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人材育成目的の講演・研修の効果を高める5つのポイント

こんにちは。シーレイズです。

私たちは、ビジネスパーソンのためのマネジメント会社というあまり聞き慣れない仕事をしています。各界で活躍するプロフェッショナルと呼ばれる方々のマネジメントとプロデュースをしています。

そして、様々なプロフェッショナルの知見を、講演や研修、コンサル、執筆など様々な形で皆さんに提供しています。特に企業や団体さんから、ES/CS向上やおもてなし、マネジメント、リーダーシップなど、人材育成を目的とした講演研修の依頼を多くいただいています。

そのなかで、主催担当者さんから
「社員の人材育成講演や研修の効果をより高める方法はある?」
という質問を多くいただきます。
オンライン、オフラインの実施形式に関係なく、よくいただく質問です。

結論は参加者一人ひとりが、講演の目的と会社は自分にどうなってほしいか、何を学んでほしいか、どんな貢献を期待しているかを把握している。
そして、実施後、主催者は参加者の成長、変化に対して評価をすることです。

このエントリーでは人材育成目的の講演・研修の効果を高める方法として、
実施前後で抑えるべき5つのポイントを伝えます。

▼実施前
なぜ参加するのか、何を学ぶべきかを明確化して、漫然と会に参加する状況をなくす。

1.参加者一人ひとりが講演を行う目的を理解する。

当然といえば当然ですし、そんなことやっているよ!と言われそうですが、意外とできていないケースが多い印象を受けます。
参加者さんは本当に目的を理解していますか?腹落ちしてますか?
社内メールで一斉送信、社内掲示板で告知だけではないですか?

ポイントは参加者一人ひとりが目的を”理解”しているということです。
理解してもらう方法は様々ですが、チームリーダーや部門長など、参加者の人事評価者に協力してもらい、1on1ミーティングをすることがベストです。

2. 会社は、受講後の参加者にどうなってほしいか、何を学んでほしいのかを共有する。

実践している主催者は少ないかもしれません。あえて参加者に伝えない主催者も多いような気がします。

参加者に変なプレッシャーを与えてしまうなど、伝えないことが正解というケースはあります。しかし、多くの場合、自分が何を学ぶべきか明確になるので、きちんと共有した方が良いです。

人により伝える内容が異なる場合が多いので、人事評価者との1on1ミーティングが良いです。

3.会社は、受講後の参加者にどんな貢献を期待しているのかを共有する。

ここまで踏み込んだことをしている企業さんは更に少ないかもしれません。
講演で学んだことをどんな業務に活かして欲しいか。また、将来の幹部として見ているので、今、マネジメントを学んでほしいなど、将来を見据えた”期待”を伝えます。

こちらも人により伝える内容が異なるので、人事評価者との1on1ミーティングが良いです。

▼実施後
受けっぱなしは意味がないので、目的を達成するために参加者のフォローをする。

4.学んだことをどう業務に活かすのか、参加者にヒアリングする。

終了後、レポートとして、今後の業務にどう活かすかを参加者にヒアリングしている企業は多いと思います。レポートは簡素なものでもよいと思います。極論、チャットやメールでさらっと送ってもらい、具体は後日ヒアリングでも良いと思います。

ポイントはスピードです。鉄は熱いうちに叩けと言いますが、時間が経つほど熱は失われます。後日のヒアリングは講演終了から3日以内には実施することをおすすめします。1週間経つと、講演の内容はほぼ頭から消えていると思ったほうが良いです。

ちなみに、活かすことがないと回答する方もいます。その理由は、内容が自分のレベルが合ってない、今の環境では活かすことができないなど、何かしらの改善点を炙り出してくれます。主催側としては凹みますが、きちんと深堀りする必要があります。

5. 4を加味した上で、参加者の成長、変化、貢献を人事評価に反映をする。

評価をしなければ、学んだことを反映させるモチベーションがあがりません。多くの場合、学んことを前提として、売上など目標の達成率を見ます。
しかし、4のレポートで書かれた、学んだことが業務にどう活かされたか、
どのような成長をしたかの軸を評価項目として抜き出してください。これ、かなり重要です。
売上目標の達成率を評価指標とした場合、達成に至る要素が多すぎるのです。学んだことの影響は達成要素の一つでしかありません。当人の成長、変化、貢献に対して評価をしてください。

まとめ

5つのポイントいかがでしょうか?言うは易く行うは難しです。時間、人的リソース、お金、組織の縛り、できない事情はたくさんあります。

実はこの方法、弊社所属の佐藤将之さんがアマゾン在職中、研修を受けたときに行われていた内容です。佐藤さん曰く、特に2、3はかなりの時間をかけていたとのことです。

アマゾンの強さは最新のテクノロジーやイノベーションに目がいきがちですが、当たり前のことを、愚直にやっている点も強さの一つです。

もし、5つのポイントが実践できないのであれば、やり方や組織に改善の余地があります。私たちはその課題を見つけ、解消するお手伝いもしています。

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相談無料です。お気軽にお問い合せください。

今後も皆さんの役に立つ情報を発信していければと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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