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【所感:道をひらく】まねる

P HPが出版しているベストセラーとなっている書籍「道をひらく」を読んで、所感を投稿しています。
「道をひらく」は短いエッセイがまとめられたものになっているので、1つ1つのエッセイは手軽に読めます。短い文章の中に、人生の本質が詰まっていて、読むたびに発見や気づきがある素晴らしい書籍です。

10月27日(金)
まねる

徳川家康という人は、ずいぶん偉い人であった。
人によっては好ききらいもあるかもしれないが、ともかくも天下を安定させ、三百年の治世の基礎をきずいた。どこかにすぐれたところがあったにちがいない。だからこそ、徳川家康ブームといわれるほどに、その小説が読まれ、愛好されたのである。
しかし、家康がえらいからと言って、そのそのままこれをまねようとするのは、これはいささか見当ちがいである。家康なればこそあの道が歩めたのである。たとえ家康以上の人物があったとしても、まねる心だけではおそらく道を誤るであろう。
ものをおぼえることは、まねることから始まる。こどもの歩みを見てもよくわかる。しかしウリのつるにナスはならない。柿の種をまけば柿がなり、梅の木には梅の花が咲く。
人もまたみなちがう。柿のごとく梅のごとく、人それぞれに、人それぞれの特質があるのである。大事なことは、自分のその特質を、はっきり自覚認識していることである。
その自主性がほしい。まねることは、その上に立ってのことであろう。


<所感>
・「守・破・離」を意識する。
 ものを覚えることはまねることから始まるとあるように、どんなことにも基礎があり、型があると思います。
 まずは、型を身につけること、その上で、自分のオリジナリティを出すことが大事だと思います。
 基礎や型を身につけていないのに、自己流でやろうとするのは「型なし」になります。

・知得・体得・会得
知っていることと、できることは違います。
知っているだけの状態は知得
やればできるのは体得
意識をしなくても、自然とできている状態が会得
今の時代、ネットで検索をすることで情報はいくらでも分かります。そのため、知っている(知得)だけでは意味がありません。
行動が伴ってこそ、知っていると言えるのだと思います。
→知合同一

・自分の強みを自覚する
自分の特質をはっきり自覚することが大事と書いてありました。
本当にそれは大事だと思います。
なかなか自分の強みは、自分では分からない物です。自分にとっては普通にできること、特に意識しなくてもやっていることが、実は他者から見ると強みになっていることがあります。(自分にとっては特別なことと思っていないことが実は強みのことが多い)

今は性格診断や強み診断のようなサービスも世の中にありますので、そレラを使って自己分析をしてもいいですし、友人や会社の同僚に自分の強みについて聞いてみても良いと思います。
※「ストレングスファインダー」や「エニアグラム」、「16Personalities」などは自分の強みを知る際にお勧めです。

・主体性を持つ
自分の人生のハンドルは、自分で握って欲しいと思います。
他人に自分の人生を委ねるのではなく、自分の意思で行動することが大事です。主体性を持って取り組むことは、誰にでもできることで、必要なことだと思います。もし、主体性をとって行動できない職場、環境があるのだとしたら、私はそこからすぐに離れた方が良いと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございます。