見出し画像

岡本太郎の個性に合う、阿部サダヲのオーディオガイドで観覧する「展覧会 岡本太郎」は楽しさ倍増


この作品の前で小さい女の子が笑いながら同じポーズをとっていた。そんな楽しい展覧会。

楽しい展覧会でした。作品の背景を知りたかったので、オーディオガイドを借りたのですが、それが正解。阿部サダヲの軽妙な語り口で説明される作品群は展覧会の楽しさを増してくれました。

そのオーディオガイドで語られていたことで、一番印象に残ったのが旧都庁の陶板レリーフ。作品の保存運動もあったが、結局、陶板レリーフが取り壊される事が決まった。最後に岡本太郎が陶板レリーフにお別れをするときに、そっと陶板に触れ、そのあとは後ろを振り返らず歩いて行ったという。岡本太郎の芸術に対する姿勢が現れているように思えました。

この展覧会で触発されたので、大分前に読んだこの本を思い出しました。幸せとはに対し、岡本太郎が導き出した答えは下記の通り。なかなか取り入れられない境地かも知れませんが、彼の行動を考えれば、本当にこの通りに考え、行動したのだなと納得できます。東京だけでなく、愛知、大阪でもこの展覧会が開かれるそうです。おすすめです。

ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代りに″歓喜″という言葉を使う。

ナマ身で運命と対決して歓喜するのがほんとうの生命感なのだ。
               自分の中に毒を持て、岡本太郎より引用


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?