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1人ではなく複数人の良いところをロールモデルとして定める①

以前、キャリアマネジメントの研修に行ったことがあるのですが、その時出てきたのが「ロールモデル」となる人物を定めることで、自分の目指すキャリアが明確になってくるというでした。
しかし、イマイチこれまでの人生で「この人のようになりたい」と思ったことがなかった(傲慢ですね。。。)自分としては、ロールモデルを定めることを実践してきませんでした。

そんな折に、今年に入って同じような話を聞く機会があり、そのときに「自分は『この人のようになりたい』と思った人物はいないけど、どうすればいいのか」と質問してみました。
そのときに返ってきた答えが、タイトルにもある「1人ではなく複数人の良いところをロールモデルとして定める」ことでした。

それを聞いてから、「あ、この人のここを見習いたい」「お、あの人のこういう点いいな」と見えてくるようになりました。

そこで、今回の所管では、私がロールモデルと定めている人物についてご紹介したいと思います。ただ、私の上司とかを紹介するのも何なので、著名人の中でロールモデルとして、勝手に先生と呼ばせていただいている人をご紹介したいと思います。(タイトルに①と書いたのは、他にもご紹介したい人物がいるから、続けるぞ。という意味を込めています)

安田 登(@yasudanoboru):下掛宝生流能楽師
 http://watowa.net/

安田先生とは、あるセミナーで講演をお伺いしてから、勝手に師事しています。(笑)上記のYoutubeは、そのセミナーではないのですが、安田先生の魅力が伝わる映像でしたので、こちらを紹介させていただきます。

安田先生の肩書は、blogから引用して「下掛宝生流能楽師」と書かせていただきましたが、ロルファーだったり言語の研究科だったり非常に多様な分野で活躍されています。

そんな多彩な安田先生について、私が「こうなりたい」とロールモデルにしていることは

決して枠を設けずに、物事に相対すること

能の世界に入られて、ただひたすら稽古を重ねられて舞台に立たれる。それだけでも素晴らしいことなのに、能の”枠”から一歩外に出て「なぜ、能のようにツマらないものが、何百年も続いてきたのか」と考えてしまう。
その考えたことを、自分の”枠”から離れて、多面的に検証を重ねていく。
そしてたどり着いたのは、能どころか時間という”枠”を超えた、論語と能のサステイナビリティという共通点や、能がAR/VRにも役立つ妄想力をつくってきたことなどなど。

特に、論語は私自身も複数の訳本で、何度も読み直しているのですが、孔子が生きていた当時の漢字ではどう表現されていたかを考えるといった発想は、完全に私の思考の”枠”の外でした。

この”枠”というもの、凄く厄介です。
よくコンサルティングファームでは”ゼロベース”で考えろという言い方をします(私も部下にしてきました)が、ほんとうの意味ではゼロ=”枠”をすべて取っ払っては、考えられていなかったんだと実感させられます。

自分がこれまでの、30ウン年間生きてきた中で、意識的に・無意識下でできてきた”枠”。もちろん、普段生きる上では”枠”の中で行っていた方が、早く・高品質に物事は進んでいきます。

しかし、その”枠”の中だと、本当に意味でのイノベーションは起こっていないのかもしれません。
いきなり、”枠”を捨てさることは難しい。というか無理。
ただ、これから物事を考えていく中で、「あ、自分はこの”枠”の中で考えているな」「その”枠”がなかったら、どうだろう」と一瞬でも意識していければ、ロールモデルである安田先生に、近づいていけるのではないかと考えています。

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