって変わる
次に「得意なこと」について、「得意」というのは人よりも上手くできるとか、人よりも苦なくできるとか、あくまで他人との比較の中で成り立つものであり、相対的なものである。
つまり、自分1人では「得意」は成り立たず、あくまでその環境の中で自分が能力的に突出していることを指すのであり、以前の記事にも書いたが、「得意」は自分の周りにどんな人がいるのかによって変わるのである。
やりたいかやりたくないかは最終的な意思決定
最後の「やりたいこと」については、これは先ほどの「得意なこと」とは属性が少し異なり、ただ単に自分の意志である。
対義語を考えれば「やりたくないこと」であり、もちろん直感でやりたくないと思うかもしれないが、目的や理由を付ければ「やりたくないこと」が「やりたいこと」に変わることだってあり得るのである。
やりたいという意志の背景には、本人の内なる欲求から生まれる内的動機、例えば「仕事自体にやりがいを感じる」とか「成長している実感がある」といったものや、
外からの評価や賞罰、報酬、あるいは称賛などの自分以外の要素によって起こるやる気のことを指す外的動機、例えば「この仕事を給料が上がる」や「この仕事をやらないと上司に怒られる」がある。
これが内的動機に基づくものであっても、外的動機に基づくものであっても、最終的に自分がやりたいか、やりたくないかを決める意志に過ぎないのである。
次回は、この定義から僕なりに仕事にするならどうするべきか、を考察しようと思う。
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