【飲食店経営】初めての正社員の雇用をしてみたらどうなったか?
こんばんは
オリハです。
今回は私が初めて「正社員」を雇用した時のお話をさせていただきます。
「アルバイト雇用」と「正社員雇用」は違うのでしょうか?
家族や友達ではなく、全くの他人を初めて正社員として雇用した時のお話です。
1.正社員を雇用することとなった経緯
店を開業して3年、
アルバイト10名弱でシフトを組み、1店舗を運営していました。
ある日、アルバイトに
「この店も正社員を募集はしているんだけどね」
と何気なく伝えたら興味を持ってくれたみたいで、改めて面談をして正社員として雇用をすることとなりました。
2.雇用前の従業員のステータス
・専門学校卒業予定の学生【新卒です!!】
・女性(20歳)
・アルバイトとして2年勤務
3.こちらが提示した1年目の待遇
・額面20万(交通費別途・社会保険は無)
・完全週休2日
・8時間労働
・36協定範囲内の残業(残業代・深夜料もしっかりお支払い)
・有給付与(もちろん希望日に使用できる)
・ボーナス
当たり前と言えば当たり前ですが、
しっかり法を順守した待遇を用意して、実際に労働にあたってもらうことを基準としました。
出来ることに限りがある点は否めませんが…
(ちなみに私個人としては飲食店はブラックだと思っています。しかし!!なんとかして変えていきたい想いがあります。)
4.実際の稼働について
ある年の4月~11月末(11月途中から有給消化に入る)の約7ヶ月間
最初は教育をしながら、私と一緒に同一店舗の運営をしていたが、3ヶ月ほどしての新店舗オープン。それぞれ別店舗勤務とし、当該社員には責任者として1店舗を任せることになった。
5.退職
ある時突然、退職の意向を伝えられ、
後日、話を伺い退職の流れとなる。
その際に
「アルバイトだと楽しくて大好きだったのに、正社員になった途端全てが嫌になった」
「働きやすい環境や待遇では全くない」
と伝えられた。
さらには
「ボーナスはいつ出るんですか?」
と聞かれた。
社労士も弁護士も
「払う必要全くなし!!」
との回答だったが、手切れ金の意味合いと一応の感謝の気持ちも込めてお支払いをさせていただいた。
6.私自身が学んだこと
・変動費(アルバイトの人件費)が固定費(正社員の人件費)になる。
今回の場合は少なくとも20万+諸手当が毎月の【固定費】である。
小規模の個人店には結構な額の固定費である。
ちなみに給与には消費税がかかっていませんので、明らかに人件費による赤字でも消費税の納税が発生したことにはビビった!!
・正社員の保険料が地味に高い!!
フルタイムの雇用をしたのは初めてだったので驚きました!!
・教育期間はしっかりとらなくてはいけない。
新卒に3ヶ月ほどで店舗を任せたのは早すぎたか…
・サボれるような環境を与えてしまってはいけない。
現場業務が日が増すにつれ適当、日報が適当、情報を私に共有しなくなる、勝手に早退する…等があった。
・例え信頼していても任せきりで目を離してはいけない。
せめて片腕と呼べるレベルに育つまで見守る必要があったか
・(社員だから)~あるべき、~くらいできて当然…など過度の期待をしたり責任を押し付けてはいけない。
これ結構やってしまっていがちなダメパターンな気がします。
ちなみに当時は気が付きませんでしたが、
今振り返って、
本当にこんなこと起こるんだ!!
と1年越しの気づきがありまして、
・従業員同士が連携して、VS 経営者みたいな対立軸を作って反発してくる。
ビジネス書の良著
【成功者の告白 / 神田昌典】
にて業務拡大時に起こる経営上の罠として紹介されているのですが、まさか自分の身に起こるとは!!
3年前くらいに買って一度読んでそれきりだったものの、何の縁か久しぶりに読み返してみました。
本の記述通り、あらゆる罠にどっぷり嵌っていたみたいです。(笑)
流し読みしてるだけでは血肉にならないみたいです…。
当時の私は、正社員を雇用するような器ではなかったみたいです。
しかし!!
このことが今の自分に繋がっていると思いますし、
何より、
経営者の器以上にビジネスが大きくなることはないと肝に銘じて
・自分自身の器を広げるべく、日々謙虚に勉強する!!
この元社員の方においては、
貴重な経験をさせていただき誠にありがとうございました。
ではでは。
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