キミに出逢うまで(雑種 チビ♀)
昭和の時代。
あの頃は人間の残飯を犬が当たり前に食べていた時代。
私が物心つく頃には、庭に雑種のチビという犬が居た。
母曰く、うちに迷い込んで来たらしい。
それを従業員が連れて来たと言う。
あの頃は今よりずっと、野良犬も多かったのだろう。
チビに子犬が何匹も生まれた時、その中の一番と二番のお気に入りの子を、まだ後ろに補助輪のついた自転車のカゴに乗せて遊んでいた。
今思えば、子犬ちゃん、怖かったよね(汗)ゴメン。
従姉妹とお気に入りの子を取り合い、度々喧嘩になったのを憶えている。
そしていつしか子犬達は居なくなっていた。
飼い主が見つかったのか、亡くなってしまった子も居たのかもしれない。
その頃の私は、犬が好きというよりは、
子供心にその子達を支配しながら、遊び仲間のような感覚だったのだろう。
そしていつしかチビも居なくなっていた(旅立った?)記憶も残っていない。
チビが私にとっての初めて触れ合った犬である。
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