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小4娘に「窓際のトットちゃん」を読み聞かせてみたら #読書の秋2021(キャリコンサロン編集部#22)

今私は、小4の娘に、毎日寝る前に「窓際のトットちゃん」を読み聞かせています。

「えっ、小4にもなって読み聞かせ?」
と思われるかもしれません。

ちょうど娘は10歳の壁と言われる段階に入っています。本格的な反抗期の前の、ちょっとしたヤツです。

「うるさいんやって!」
「わかったわかった」
「キモ~」


と返ってきます。

元々の性格もあまのじゃく、甘え下手なほう。

最近はスポーツを始めて忙しく、暇があるとゲームに走り、読書からますます遠ざかった娘に対して、やっぱり本の素晴らしさを知って、味わってほしいと思い手に取ったのが、黒柳徹子さんの自伝的物語、「窓際のトットちゃん」でした。

でも、今の娘は「どう?」と言っても読みそうにない。
だったら、寝る前に少しずつ読んであげようかな…。
こんないきさつでした。

なぜ「窓際のトットちゃん」だったんだろう

なぜこのタイミングで、この本にしたのか、明確な理由はわかりませんが、おそらくトットちゃんの素直さ、純粋さを親子で味わいたいと思ったんだと思います。

「徹子の部屋」でお馴染み、黒柳徹子さん。

「アメトーク」の「徹子の部屋芸人」の回は抱腹絶倒、徹子さんの天然ともいえる突っ込みが芸人さんたちを困らせてしまうのですが、それを面白おかしく話題にしていきます。

そんな徹子さんは過去に、発達障害であることを告白しています。

本の中では、
チンドンやさんが気になって授業に集中できないトットちゃん。
色んなエピソードありでトットちゃんがいると授業が進まないことから、学校を退学させられてしまいトモエ学園に転校するのですが、

トモエ学園の小林校長先生の、やさしさあふれる人間観と自由な教育により、トットちゃんがトモエ学園で伸び伸びと、また活き活きとする様子が描かれています。

好奇心いっぱいで思ったらすぐに行動するトットちゃん。
トットちゃんをやさしく見守るお母さん。
そしてトットちゃんと同じように純粋な子供たち。


日常のささいな事から大事件まで、幼きトットちゃんが見て、感じた世界を「いわさきちひろさん」の挿絵が優しく彩っています。

初めて読み聞かせた日

「これ、お母さん読んでみたいんだけど、寝る前に一緒に読もうか。読んであげるよ。」
「読んでくれるんなら、別にいいよ。」
こんな会話をしたように思います。

一話の長さは、読み聞かせにはほどよい長さ。
三話ほど読んで、今日はおしまい、にしようとおもったら、

「もっと読んで!」

へぇ~。
こういう素朴な世界、面白いのかなぁ。
意外!でもうれしい。

そして今はこんなかんじです


なかなか寝ようとしなかったのに、「トットちゃん読むよ~。」というと、寝る用意が早くなりました。

「トットちゃんみたいな学校、いいなぁ~」
(時間割が決まってない、野外活動多い、電車を教室に活用、毎日お弁当)

「チンドンやさんってなに?」
(昭和初期の客引き、全くイメージできない)

「トイレの汲み取りって何?」
(水洗トイレしか見たことがない)

「汲み取りに落っこちるって?」
(昔のトイレに落っこちるとどうなるか、説明したら大爆笑)

トットちゃんの思いがけない行動や失敗に、クスクスと笑っています。

眠い目をこすって、「もっと~」という娘。
この瞬間は、とっても素直で可愛いです。

10歳はちょうど、オタマジャクシに足が生えてくるような頃、とも言われいるようです。赤ちゃんでもないし、カエルの姿になっているわけでもない。

まだまだ子どもだけど、体は変化しはじめている。
大人ぶったり、幼稚だったり、心もまだまだ揺れている。

そんな時期。

なんとなく、今この時期に、トットちゃんを一緒に味わっている経験が、ずっと宝物として記憶に残りそうな気がしています。

そして隣にいる小1の息子は、読み始めると、あっという間に夢の世界に…。

#読書の秋2021


この記事は、キャリコンサロン編集部として掲載しています。
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